2010年2月16日火曜日

読書(55) ☆☆☆☆ 昭和恐慌の研究 岩田 規久男著

【今日の出来事】
 今週は出張の連続の日々になりそうです。今日は尼崎に行ってきました。
 尼崎で帰りにのみに行ってきました。店が豊富で楽しい街です。

 今日は、デフレ対策を歴史から学ぶという意味で、昭和恐慌に関する本のご紹介。

【本の紹介】
 (55) 昭和恐慌の研究 岩田 規久男著 東洋経済新報社
     


 【本の構成】
  はじめに
  序章    金本位制移行から昭和恐慌まで:歴史的概観
  第Ⅰ部  金解禁論争をめぐって
   第1章  国際金本位制の足かせ
   第2章  「失われた13年」の経済政策論争
   第3章  金解禁をめぐる新聞メディアの論調
   第4章  経済問題にかかわる雑誌ジャーナリズムの展開
  第Ⅱ部  回復への途
   第5章  昭和恐慌に見る政策レジームの大転換
   第6章  昭和恐慌と予想インフレ率の推計
   第7章  昭和恐慌期における不良債権問題と金融システムの転換
   第8章  なぜデフレが終わったのか: 財政政策か、金融政策か
   終章   昭和恐慌の教訓

  参考文献
  付録

  という構成でなっている。


 【印象に残ったところ】
  今の長期的なデフレの解決策として、上念司さんや勝間和代さんが提唱している
  デフレ回避のヒントとなる本。

  昭和恐慌からの奇跡の回復の立役者となった 高橋是清さんの政策がどんなもの
  だったのか?
  高橋財政: ①金本位制の放棄=金輸出再禁止、②赤字国債の日銀引き受けの実施
  
  リフレ対策(物価水準をデフレが始まる前の水準に戻す政策)
  が本当に効果があったのか?という検証を行っている。とても興味深い
  本である。

  内容は少し難しいところが多いが、第5章と最終章は是非とも読んでおくべきところ
  思う。

  信じられない昭和恐慌からの回復。高橋是清さんの一貫した政策。など関心する
  ところが多いが、ほんとに今も同じことをして回復できるのか?というところについては
  まだまだ勉強不足である。

  でもこれだけはいえる。やはりデフレ克服は必須だ。今後どういった状況になっていく
  かを想定した上で、なんらかの追い風を利用しながら、インフレに持っていく方法を
  取ることが重要。

  それは具体的にはどんな政策なのか? 
  日本は一貫した政策を打って出れるのだろうか?

  これも図書館で出会った1冊! ありがと! 上念司さんお勧め著書。


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