2012年1月31日火曜日

読書(18/365)★★★ これからの優良企業 安井孝之著



【今日の出来事】
 本日2冊目のご紹介は、優良企業の話。

【本の紹介】
  (18/365) これからの優良企業 安井孝之著 PHPビジネス新書

これからの優良企業 (PHPビジネス新書)これからの優良企業 (PHPビジネス新書)
安井 孝之

PHP研究所  2008-06-19
売り上げランキング : 413500

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 【本の構成】
  第1章  新たな挑戦を受ける会社  
  第2章  大買収時代を生きる条件
  第3章  合併・統合、成功の条件
  第4章  優れた経営体制を求めて
  第5章  会社を社会に開く
  第6章  グッド・カンパニーを目指して
  第7章  あなたの会社は大丈夫?そして、あなたは?
  あとがき

  という構成となっている。

 【キーワード】
  これからの優良企業とは? 

 【くまの感想】
  日本はまさに次のステップへと突入している。世界に取り残されるのか?
  それとも、生き残れるのか?

  優良企業の例をとりながら、日本の企業体質を明確に説明してくれている。
  とてもわかりやすい。

  いくつか印象的なセンテンスがあった。

  ■ 引用メモ ■
   もしもトヨタ経営陣が95年の時点で「燃費1.5倍」に満足していた
   ならば、従来型自動車の改善モデルが出ただけで、プリウスは生まれ
   なかっただろう。また、「97年末」でなければ、京都議定書との相乗効果
   はなく、これほど注目されなかったかもしれない。

   → こうゆう事例はたくさんある。過去を振り返るとまさにタイミング、
    風向きが重要で、企業の業績に大きく影響される。これは実力なのか?
    運なのか?今の私にはわからない。

  ■ 引用メモ ■
   会社がよくなることは、トップや幹部らだけの頑張りで実現するとは
   思えない。
   社員一人ひとりも、それぞれの立場で全力を尽くしているという風土が
   なくてはならないだろう。

   → まさに同感だ。私物化している経営者や幹部。そんな姿をみると
    寂しい気持ちとなる。

  後半には、今のサラリーマンは、ジェネラリストよりもスペシャリストを
  求めているとある。しかし、日本以外の国ではどうなのだろうか?


  まだまだ、考えるべきことは沢山あるような気がしてならない。





 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

読書(17/365)★★★★ 生きる読書 群ようこ著



【今日の出来事】
 みなさん。こんばんは。今日は仕事で韓国ソウルに泊しております。
 ソウルの金浦空港に着くと雪景色でした。

 寒いです。
 

 『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 今年初の韓国出張、やる気も出ているので「よかった」
  ■ 韓国での雪景色をみて満喫できて「よかった」

【本の紹介】
  (17/365) 生きる読書 群ようこ著 角川ONEテーマ21

生きる読書 (角川oneテーマ21 (B-2))生きる読書 (角川oneテーマ21 (B-2))
群 ようこ

角川書店  2000-12-01
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 【本の構成】
  ダダモ
  手仕事
  一人一人が考える
  婦人雑誌
  ひと月六十二冊
  老いる
  モデル
  三味線
  本代
  古書
  ネコと暮らす
  脳と緊張感
  物欲
  理想の人
  痛みと安らぎ
  「廣津里香」という生き方
  新年
  フリーマーケット
  雪の日
  女の冬
  体内映像
  犬、治療中
  車の運転
  海苔

  という構成となっている。

 【キーワード】
  生きる読書 とは?
   


 【くまの感想】
  とっても自由でいい。著者 群ようこさんの読書に対する考えを
  聞くことができておもしろい。こんな取り組み方もあるのだな。
  自由、うらやましい。

  ■ 引用メモ ■
   私はこの体験(モデル)にショックを受けた。機会を与えてくれた
   人々に感謝したくなった。経験するということはすごいことなんだ
   とあらためて考えた。若いころは勢いで経験することもあるが、
   中年になるとなかなかそうはいかない。たしかに本を読むと
   経験できないことを追体験できる。しかし私は子供のころから
   本を読み続けていたために、文字の上での追体験が新鮮では
   なくなっていたのかもしれない。やはり頭の中の体操と、体
   で感じる体験とは、どちらがいい悪いではなく、やはり違うのだ。

