2010年2月11日木曜日

読書(51) ☆☆☆ エンタメ通訳の聞き方・話し方 小林 禮子著

【今日の出来事】
 本日2冊目のご紹介。エンタメ通訳のお話。
 一貫性のない乱読が続きますが、本人は楽しんでます。

【本の紹介】
 (51) エンタメ通訳の聞き方・話し方 (PHP新書 589) 小林 禮子著
       


 【本の構成】
  はじめに
  1章   通訳はみなフリーター ~会議通訳とエンタテイメント通訳の違い~
  2章   「面」で進む先に待ち受けるものは? ~ニューフロンティアへの道~
  3章   エンタテイメント通訳はよく笑い、よく食べ、よく寝る
        ~笑いは万能薬!~
  4章   個性豊かなどんぐりさんたち ~どんなに有名でも、どんぐりはどんぐり~
  5章   蚊取り線香トークからの脱却 ~日本語の精神構造~
  6章   すうちゃんの出汁巻き卵  ~マニュアルの是非~
  7章   アートとサイエンスの関係 ~秘められた日本の底力~
  最終章 ビジュアル・コミュニケーションへ ~Seeing is Believing~

  という構成でなっている。

 【印象に残ったところ】
  エンタメ通訳の著者が大事にしているコンセプト
  
  「線」と「面」のコンセプトの違い。会議通訳は「線の英語で聞き、線の英語で答える」
  
  のに対し

  エンタテイメント通訳は、「面で英語を聞き、面と線の英語で答える」といい、著者も
  これだという。

  「面」の概念って? ⇒ 「線」は細いまっすぐな管に糸を通すようなイメージに対し、
  「面」は周りすべてに興味を抱き、壁に拓いた大きな穴に、手当たり次第に手に入れた
  何本もの毛糸を通すようなイメージだという。

  これって、なんだか楽しそう。まさにエンタメだ。

  また著者が数々のスターと接していて、感じる共通点は、

  ・ 観察力や洞察力の鋭さ
  ・ 好奇心の旺盛さ
  ・ 頭の回転の速さ
  ・ ありあまるエネルギー
  ・ 自分が目指す方向を見定めて邁進する、決意の強さ
  ・ ネバーギブアップの精神: 途中で妥協せずに細かい日々の習慣を仕事のためにやりとげる

  という。 確かにTVや映画ではわからないものを秘めているのだな。
  それは接してみるとわかることなのだな。

  印象に残った一文。

  私たち大人は若者の質問に対して、彼らがビジュアル・イメージを思い描けるような
  アドバイスをしてあげることができません。どうしても、自分の経験を押し付けるもの
  になってしまいます。ビジュアル・イメージが思い描けるアドバイスを、大人がして
  あげることが出来たならば、マニュアルだけを見て、実感の伴わないヴァーチャル
  なもの作りをして、ものを作っている気になっている若者に、「もの作りの精神」
  を伝えることができるのではないかと思います。

  ⇒ この考えは、仕事のマネージメントでも同じ。生活していく中でも同じ。
    大事な考えだと思った。


  これも図書館で出会った1冊! ありがと!
  

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いつも閲覧いただき、ありがとうございます。感謝!

2 件のコメント:

N&N さんのコメント...

初めまして。私の本を読んでいただき、ありがとうございます。信ちゃんの会社のサイトで、私もブログを書いているので、ぜひ、お立ち寄りください。のり子。
http://www.nandnsound.co.jp/

読書のすばらしさを伝えたい。 さんのコメント...

ブログみてくださってありがとうございます。
とっても励みになります。感謝!