2009年11月26日木曜日

読書⑳ ☆☆☆☆

【今日の出来事】
 さぁ。本日の3冊目。福岡伸一さんの著書にトライしました。これ・・・・とっても難しい。

【本の紹介】
 ⑳ 世界は分けてもわからない 福岡伸一著 講談社現代新書
    

 【本の構成】
  プロローグ パドヴァ、2002年6月
  第1章   ランゲルハンス島、1869年2月
  第2章   ヴェネツィア、   2002年6月
  第3章   相模原、      2008年6月
  第4章   ES細胞とガン細胞
  第5章   トランス・プランテーション
  第6章   細胞のなかの墓場
  第7章   脳の中の古い水路
  第8章   ニューヨーク州イサカ、1980年1月
  第9章   細胞の指紋を求めて
  第10章  すぺくたーの神業
  第11章  天空の城に建築学のルールはいらない
  第12章  治すすべのない病
  エピローグ   かすみゆく星座

  という構成でなっている。
 
 【印象に残ったところ】
  やはり、文章がロマンチックだ。分子生物学を神秘的に語る文章は綺麗。
  ただ内容はかなり難しい。日頃あまり知ることのない知識だけに中々はいりづらい。

  しかし、文章や例え話など、わかりやすいところがあり、なるほどと思わせるところがいくつかある。
  それでほっとします。

  P.32より抜粋
   「夜空の星はなぜ見える」の著者は、ここで思考を転換する。光には2つの性質がある。
   波としての性質と粒子としての性質。上記の計算は、光を連続的なエネルギーの波動と考えて
   算出したものだ。エネルギーを一定量受け取るのに30秒以上を要する。
    しかし光を粒子として考えたら、遠き星から光の微粒子が全宇宙に放散される。そのうち
   ごくわずかが地球にまで届き、地表に降る。そしてほんの何粒かだけが眼の中に入り、網膜を
   ヒットする。実際に、光が粒子であるとして計算すると星から眼に届く光の粒の数は、ほんの
   数個から数十個に過ぎない。しかし私たちはその星が見えるのだ。つまり、私たちの眼の感度は
   驚くほど鋭敏なのだ。網膜細胞はほんのわずかな光粒子のヒットを受けるだけでそれを感じることができる。
   だから夜空の星は見える。
   ⇒とっても綺麗に流れるような文章。

   コンビニのサンドイッチが72時間放置されても腐らない理由。
   ⇒この理由なるほどと思った。内容はネタばれになるので書かない。

   細胞は互いに「空気」を読んでいる。 マップラバーとマップヘイターの例え

   ES細胞とガン細胞
   ⇒最新科学が垣間見れる。

   P.274より抜粋
    この世界のあらゆる要素は、互いに連関し、すべてが一対多の関係でつながりあっている。
    つまり世界に部分はない。部分と呼び、部分として切り出せるものもない。そこには輪郭線も
    ボーダーも存在しない。
    ⇒ ほんとに難しいけれど、なんとなくイメージはつかめた。


   内容はとっても難解ですが、本質をしる手がかりになる一冊でした。ありがと!
   

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