   → この考えは興味深いものがある。本の良さ、実体験の良さを
    明確に示してくれている。

  ■ 引用メモ ■
   1998年の正月は、私が40代に突入して、4度目に迎えた正月
   である。30代のころは正月がくると、
   
   「またひとつ年をとるのか」
    
   とがっかりした。1年はとても早い。本当にあっという間に過ぎて
   いくのだ。ところが、40歳を過ぎてから、そんな気持ちはだんだん
   薄れていった。それよりも、

   「無事に新年を迎えられてよかった」

   と思うようになったのである。

   → これは読書というよりも人生観、歳を経ていきその感覚の
     違いをうまくいいあらわしている。

   著者 群ようこさんの自由な読書スタイルはとっても興味深い
   ものがある。少しうらやましく感じた。


 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

2012年1月27日金曜日

読書(16/365)★★★ 「ビミョーな人」とつきあう技術 小倉広著


【今日の出来事】
 おはようございます。昨日から仕事で関西方面に来ております。
 泊は京都。
 浪人時代・大学時代・大学院時代と7年過ごした京都。
 楽しいです。
 

 『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 久々の京都に訪れ、原点に帰った気持になれて「よかった」

【本の紹介】
  (16/365)  「ビミョーな人」とつきあう技術 小倉広著 アスコムBOOKS
 【本の構成】
  プロローグ
  第1章  人間関係編
         飲み会で王様のように振る舞うビミョーな人
  第2章  プロ意識編
         一流のコピー取りと三流のコピー取りの違い
  第3章  習慣編
         オリーブの木が枯れたワケ
  第4章  リーダーシップ編
         自分ができていないことを部下に教えてはいけないのか?
  第5章  モチベーション編
         自分の心に火を灯せないビミョーな上司たち
  あとがき

  という構成となっている。

 【キーワード】
  人との関わり方。   

 【くまの感想】
  この本は、表題からすると、ビミョーな人との付き合い方のテクニック
  が書いてある印象を受けるが、そうではない。
  いろんなジャンルで位置する立場から、人間関係とは?ということを
  問いかけてくれている。

  ■ 引用メモ ■
   「未熟な人は、自分がやったことを10倍大げさに話すものです。
    成熟した人は、自分がやったことを1/10しか話さないのです。
    だから、善行はこっそり行うものなのです。ひけらかさないんです。」

    ⇒ 後に孔子の説いたという「陽徳」と「陰徳」の話があげられて
     おり、とっても興味深い。

     「陽徳」: 自らの善行をオープンにする
     「陰徳」: ひっそりと善行を行う

    賢い人は陰徳を積むということなのだ。


  後半は、コンサルでもある著者が解き明かすリーダーシップや
  モチベーションを上げるための方法を紹介してくれている。
 

 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

2012年1月26日木曜日

読書(15/365)★★★ 買い物客はそのキーワードで手を伸ばす 学習院マネージメントスクール監修



【今日の出来事】
 本日2冊目のご紹介は、マーケティングの話。

【本の紹介】
  (15/365)  買い物客はそのキーワードで手を伸ばす 
      学習院マネージメントスクール監修 ダイヤモンド社


買い物客はそのキーワードで手を伸ばす買い物客はそのキーワードで手を伸ばす
学習院マネジメント・スクール[監修] 上田隆穂/兼子良久 星野浩美/守口剛

ダイヤモンド社  2011-11-26
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 【本の構成】
  はじめに
  第1章  価値創造型プロモーションとは何か?  
  第2章  消費者の訴求ポイントを探る
        -プレ・インタビューとデプス・インタビュー 
  第3章  仮説を検証する
        -インターネット調査を用いたモチベーション・リサーチ
  第4章  効果を測定する
        -商品エンド台を使った店舗実験
  謝辞

