2011年7月8日金曜日

読書(178)★★★★ なぜ子供のままの大人が増えたのか 曽野綾子著

【今日の出来事】
みなさん。こんばんは。七夕は韓国日帰り仕事ツアーでした。

 前泊@蒲田
 3:30起き
 4:30早朝バス 蒲田発 ¥540-
 5:00羽田空港着
 6:25発
 9:00韓国 仁川空港着
11:30韓国 水原着
14:00~お客様と打ち合わせ
16:16韓国 水原発 ムフンガ
20:00韓国 金浦空港発
22:30羽田空港着
24:00自宅到着

 長い一日でした。

『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 日帰り韓国旅行 仕事とはいえ貴重な体験ができて「よかった」 

【本の紹介】

  (178)  なぜ子供のままの大人が増えたのか 曽野綾子著
          だいわ文庫
       
なぜ子供のままの大人が増えたのか (だいわ文庫)なぜ子供のままの大人が増えたのか (だいわ文庫)
曽野 綾子

大和書房 2011-05-12
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 【本の構成】

  文庫版のためのまえがき

  第1章 何でも正直に言えばいいとは限らない
    最悪の事態を予想する
    並んで列を作るということ
    時間をきちんと守る
    なぜ日本人は駆け引きが下手なのか
    お焼香の順番は決まっている方が楽
    生活習慣のふしぎ
    仕事と妻とどっちが大事?
 
  第2章 人も国も、違うからおもしろい
    カトリック幼稚園で学んだこと
    「ご復活料理」
    肉を食べる生活、魚を食べる生活
    日本人の外国語聞き取り能力について
    縮み指向と厳密さ
    季節の感じ方について
    贅沢と質素
    人前で妻を褒められるか
      
  第3章 意見の不一致は楽しい
    人間の浅知恵では計れないこと
    平和は善人の間には生まれない
    もめて当然
    人生は、予測できないから人生
    奉仕活動、したことのない人ほど反対する
    柔軟に考える    
    愛国心について
    単純は、むずかしい
    必要悪は善か、悪か
    身を守る技術
    歩きながらものを食べる人たち
  
  第4章 子供に嫌われたくない大人たち
    子供に迎合する社会
    教育の基本ルールとは
    与えることを知らずして
    教育は強制から始まる
    「したくないことを」をする
    労働の快感
    振袖より作業服
    凧が空高く飛べるのは
  
  という構成となっている。

 【キーワード】
   子供のままの大人とは?   

 【くまの感想】
   ひょっとすると私(41歳 1970年生まれ)も該当するのだろうか?
   はらはらしながら、この著書を読ませていただいた。

   著者の戦争という厳しい中にある社会状況は、長所もあることが
   あるという。

   ■引用メモ■
   私のローティーンは、アメリカの艦載機や爆撃機による空襲、戦争
   の結果としての貧困が、その主な記憶である。音楽や映画に夢中
   になるとか、きれいな服を買ったりファッションを夢見るなどという生活
   は、考えたこともなかった。しかし私たちはその中で充分、人間として
   鍛えられていた。戦争はどこから見ても忌避すべきものだが、全く
   意味がなかったわけではない。私たちは苦労して、そのおかげで
   大人になった。

   ⇒ このような考え方をできるというところがすごいと思うのだ。

   ■引用メモ■
   アメリカ人やヨーロッパ人などがもっぱら人前で妻を褒めるのに
   対して、韓国人や台湾人の中には日本人と同じように「愚妻(愚かな女)」
   と表現する精神を貫いて妻を褒めることをほとんどしない人もいる
   ということである。

   ⇒ これは初耳だ。日本人だけかと思っていた。ほんとうだろうか?
      
   ■引用メモ■
   あいさつをさせるのは、心ならずも、他者との最低のつながりを保つ
   ことを教えるためだ。食事の後片づけは、人間が生きるための基本
   的な営みの重要性を体で覚えさせるためだ。
    そしてテレビだけでなく本を読めというのは、ヴァーチャル・リアリティー
   (仮想現実)に頼ってどんどん実人生から離れることを防ぐためである。
   不思議なことに読書も直接体験ではないのだが、辛抱も身につき、
   哲学も残るのである。
   
   ⇒ これはなるほど、納得である。
      読書に対する考え方。哲学が残る。いい言葉だ。共感する。

   曽野綾子さんが発信すること、参考になる。


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 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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