2010年9月7日火曜日

読書(275)★★★ 地球を救う新世紀農業 吉田太郎著

【今日の出来事】
 みなさん。おはようございます。4時起き実践中の「くま」です。
 台風の影響なのか、暑いけれど、風があるので少し救われますね。

 今年は暑い。暑い。暑い。

『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 今週もいいスタートをきれて「よかった」

【本の紹介】
 (275) 地球を救う新世紀農業 吉田太郎著 ちくまプリマー新書
       
地球を救う新世紀農業

地球を救う新世紀農業

価格:819円(税込、送料別)


 【本の構成】
  プロローグ  「ミートリックス」の世界へ御招待
  第一章   楽しい旅のための情報お料理法
  第二章   経済封鎖が産みしもの
  第三章   アグロエコロジーが地球を救う
  第四章   もうひとつの世界は可能だ
  エピローグ
  用語集
  あとがき
  引用参考文献

  という構成となっている。

 【キーワード】
  地球を救う新世紀農業とは?
  アグロエコロジーとは?

 【くまの感想】
  新世紀農業とは? 何なのだろう? ついつい気になり手にとってみた。
  アニメを例にとった表現の仕方は、少しマニアックさはあるものの、わかりやすい。
  (世代が私と近いこともあるか・・・)

  前半は、パソコンができた生い立ち
  演繹法と仮定法の説明(北斗の拳を例にとり説明しているので笑った)
  マインドマップとKJ法の紹介があり、

  それらは、「旅の準備」として捉えられている。

  ■メモ■
   素人は戦術を語り、玄人は戦略を語り、プロは兵站[へいたん](ロジスティック)
   を語るとも言われるほど、西洋では兵站が重視されます。

   ⇒なるほど。

   フランスを中心にヨーロッパでは今「decroissance」、日本語に直訳すれば「縮退」
   という言葉が広まり、本気で検討され始めています。
   ・・・略・・・・地球は人間の活動によって限界に来ているし、環境を犠牲にして経済成長
   を追い求めても幸せにはなれない。ならば「質素な社会」へと「没落」した方が、
   逆に豊かで幸せになれるのではないか、という問いかけです。

   ⇒おもしろい考え方だ。ほんとにくるかもしれない。 

   パンチ博士の経験
   これまで海外NGOが世界で行ってきた援助プロジェクトの多くが失敗したのは、
   「一人の頭に100のアイディアを教え込み、100人の頭に普及させる」ことを
   試みていたからだと指摘します。

   パンチ博士が見つけ出した経験ルール
   ① まず、地元住民自らが変わるという自覚を誘起することが一番重要です。
   ② もし一人だけが取り組んでも変人で終わってしまい、広まりません。
      ですが、25~40%が閾値で、それ以上の村人が新たなことに取り組めば、
      それは数年も経たないうちに村内に普及して、かつ、定着します。
   ③ 新しいことに取り組むには魅力がなければなりません。これにも閾値が
      あって、住民の興味関心を引くには70%程度の収入アップが必要です。
      ですが、150%以上も儲かる技術を一部の農民だけに教えると、
      周囲の村人からやっかみを買って、結局その農法は普及しません。
   ④ ですから、70%程度の収入増につながる1つか2つの新技術を小さな
      畑で実験してみせ、まず住民の25%程度が試みるようにすることが
      ポイントです。
   ⑤ これに成功して、自信を持てば村人たちは、黙っていても次の技術を
      やりたいと試みます。結果として、100のアイディアを教え込むことも
      可能となるのです。

   ⇒ まさに興味深い取り組みだ。企業の改善活動にも通じているまさに
      プリンシプル(=原則)だ。

   「アグロエコロジー」とは?
   農薬や化学肥料を使わない自然と調和した農業。農薬や化学肥料を使いたくても
   使えない開発途上国の貧しい農民達が始めた農業。そこにはいろんな知恵や
   工夫が織り込まれているという。

   ⇒ まさに新世紀農業だ。
  

 【くまのアクション もしくは 想い】 
   今、豊かさを求めて、経済を発展させようとしている集団に参画しているが、それが
   ほんとうの幸せなのか? 確かに今一度考えてみたいテーマである。

 出会えた本に感謝。

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