  という構成となっている。

 【キーワード】
  リサーチ
   

 【くまの感想】
  まさに商品企画のステップをわかりやすく書いてくれている。
  大変参考になった。


  しかし、題材が限定されているという印象を受けた。


  きっと、商品の範囲を広げた場合は、1つのテーマでは
  展開できないからであろう。


  著書は、食品 極めて限定的にシチューのルーの場合で
  展開しているところに特徴がある。


  その場合の買い物客なのである。




  ■ 引用メモ ■
   「電化製品や宝石だったら、自分が買ってもいいと思う
    値段よりはるかに安く売られていたら、『これ、本当に
    大丈夫かな?』と思いますよね。ところが、ルウシチュー
    のような日用品になると、安すぎる価格に対しても疑問
    に思わず、逆に買い占めてしまうのです。これでは
    セール価格のときのまとめ買いを促すだけで、メーカー
    にとってはもちろん、小売店にとっても得にはなりません」


   ⇒ なるほど。商品を客観的に見た場合の人の心理を考える
    ということが今更ながらに重要なのだということがわかる。


  ■ 引用メモ ■
   このような作業を繰り返して全回答に含まれている要素を
   整理していき、最終的に20前後のコードに分類していく。
  
  ⇒ これはアンケートに書いてあるキーワードを整理する方法
   が書いてある。ハウス食品の例の場合は3000もの回答を
   20前後のキーワードに分けていくという。そこからそのコード
   傾向を分類していくわけだ。この考え方は、実験計画法により
   ある現象の特徴や傾向を追い求めていく手法に似ている。
   そこがとっても興味深い点である。


  1つの商品テーマからどんなアプローチや人間の心理を
  分析していくか?


  そのプロセスがとっても参考になった本であった。   

 

 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

読書(14/365)★★ ディズニーの魔法 有馬哲夫著


【今日の出来事】
 みなさん。おはようございます。今日は午後から大阪に出張のため
 午前中は自宅で仕事の予定。その前のゆとり時間でブログを書いています。
 

 『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 最近寒いけれど、四季を味わえるので「よかった」

【本の紹介】
  (14/365)  ディズニーの魔法 有馬哲夫著 新潮社


ディズニーの魔法 (新潮新書)ディズニーの魔法 (新潮新書)
有馬 哲夫

新潮社  2003-11
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 【本の構成】
  序章  ディズニー・マジックを知るには
  第1章 白雪姫と7人のこびと 
  第2章 ビノキオ 
  第3章 シンデレラ 
  第4章 眠れぬ森の美女 
  第5章 リトル・マーメイド 
  第6章 美女と野獣
  終章  魔法が生んだアメリカの民話
 
  映像化作品リスト
  図版出典

  という構成となっている。

 【キーワード】
  ディズニーの魔法とは?
   

 【くまの感想】
  この本の題名を見るとディズニーの魔法のメカニズムを
  解き明かすかのように想像する。事実そうなのだが、原作との
  ギャップをあからさまに指摘しているのである。

  原作のホラー性とのギャップを指摘して楽しんでいるのが
  よく伝わってくる。

  だから・・・・

  と 問いかけたくなるのは私だけであろうか?

  確かに原作を美化した話が本当の話と思うのはよくない
  ことなのかもしれない。

  そんな意味では・・・、興味深い分析でもある。

  ある意味、え? 原作ってこんな話しだったの?

  と驚きの連続なのだ。

  でも、私見であるが、知らなくともよいこともあるのでは
  ないかと思う。フィクションなのだから・・・・。  

 

 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

2012年1月24日火曜日

読書(13/365)★★★★ 花神(下) 司馬遼太郎著


【今日の出来事】
 本日2冊目のご紹介。花神の下巻。大村益次郎さんはすごい。

【本の紹介】
  (13/365) 花神(下) 司馬遼太郎著 新潮文庫


花神 (下巻) (新潮文庫)花神 (下巻) (新潮文庫)
司馬 遼太郎

新潮社  1976-08
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 【くまの感想】
  続いて下巻を読んでみた。討幕軍総司令官となった大村益次郎さんは
  まさに花神。


