2010年1月30日土曜日

読書(39) ☆☆☆☆ デフレと円高の何が「悪」か 上念司著

【今日の出来事】
 こんにちは。早いもので1月も明日で終わっちゃいますね。最近時間が経つのが早く
 感じます。
 昨日少し早めに帰宅したときに子供たちが「クレヨンしんちゃん」を見ていました。作者が
 なくなられても、続くマンガ。技能伝承されているのですね。サザエさんもしかり。いいものは
 残していきたいものですよね。

 今日は、勝間和代さんの事業パートナー 上念さんの著書のご紹介。

【本の紹介】
 (39) デフレと円高の何が「悪」か 上念 司著 光文社新書
   


 【本の構成】
  序文    勝間和代
  はじめに
  第1章   デフレと円高は恐ろしい     生活に与える諸影響
  第2章   物価の動きをチェックせよ    デフレが進んだ理由
  第3章   日本に無税国家が誕生する? 金融政策と金利のメカニズム
  第4章   金ならある、心配するな     財政と財源を考え直す
  第5章   歴史は繰り返す          昭和恐慌から学べ
  第6章   今、やるべきことは何か     具体的な政策を実行せよ
  おわりに
  謝辞
  参考文献

 【印象に残ったところ】
  まず、驚いたのは、参考文献の多さ、法学部出身の著者は、かなりの文献を
  読み込んでおられ、勉強している。最後にも独学に近い形で研究をしていることが
  かかれている。
  ⇒ 勉強すればこんなに詳しくなれるのだ。

  今テレビに頻繁に出ておられる勝間さん、諸悪の根源、「デフレ」を改善すべく提案を
  行っている。あの菅直人さんにも提言している。

  なぜか?

  この本を読むとより理解が深まる。
  
  この本を読んでとってもうれしかったことがある、第5章の昭和恐慌から学べ である。
  実は日本はデフレを経験し、それを見事に克服しているのである。高橋是清さん。
  その当時はあまり、その施策の評価がなかったようだが、すごいのではないか?
  そして、我々の先輩が成し遂げたことを、是非とも、行いたいではありませんか?
  ⇒私自身もこの辺をもう少し知りたい。勉強してみたい。

  こんなことも知らないなんて。と言われるかもしれませんね。
  
  正直に言うと、もっともっと小学生や中学生にもわかるくらいにして欲しい。もっともっと
  知りたい人がいるのではないだろうか?ごめんなさい。まだまだこの著書のレベルでも
  難しく感じるのです。将来を担う若者にも知ってもらいたいではありませんか?

  だから経済学の「非常識」が「常識」になったりするのではないだろうか?

  まだまだ知らないことが多いことがよくわかりました。

  ・ 世界でも日本だけがデフレで、他の国々は日本のようにならないように政策がなされて
    いること
  ・ デフレは決して中国の輸入のせいではないこと
  ・ デフレの定義
  ・ 864兆円という国が抱えている負債の見方
  ・ 1929年の世界大恐慌には、理由があったこと、それが金本位制とかかわっていること
  ・ 昭和恐慌がある政策によって2年で終了し、日本はこのあと奇跡の復活と
    高度成長を遂げたこと。そしてまさに今そこから学んでやるべきであること。
  
  いい著書に出会えました。ありがと!
  

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2010年1月28日木曜日

読書(38) ☆☆☆☆☆ ネットがあれば履歴書はいらない 佐々木俊尚著

【今日の出来事】
 今日は久々の東京日帰り出張でした。今日は暖かく春の感じがしましたね。
 本日は1冊の本のご紹介。
 佐々木俊尚さんの著書から  仕事をするのにオフィスはいらない ではまってから
 今回も衝撃的でした。

【本の紹介】
 (38) ネットがあれば履歴書はいらない ウェブ時代のセルフブランディング術 
      佐々木俊尚著 宝島社新書
     


 【本の構成】
  はじめに
  第1章   「会社の名前で仕事をする」時代は終わった
  第2章   ウェブ上でセルフブランディングする
  第3章   ソーシャルメディアで人脈を広げる
  第4章   ツイッター超活用術
  第5章   ウェブサービスの利用法
  第6章   情報はどの程度までさらすべきか
  あとがき

  という構成でなっている。

 【印象に残ったところ】
  「仕事をするのにオフィスはいらない」 に続き この著書もはまりました。
  キーワードは

  セルフブランディング
  
  いかに自分をブランドするか? もう会社の名前で仕事をする時代は終わりつつある。
  
  ⇒私の勤務している会社も、まさに会社の名前で仕事をする姿勢だが、
   私自身なんとなく違和感を感じ始めている。

  セルフブランディング
  つまり「自分のことを人にしってもらう」ためには、どうすればいいのか?
  ブログやツイッター、SNSなどをうまく活用し、自らをプロデュースすることにあるという。

