2010年9月18日土曜日

読書(290)★★★★ マネーはこう動く 藤巻健史著

【今日の出来事】
 みなさん。こんにちは。
 今日から3連休ですね。どのようにお過ごしですか?

 我が家は、比較的のんびりと3日間過ごせそうです。

『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 先週の仕事も割合順調、そして3連休リフレッシュできそうで「よかった」
  ■ 来週も休み多くてうれしいな、有効に使えそうで「よかった」

【本の紹介】
 (290) マネーはこう動く 藤巻健史著 光文社
       
マネーはこう動く

マネーはこう動く

価格:1,575円(税込、送料別)


 【本の構成】
  はじめに
  1章 マネーはもうジャブジャブだ
    1 日本銀行のバランスシート
    2 なぜ日銀はこんなに紙幣を増やすことができたのか
    3 なぜ日銀はこれほどまでに紙幣を増やさざるをえなかったのか
  2章 マネーはどこに消えたのか?
    1 ベースマネーとは
    2 マネーサプライとは?
    3 インフレとは?
  3章 経済政策には何があるか?
    1 金融政策
    2 財政政策
    3 為替政策
  4章 日本の財政はいかに悪いか
    1 家計の例で、いかに財政がひどいかを実感する
    2 取りうる政策
    3 政府がとりうる政策ミックス
    4 政府は資産インフレ政策を実行しているのか
    5 なぜ財政がこんなに悪化したのか?
  5章 長期金利は今後上がるか下がるか?
    1 長期金利があがる=国債の値段が下がる
    2 ひずみの蓄積
    3 私なら何をする
  6章 為替はどうなるか?
    1 固定相場制は可能か?
    2 為替を動かすのは何か?
    3 なぜ外資はインフレに良いか?
    4 為替のマーケットのウソ
    5 政治的な考察
  7章 不動産マーケット
    1 理論値はいいかげん
    2 国内要因
    3 海外からの資金流入
  8章 株のマーケット
    1 株上昇の国内要因
    2 なぜ株はインフレに良いか?
    3 三角合併の増加
    4 不動産価格が上昇している時、株価が急落することはあるか?
  9章 いま世界経済はどうなっているのか?
    1 30年ぶりの好景気
    2 BRICs諸国の躍進
    3 アメリカ経済の実態
    4 石油マネーの躍進
    5 世界経済が日本経済にどういうメカニズムで影響を与えるか?
    6 マーケットにおける時間差の問題
  10章 今後の日本はどうなるか?
    1 10、15年の視点
    2 グローバル化
    3 グローバル化に伴う終身雇用制の崩壊
    4 金融業の重要性
  あとがき
  付録「健太の質問」

  という構成となっている。

 【キーワード】
  マネー
  
 【くまの感想】
  この本は、2007年に書かれたものである。そう、サブプライムローンの破綻等で
  世界が不況に陥る前の本だ。

  しかも、この2007年の時点で、世界経済の予測を立てているところが、今読むと
  とってもおもしろい。もちろん、外れていることもあるだろう。しかし、お金の流れ、
  金利、為替、株式の原則に立つことにより、そのリスクは軽減される。

  ■メモ■ 
  日銀のバランスシートはものすごく大きい。
  資産の合計、それから借金と資本金の合計ともに2006年12月末、116兆円もある。
  負債サイドの銀行発行券、80兆円。日本のGDP約500兆円(2006年末時点)の
  16%。日銀は国内総生産に対して16%もの紙幣を刷っている。

  ■メモ■
  巨大な国の借金が十年間で2.5倍にも増えている。さすがに銀行に買ってもらう
  というルートでだけでは国債をさばききれない。したがって、日銀が協力して
  国債を買っていたのです。日銀としては、国債を買うためにお金を渡さなくては
  いけない。紙幣を刷って渡していたというのが、この十数年間の実態なのです。

  ⇒ これは大分勉強していて知っていたことだけれど、将来不安になる。
     お金は単なる紙。さらに、国債という存在で借金がどんどん増えていく
     構造。今後の日本の国債の価値については要注意だ。

  ■メモ■
  国の借金対策の方法。財政破綻しそうになった国が何をしたかというと、
  徳政令で借金をチャラにするのではないけれど、実質的に借金を価値の
  ないものにしてしまうということなのです。・・・略・・・財政赤字がさらに
  悪化すれば、ハイパーインフレしか解決方法はなくなってしまう。
  ⇒ これにだけは、なってはいけない。なんとかならないものだろうか?

  ■メモ■
  消費税上げと歳出削減と、それを相殺する意味での穏やかな資産インフレ。
  この政策コンピレーションこそが、今後の日本のとり得る唯一の経済政策
  だと考えています。財政赤字に政府が目を向けないで、この累積赤字が
  900兆円、1000兆円にまで膨れ上がると、ハイパーインフレーションという
  非常に恐ろしい世界がやって来るかもしれません。それだけはぜひとも
  避けて欲しいと思います。 ⇒ 大共感です。

  その他、お金の減少、グローバルで見た場合のお金の流れなどなど興味深い
  ことが書いてあります。
  日本のあるべき姿、政治家や官僚だけに任すのではなく、知識を増やし、
  できることを考えてみるということ、必要ですね。

 【くまのアクション もしくは 想い】 
  まだまだ勉強すべきことは沢山ある。日本の未来のために。

 出会えた本に感謝。

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