2009年10月1日木曜日

読書① ☆☆☆☆

【今日の出来事】
 今日は、山形県の米沢に出張 泊しております。こちらもう涼しいですね。塩ラーメンを食べました。
 直江兼続でも有名な米沢、今観光客も増えているようですね。ホテルの近くに上杉神社があります。朝散歩がてら
 行ってみようかな。

【本の紹介】
 ① ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ ハイテク海洋動物学への招待 佐藤克文著 光文社新書
    
 

 【本の構成、読んで印象に残ったところ】
  この本も、BOOKLOVERSで小飼弾さんがお勧めしておられた本です。前から読みたいと思っていて
  やっと読めました。この本、理系の私にとっても科学者のスピリッツを感じるとても面白い本でした。

  はじめに
  1章 カメが定温動物でトリが変温動物?
  2章 浮かび上がるペンギンと落ちていくアザラシ
  3章 研究を支えるハイテクとローテク
  4章 アザラシは何のために潜るのか?
  5章 ペンギンの潜水行動を左右するもの
  6章 ペンギンはなぜ一列になって歩くのか?
  7章 教科書のウソとホント
  あとがき

  という構成になっており、データロガーを動物に装着し、温度データ・加速度データ・水深データなどを採取するという
  とっても粘り強い行動。そして当初予定していたものと違った結果がセレンディピティーで出会い。新たな発見が
  得られることを著者はウソという記載をされているがまさに興味深い。まさに自然の動物とそれを取り巻く環境には
  まだまだ謎が多い。そして我々の生活とは一見、どんな意味があるのだろうという感覚になるのだが、環境問題
  食糧問題(漁業)に動物の行動や食べ物事情が影響するという。興味深い。

  進化する測定器に伴い、いろんなことがわかり始める。一度失敗したら一年データ採取を待たされることもあったという
  まさに粘り強い研究活動。すごい。

  動物に小型のカメラを取り付け、どんなものを食べているのか? 水中に27分も潜っていられる動物のメカニズムは
  どうなっているのか?まだわかっていないことが山のようにあるらしい。

  P251から抜粋
   ところで、「博物学」という学問分野がある。現代人らしく、インターネット上の百科事典であるウィキペディアでその
   定義を調べてみた。「英語のナチュラルヒストリーに相当する訳語として明治期に作られた言葉で、自然物についての
   収集・および分類の学問」と記載されている。
    私が思うに、バイオロギングというのは、ハイテクを用いてはいるが、やっているのは水中の博物学ではなかろうか。
    博物学ではサンプルを集めている間は、とくに具体的な研究目的が定まっていないことが多い。とにかくサンプルを
   集め、その後、それらをじっくりと眺めていろいろと考えていく学問であるように見える。

  まさに得られた情報をできるだけたくさん集め、解釈を進めて仮説を立てていく、すごい奥の深い学問のような気がする。



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