  すなわち、ネットで自分をブランディングする(自分の価値を広める) というところに
  この著書の基本ポリシーがあるという。
  ⇒ここですでにはまりそうです。

  「エゴサーチ」 自分の本名やペンネーム、インターネット上で使用しているハンドルネーム
  を検索して客観的に自分を見つめること。⇒ セルフブランディングの程度を見極める。
  ⇒そして将来重要な評価指標になる。という。

  「ライフログ」 生活記録、生活行動記録 すべてのあらゆる行動をさしている。そしてそれらが
  電子的に記録され、その情報に基づいて各個人に合ったお勧め情報をフィードバック
  マーケティングサービスに使うという動き。⇒ アマゾンでそのような動きが見え始めている。
  ⇒我々の知らないうちにそれらが活用されていく。SUICAや電子マネーなどの痕跡も使われ
    てゆく可能性もあるという。

  これらの技術は、知らないうちに活用されている場合もあるが、積極的にセルフブランディング
  のためのツールとしたいものだ。

  著書の後半には、ご自身も活用されているツールも詳細に説明があり、わくわくしてくる。
  私も好みに合わせて調整してみようと思う。
  
  まさにうれしい1冊! ありがと!



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2010年1月27日水曜日

読書(37) ☆☆☆ 遊びの品格 川北義則著

【今日の出来事】
 今日も、平和な日々でした。明日は久々の東京日帰り出張です。新幹線読書が楽しみです。
 本日は1冊の本のご紹介。遊びの品格。

【本の紹介】
 (37) 遊びの品格 川北 義則著 中経出版
     


 【本の構成】
  まえがき
  第1章  大人の男の「遊び方」       遊び心
  第2章  心のゆとりをつくる「好奇心」   趣味
  第3章  「男の色気」は酒から生まれる  作法
  第4章  モテる男の「距離」のとり方    恋愛
  第5章  「ムダ金」から生まれる人生の糧 お金
  第6章  「心の器」を文化で広げる     芸術

  という構成でなっている。

 【印象に残ったところ】
  著者は冒頭にこう言う

  「遊び」とは、しなくてもいいのにあえてすること
  「仕事」とは、いやでもやらなければならないこと
  心の中に「遊び」をどれだけもつことができるか、
  人生の愉しみは、そこから生まれる。

  と

  うーん。深い。今自分の生活スタイルを考えると1日の12時間は通勤+仕事時間に
  費やされている。読書や徒歩などは取り入れているものの、まさに仕事ばかりだ。
  心の中に「遊び」をどれだけ持つことができるか?今後の課題である。

  著者は、
  面白そうだと思ったら、とりあえずやってみること。何かきっかけを得ること。
  他人から見たらバカげたことでも、何かしら心に響くものがあれば、まずは
  手を出してみることである。
  と述べている。

  ⇒ うーん。なるほど。

  この本には、そんな遊び心のヒントが紹介されている。
  少し男性の観点からが主かもしれないが、女性が読んでもおもしろいだろう。きっと。

  例えば、
  いい店の見つけ方とか・・・
  気に入った居酒屋ができたときの、作法とか・・・・
  
  恋愛に関するところは、少し男性の観点が強すぎると思った。
  でも楽しめました。

  本屋で出会った1冊!ありがと!



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2010年1月26日火曜日

読書(36) ☆☆☆☆☆ 人を動かすアフォリズム 本田直之著

【今日の出来事】
 本日2冊目のご紹介。お気に入りとなりました。本田直之さんの著書から。

【本の紹介】
 (36) 人を動かすアフォリズム90 金言・格言 本田直之著 小学館
     


 【本の構成】
  はじめに
  第1章  個人の力
  第2章  パーソナルブランディング
  第3章  脳科学を活用する
  第4章  スポーツマネジメントに学ぶ
  第5章  中国の古典に拠る
  第6章  偉大なる人物の言葉
  第7章  ドラッカーの言葉
  第8章  商人の思想
  第9章  コミュニケーションスキル上達のために
  第10章 シンプルシンキングの方法

  という構成でなっている。

 【印象に残ったところ】
  本田直之さんの著書はこれまで何冊か読ませていただいた。これが一番好きかも。
  著書は、名言集だ。
  著者がこれまでに読んだ本のなかで、選りすぐられた名言を著者の解釈とともに
  説明してくれる。

  中には、私もこれまでに読んだ本があり、共感が持てたことと、是非是非読んでみたい
  という本が沢山あった。

  内容はあえて記載しないが、とっても感動。

  アフォリズム=物事の真実を簡潔に鋭く表現した語句

  密度の濃い名言。これがなんとも人の心を動かし。モチベーションとなる。

  そして、著者の最後の問いかけは考えさせるものがある。

  お勧めの1冊! これは購入品。ありがと。
  

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読書(35) ☆☆☆ ”トウモロコシ”から読む世界経済 -¥680-

