2010年12月20日月曜日

読書(403)★★★ 日本人のための科学論 毛利衛著

【今日の出来事】
 みなさん。こんばんは。東京単身赴任再開しました。
 夜の時間が長く感じます。
 
 読書
 英語の練習

 有効に使えそうです。でももうすぐクリスマス・年末年始 楽しみです。

『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 東京単身赴任生活も慣れてきて「よかった」

【本の紹介】
 (403) 日本人のための科学論 毛利 衛著 PHPサイエンス・ワールド新書
      
日本人のための科学論 (PHPサイエンス・ワールド新書)日本人のための科学論 (PHPサイエンス・ワールド新書)
毛利 衛

PHP研究所 2010-11-20
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 【本の構成】
  まえがき
  第一部 日本人のための科学論
   第一章 日本の科学技術の現在
   第二章 日本の科学 これが大問題
   第三章 科学技術は文化である
   第四章 日本科学未来館での取り組み
   第五章 本来の科学リテラシーと、科学館の役割
   第六章 宇宙からの思索 宇宙への想い
  
  第二部 毛利衛・鈴木晶子
        科学を伝える 人材を育てる つながりをつくる
   第一章 高校生が未来館に夢中になる時
   第二章 科学とアート
   対談を終えて  
  
  という構成となっている。

 【キーワード】
  日本人のための? 科学論とは?

 【くまの感想】
  うーん。難しいテーマだ。科学論に日本を限定する必要があるのだろうか?
  作者の立場からみると、日本がとるべき道はとっても重要なのかもしれない。
  でも純粋に科学を考えると日本の垣根を作るのは違和感がある。

  しかし、日本として、どんなシステムを持つか?ということは大変重要である。
  今の未来のある・素質のある若者たちが、世界に立ち向かっていけるような
  システムが作れるといい。

  事業仕分け  無駄を省くことはとってもいいことだけれど、科学の分野に
  おいて、お金をけちるとほんとつまらなくなる。

  著書は、そんな事業仕分けに堂々と打ち勝って立ち向かっていった。
  政治家たちも有名人に弱いのか?気迫に負けた印象を受けるが・・・・

  ■引用メモ■
  私は、すべての研究は、社会に役に立つということを前提に進めるべきだ
  と思っています。社会科学であろうが、人文科学であろうが、芸術であろう
  が、芸術であろうが役に立つんです。そのことを、いまの世界は、思想として
  もう一度組み立て直す必要があると思います。
   ただ役に立つというと、いまの社会ではお金になることという意味で使う
  ことがほとんどですね。でもこれは役に立つという言葉を狭く解釈して使って
  います。世の中がせっかちだから、「有用性を証明しろ」「見通しを示せ」
  「達成率はどうか」などと研究者にも色々なプレッシャーがかかりますが、
  本来は、「役に立つの?」のという問いに関しては、「役に立ちます」と
  断言すればいい。

  → この文章にはある種驚きと共感があります。毛利さんのイメージが
    少し変わりました。結構きつい文章だと思いませんか? でもこれくらい
    の信念がないと研究なんでできないのだと共感する部分もあります。

  未来の科学者のために私たちのできること。考えてみたいですね。


 出会えた本に感謝。
 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!ツイてる!

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