2012年8月31日金曜日

読書(153/365)★★★ 在日ふたつの「祖国」への思い 姜尚中著

【今日の出来事】
 みなさん。こんにちは。韓国ソウルの金浦空港ラウンジから書いております。
 最近はいろんなところでネットができるのでブログを書くときも自由度が出ます。

 ラウンジでの時間はもっとも集中できる時間。主に仕事をすることが多いですが
 快適な空間です。
 様々な国の人たちがいるのも面白いです。仕事の人、レジャーの人などなど
 そんな雰囲気がいいのかもしれませんね。

 ラウンジマニアです。

 『今日の(よかった)from 陽転思考』
■ 今週も無事 過ごすことができて「よかった」


【本の紹介】
(153/365)在日ふたつの「祖国」への思い 尚中著

在日 ふたつの「祖国」への思い (講談社+α新書)在日 ふたつの「祖国」への思い (講談社+α新書)
姜 尚中

講談社  2005-03-17
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【本の構成】
  はじめに 「すべてのわざには時がある」

  第一章  光は再び、しかし・・・・敗北と解放の逆説
    1.つかの間の「光復」と試練
    2.彷徨える「解放民族」
    3.占領のふたつの顔  「分断」と「復興」
    4.「殺すに時があり」、「収穫するに時がある」

  第二章  背き合う「隣人」
    1.日韓関係 遠い接近
    2.「北送」という悲願
    3.疾風怒濤の時代
    4.逆転の果てに
    第三章  友と敵のはざまで
    1.疲弊する「地上の楽園」と確執
    2.寄り添い合う「敵」
    3.「憎む時」を「和らぐ時」に
      第四章  百年の孤独を超えて   東北アジア共同の家
    1.統一の「長い道のり」とは
    2.南北連合へ
    3.米国の「大いなる妥協」
    4.東北アジアの中のふたつの「祖国」

  おわりに
  資料
  参考文献

  という構成となっている。

【キーワード】
  ふたつの「祖国」

【くまの感想】
  とても重い問題だと感じる。そしてこれからこの問題はどのように
  とらえられていくのだろうか?

   尚中さんの著書は人気がある。
  包み隠さず語ってくれる言葉の中には何かやはり響くものがあるのだろう。
  
  それを感じ取れるからなのだと思う。

  ■引用メモ■
   一世たちの生々しい息遣いや苦悩、「どん底」のような世界の匂いと温もり
   そして逞しいエネルギーと激しい喜怒哀楽の感情。そうした「在日」の数々
   の原風景は、三世や四世たちにとっては、自分たちのアイデンティティの
   はるか彼方に点描できる遠景に過ぎない。身体ごとすべてが日本の世界
   の中に埋め込まれ、もうひとつの「祖国」は、頭の中だけで思念される世界
   にすぎないのだ。

   ⇒ このセンテンスがとっても印象に残ったのだ。なぜだろうか?
     なんだか、せつなく、しょうがない気持ちも伝わってくるからなのだろうか?
     表現がうまい。


出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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