【今日の出来事】
 今日はまだ火曜日。前半戦はやはりリズムが大事ですね。ようやくエンジンがかかってきた
 感じです。明日の関西も寒いようです。皆さん体調を崩さないように。

 さて本日は2冊の本のご紹介。1冊目は食糧と経済、トウモロコシについて。

【本の紹介】
 (35) ”トウモロコシ”から読む世界経済 江藤隆司著  光文社新書
    


 【本の構成】
  第1章  ”トウモロコシ”で世界が揺れた
  第2章  穀物取引の現場を歩いて
        1 グレーンメジャーの時代
        2 アメリカ農業とアグリビジネス
        3 アナリストとして
  第3章  穀物市場を洋
        1 穀物市場とは
        2 市場価格を読む
        3 天候を読む
  第4章  穀物市場から見た世界経済
        1 穀物市場から見た日本経済
        2 エネルギー源としてのトウモロコシ
        3 カギを握る中国とインド
  エピローグ

  という構成でなっている。
  

 【印象に残ったところ】
  バイオエタノールの原料として注目を浴びているトウモロコシ君。その経済との関係を
  著書は教えてくれる。

  著者いわく
  思惑で相場は展開する
  と
  
  エタノール需要は着実に増えている。したがってエタノール生産のためのトウモロコシ
  消費量も着実に増えている。一般的には強材料ととらえられる。しかし、だからといって
  買いに入るとういう人はほとんどいない。理由はそれが確かに長期的には強材料で
  あるが、すでに周知の事実であるからである。みんなが知っていることに対しては、
  相場というのは反応が非常に弱い。

  ⇒ なんとなくわかっていた。人の行動心理を読み。その行動に移す前に動くことが
    こつなのだ。難しい。

  穀物の需要。増え続けている。自給率が40%の日本。じゃぁ。100%になるように
  生産するか?というと農地の拡大には限界がある。
  単収を上げていく技術。これこそが日本の課題である。

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2010年1月25日月曜日

読書(34) ☆☆☆ 石油がわかれば世界が読める -¥720-

【今日の出来事】
 本日2冊目のご紹介は、石油に関する本。将来どうなるんだ。エネルギー。

【本の紹介】
 (34) 石油がわかれば世界が読める  瀬川幸一編 朝日新書
    


 【本の構成】
  はじめに
  第1章  石油をめぐる世界の動き
  第2章  石油を上手に大切に使う
  第3章  石油文明は終わらない
  おわりに

  という構成からなっている。

 【印象に残ったところ】
  著者曰く
  なぜ油田の発見が難しいのか? 40年前には月に降り立った人類。火星や木星に探査ロケット
  を飛ばす人類なのに。なぜ。
  しかし、私たちの足元である地球の内部のこととなると、ほんの地下数千メートルのことも実は
  よくわからないのだという。
  ⇒ なるほど。そういわれてみればそうだ。

  また、石油価格はどうして大きく変動するのか?
  という問いに対して、
  日産数万バレル級以上の商業クラスの1油田を発見し開発生産するのに、日本円で最低でも
  数百億円はかかる。最近多い海底油田では、数千億円が普通である。このため需給バランスが
  ちょっとしたことで崩れると、それを市場が自動的に調整してバランスが回復されるのに長期間
  かかり、その間は価格が高騰したり、暴落したりしやすい。
  いわばゾウのように、力強いが反応スピードは極めて遅いという特徴があるのだという。

  今話題のバイオ燃料
  私も、この本を読むまでは、バイオ燃料って、燃やしても二酸化炭素が発生しない。と
  思い込んでいた。(私だけかな?少し恥ずかしい。)

  実は違うのである。

  カーボンニュートラルの考え方で
  バイオ燃料の原料となる植物は、空気中の二酸化炭素を取り込んで光合成をすることで生育する。
  こうして育ったバイオマスを燃やした場合に生成する二酸化炭素は、もともと空気中にあったもの
  なので差し引きがゼロ。
  ということらしい。

  これは私にとっては驚愕の事実だ。そう生育時に二酸化炭素を吸収している分の貯金があるから
  燃やして二酸化炭素を出してもいいのだという考え方なのだ。
 
  著者は、こう言う。育てるだけ育てて使わないのが一番。⇒ そりゃそうだ。

  その他
  二酸化炭素を原料とする新しい非ホスゲン法ポリカーボネート製造プロセスの話も
  興味深い。⇒ この辺は日本の技術力の腕の見せ所だ。

  今使っているエネルギーを節約すること
  エネルギー効率を上げること(飛行機の軽量化などなど)
  代替の本当にクリーンなエネルギーを探索すること

  そして、何よりも地球みんなが協力することだとつくづく思った。
  将来の後輩達のためにできること。

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