2011年7月22日金曜日

読書(193)★★★ 超・格差社会 アメリカの真実 小林由美著

【今日の出来事】
 みなさん。こんばんは。今週は月曜日が休みだったことも
 ありあっという間な感じがしました。

 そして、珍しく、国内での仕事でした。

『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 今週も順調で「よかった」 

【本の紹介】
  (193)  超・格差社会 アメリカの真実 小林由美著 日経BP社
     
超・格差社会アメリカの真実超・格差社会アメリカの真実
小林 由美

日経BP社 2006-09-21
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 【本の構成】
  はじめに
  第1章  超・格差社会アメリカの現実
       -「特権階級」「プロフェッショナル階級」「貧困層」「落ちこぼれ」
  
  第2章  アメリカの富の偏在はなぜ起きたのか
       -ウォール街を代理人とする特権階級が政権を
         コントロールする国  
  
  第3章  レーガン、クリントン、ブッシュ・ジュニア政権下の富の移動
       ① レーガノミックスのトリック
       ② クリントン政権
       ③ ブッシュ政権とイラク侵攻
  
  第4章  アメリカン・ドリームと金権体質の歴史
       -自由の国アメリカはいかにして階級社会国家となったのか?
       ① アメリカ植民地の特権階級
       ② 独立戦争とアメリカ建国
       ③ 南北戦争
       ④ 戦後の復興と好況時代
       ⑤ ”進歩派”の台頭と第一次世界大戦
       ⑥ 大恐慌とニューディール
       ⑦ 第二次世界大戦とアメリカ経済の繁栄
       ⑧ まとめ
  
  第5章  アメリカの教育が抱える問題
       -なぜアメリカの基礎教育は先進国で最低水準となったのか?
  
  第6章  アメリカの政策目標作成のメカニズムとグローバリゼーション
         の関係
       - シンクタンクのエリートたちがつくり、政治家たちが国民に
          説明するカラクリについて
  
  第7章  それでもなぜアメリカ社会は「心地よい」のか?
       -クリエイティビティが次々と事業化されてくる秘密
  
  第8章  アメリカ社会の本質とその行方
       -アメリカ型の資本主義市場経済が広がると、世界はどうなるのか?

  おわりに  

  という構成となっている。

 【キーワード】
   アメリカの真実とは?

 【くまの感想】
   この本は2006年に出版されたものである。
   しかし、アメリカは5年後もあまり変わっていないのではないか?という
   ことがよくわかる。

   いいのか、悪いのか?世界をリードする国アメリカ。
   
   理不尽なところもあるのは誰もが知っている事実である。

   ■引用メモ■
    アメリカに住んでいると、この国は、4つの階層に分かれた社会
    だとつくづく思う。その4階層とは、「特権階級」「プロフェッショナル階級」
    「貧困層」「落ちこぼれ」である。

    → 「中流階級」がいないのだ。その理由はこの本で書いてある。
      「プロフェッショナル階級」と「貧困層」に2分化したというのが
      著者の主張である。これはある意味、日本の将来にも通じる
      、いや既に始まっているのではないだろうか?

   ■引用メモ■
    自由・平等・民主主義を標榜し、自由競争で活発な市場経済を
    誇る国アメリカ。でもそこにあるのは、封建国家まがいの超・格差
    社会。それでも人々は明るくて元気で、科学やビジネス、技術、
    スポーツ、芸術など、さまざまな分野でクリエイティビリティが発揮
    され、そこで生まれたアメリカン・スタイルは依然として世界中に
    波及し、多くの国でさまざまなアメリカナイズ現象が続いている。

    ⇒ これが本書で一番いいたかったことなのだ。詳細は本書にて。
       いいのか?悪いのか?私には結論が出せないが、世界の
       主導となっていることは確かなのである。

   
 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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