2010年10月24日日曜日

読書(336)★★★★★ 電子書籍の衝撃 佐々木俊尚著

【今日の出来事】
 みなさん。こんにちは。
 今日の明石は少し曇り空。もうすぐ雨が降りそうな気配をかもし出しております。
 腰痛も大分よくなり、明日の仕事も支障がなさそうです。

 今日は家族サービス 「くま特性手作りビーフシチュー」を作る予定です。


『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 腰痛も大分緩和されて「よかった」

【本の紹介】
 (336) 電子書籍の衝撃 本はいかに崩壊し、いかに復活するか?
      佐々木俊尚著 推書Discover
      
電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)
佐々木 俊尚

ディスカヴァー・トゥエンティワン 2010-04-15
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 【本の構成】
  はじめに
  第1章 iPadとキンドルは、何を変えるのか?
  第2章 電子ブック・プラットフォーム戦争
  第3章 セルフパブリッシングの時代へ
  第4章 日本の出版文化はなぜダメになったのか
  終章  本の未来
  あとがき

  という構成となっている。

 【キーワード】
  電子書籍

 【くまの感想】
  この著書もいい。私は佐々木俊尚さんの「仕事をするのにオフィスはいらない」
  という本が大好きだ。まさに私の夢の仕事スタイル(=ノマドワーキング)だ。

  そして、本書もナイスタイミングで現れた。まぁ。出されて大分経っているので
  遅ればせながら読みましたという状況である。

  電子書籍 今本当にどうなるか?日本はどんな形で普及していくのか?
  これから興味があるところだ。

  その点、アメリカは、割とサクサク展開されているイメージがあったが、本書を
  読むとアメリカでも色々な騒ぎがあったようだ。

  著者は始めにこう語る

  ■引用メモ■
  電子ブックが紙の本にかわる、あるいは紙の本を補完する社会のインフラ
  として定着していくためには、同じように電子ブックを取り巻く生態系が形成
  されていかなければなりません。
   その生態系を完成させるには、いくつかのピースが必要です。

  第一に、電子ブックを読むのに適した機器(デバイス)が普及してくること。
  第二に、本を購入し、読むための最適化されたプラットフォームが出現して
        くること。
  第三に、有名作家か無名のアマチュアかという属性が剥ぎ取られ、本が
       フラット化していくこと。
  第四に、電子ブックと読者が素晴らしい出会いの機会をもたらす新しい
       マッチングモデルが構築されてくること。

  とある。

  ⇒ なるほどだ。私が少しまだ違和感があるのがこの四つの要素がまさに
     過渡的だからだ。第一はもちろん、第二のプラットフォームの問題は
     日本では大きな壁だ。出版関係の雇用や利権が損なわれていく問題は
     深刻だし、抵抗はきっと大きいのだと思う。

  ■引用メモ■
  ではいったい何が、電子ブックリーダーの戦争のゆくえを決めるのでしょうか?
  それは「プラットフォーム」です。
  プラットフォームというのは、「土台」「システム」のこと。つまりは「本を購入して
  読む魅力的な基盤」を提供できたところこそが、強いプラットフォーマーとして
  本の世界に君臨していくということです。

  ⇒ まさにこれからどうゆう形となっていくのか?見極めたい。

  ■引用メモ■
  日本の本の流通システムが硬直化してしまっていることです。
  日本では、多くの場合、本は出版社から取次に卸され、取次が
  全国の書店に配本しています。取次が流通のプラットフォームとして
  確立しているわけです。
  しかし、もし電子ブックが普及して出版社や書き手が直接電子ブック
  のプラットフォームやディストリビューターとやりとりするようになって
  しまうと、取次は存在意義をなくしてしまい、書店も潰れてしまいます。
  
  ⇒ 最初の日本への普及の大きな壁、この流通システムの硬直化。
     想像するだけで反発を生む要素だ。


  また、著者は音楽業界で既に到来している現象を分析した上、
  本の世界の予想をこう書いている。

  ■引用メモ■
   第一に、ソーシャルメディアを駆使して書き手が読者とダイレクトに
  接続する環境が生まれ、それによって書き手のいる空間がひとつの
  「場」となっていくこと。

   第二に、電子ブックによってパッケージとしての紙の本は意味を失い
  コミュニティの中で本が読まれるようになっていくこと。

   第三に、セルフパブリッシングの世界では大手出版社かどうかは
  意味がなくなり、中小出版社でもあるいはセルフパブリッシングする
  個人でも、購読空間の中で同じようにフラット化していくこと。

  ⇒ 特に第三の項目 セルフパブリッシングについては、興味深い。
    私も本が書けるようになる・・・・まさに夢のような出来事だ。
    (もちろん、素養は必要であるが・・・・)

  著者も触れているが、今、世に出ている本。沢山ありすぎて、本当に
  いい本の存在がうすれているのは事実である。ネットの書評ブログや
  同じ方向性をもった人の勧める本やその反対の人が進める本など
  もっともっといい本にめぐり合うためには、この電子書籍の動きは
  消費者にとって、これからの日本を支える人々には大切なことでは
  ないだろうか?

  まさにそんな理解を助けてくれた1冊であった。  


 出会えた本に感謝。
 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!ツイてる!

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