  それは、中国の方でははなさかじいさんを意味する言葉なのだそうだ。


  ■ 引用メモ ■
   蔵六は、単に技術者にすぎない。それも西洋式の軍事技術者であった。
   技術は技術そのものとして単独に存在することはない。技術には
   かならず思想がくっついていて、ときに技術そのものが思想である場合
   もありうる。蔵六はみずから意識したかどうか、平等思想の徒であった。
   「百姓である」と自分を規定しているのは、百姓が百姓をひきいてゆく
   から百姓が勇奮するのだ、という機微を言いあらわしているのかもしれない。


   ⇒ これも司馬遼太郎さんの思いがきっと入っているのだと思うが、
    私もその通りだと思う。技術そのものが思想。平等思想。
    とても印象深いセンテンスである。


  ■ 引用メモ ■
   「王政維新てのは薩長人の力なりと世人は思っているようだが、とんでもない
   間違いさ。あれは家康公のはからいよ、いや冗談じゃないよ。慶喜は
   (と呼びすてして)それを知っていたさ、あたしも知っていたがね」


   ⇒ これは勝海舟の言葉であるが、いかにも言いそうな言い回しである。
    全くあり得ないかもしれないが、江戸っ子の見栄なのかもしれない。
    そこがとっても面白い。


  ■ 引用メモ ■
   蔵六に対する稀有な理解者であった木戸孝允は、その日記に、
   「大村はその性格が剛腹であるが、人間に表裏というものがまったくなかった」
    
   ⇒ いかにも冷徹な技術者をイメージできるコメントである。
      いつの世にもこのようなキャラクターの人物がいるものである。

  討幕をしたのち、西南戦争への予想及び、その対策をしっかり
  行いこの世から去っていく潔さは、まさに感動するシーンであった。


 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

読書(12/365)★★★★ 花神(上) 司馬遼太郎著


【今日の出来事】
 みなさん。こんばんは。今日は、集中して仕事をするために家で実施しました。
 一服ついたので、ブログ作成を楽しんでいます。

 昨日の夜から 雪 が深々と降っておりました。

 朝は雪景色。昼すぎると何もなかったように雪も消えてゆきました。

 なんとなくさびしげな光景でした。
 

 『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 昨日からの雪、季節感が味わえて「よかった」

【本の紹介】
  (12/365)  花神(上) 司馬遼太郎著 新潮文庫



花神〈上〉 (新潮文庫)花神〈上〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎

新潮社  1976-08
売り上げランキング : 40097

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 【本の構成】
  浪華の塾
  別の話
  鋳銭司村
  宇和島へ
  城下
  オランダ紋章
  江戸鳩居堂
  運命
  麻布屋敷
  山河

  という構成となっている。

 【キーワード】
  大村益次郎
   

 【くまの感想】
  この本は、明治維新の時代に活躍した大村益次郎さんの話。
  医者でもあり、技術者でもある、主人公の地道な活躍を知ると
  うれしくなる。

  いろんな有名人が登場する。

  福沢諭吉
  シーボルト

  そして、その娘の イネ

  この女性とのかかわりが前半戦の面白いところである。

  ■ 引用メモ ■
   学問は人間のもつ精神の作業だと蔵六(大村益次郎のこと)は
   思っている。数学すら、蔵六にいわせれば精神の作業であった。
   しかし愛情というのは人間のもつ別な深部から出てくる。

   → この言葉はひょっとすると司馬遼太郎さんの思いもあるの
    かもしれないが、印象に残った。

  ■ 引用メモ ■
   「あたり前のところまで持ってゆくのが技術というものです」
   と、いった。この言葉をくわしくいえば、技術とはある目的
   を達成するための計算のことである。それを堅牢に積み
   かさねてゆけば、船ならば船でこのように進む。進むという
   結果におどろいてもらってはこまるのである。もし進まなければ
   はじめて驚嘆すべきであろう。蔵六にいわせればそういうものが
   技術であった。

   → 私も技術者の一人。この言葉はさらに印象が残った。
    あたり前のところまで持ってゆくのが技術。そうなのだ。
    のちに、討幕のための戦況の計算のシーンがあるが
    見事な計算なのである。まさに技術者。

  当時、感情によって、人が動いている中で淡々と黙々と
  与えられたミッションを行っていく。そのキャラクターがたまらなく
  かっこいい。


 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!