2010年1月25日月曜日

読書(34) ☆☆☆ 石油がわかれば世界が読める -¥720-

【今日の出来事】
 本日2冊目のご紹介は、石油に関する本。将来どうなるんだ。エネルギー。

【本の紹介】
 (34) 石油がわかれば世界が読める  瀬川幸一編 朝日新書
    


 【本の構成】
  はじめに
  第1章  石油をめぐる世界の動き
  第2章  石油を上手に大切に使う
  第3章  石油文明は終わらない
  おわりに

  という構成からなっている。

 【印象に残ったところ】
  著者曰く
  なぜ油田の発見が難しいのか? 40年前には月に降り立った人類。火星や木星に探査ロケット
  を飛ばす人類なのに。なぜ。
  しかし、私たちの足元である地球の内部のこととなると、ほんの地下数千メートルのことも実は
  よくわからないのだという。
  ⇒ なるほど。そういわれてみればそうだ。

  また、石油価格はどうして大きく変動するのか?
  という問いに対して、
  日産数万バレル級以上の商業クラスの1油田を発見し開発生産するのに、日本円で最低でも
  数百億円はかかる。最近多い海底油田では、数千億円が普通である。このため需給バランスが
  ちょっとしたことで崩れると、それを市場が自動的に調整してバランスが回復されるのに長期間
  かかり、その間は価格が高騰したり、暴落したりしやすい。
  いわばゾウのように、力強いが反応スピードは極めて遅いという特徴があるのだという。

  今話題のバイオ燃料
  私も、この本を読むまでは、バイオ燃料って、燃やしても二酸化炭素が発生しない。と
  思い込んでいた。(私だけかな?少し恥ずかしい。)

  実は違うのである。

  カーボンニュートラルの考え方で
  バイオ燃料の原料となる植物は、空気中の二酸化炭素を取り込んで光合成をすることで生育する。
  こうして育ったバイオマスを燃やした場合に生成する二酸化炭素は、もともと空気中にあったもの
  なので差し引きがゼロ。
  ということらしい。

  これは私にとっては驚愕の事実だ。そう生育時に二酸化炭素を吸収している分の貯金があるから
  燃やして二酸化炭素を出してもいいのだという考え方なのだ。
 
  著者は、こう言う。育てるだけ育てて使わないのが一番。⇒ そりゃそうだ。

  その他
  二酸化炭素を原料とする新しい非ホスゲン法ポリカーボネート製造プロセスの話も
  興味深い。⇒ この辺は日本の技術力の腕の見せ所だ。

  今使っているエネルギーを節約すること
  エネルギー効率を上げること(飛行機の軽量化などなど)
  代替の本当にクリーンなエネルギーを探索すること

  そして、何よりも地球みんなが協力することだとつくづく思った。
  将来の後輩達のためにできること。

  これも図書館で出会った1冊! ありがと!

 
  



 

  


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