2011年10月7日金曜日

読書(263)★★★ 垂直の記憶 山野井泰史著


【今日の出来事】
 本日2冊目の本も登山家の話。
 
【本の紹介】
  (263)  垂直の記憶 山野井泰史著 山と渓谷社
垂直の記憶―岩と雪の7章垂直の記憶―岩と雪の7章
山野井 泰史

山と溪谷社  2004-03-01
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 【本の構成】
  はじめに
  第1章  8000メートルの教訓 ブロード・ピーク 
  第2章  ソロ・クライミングの蘇生 メラ・ピーク西壁とアマ・ダブラム西壁
  第3章  ソロの新境地 チョ・オユー南西壁
  第4章  ビッグウォール レディース・フィンガー南壁
  第5章  死の恐怖 マカルー西壁とマナスル北西壁
  第6章  夢の実現 K2南南東リブ
  第7章  生還    ギャチュン・カン北壁
  あとがき
  山野井泰史・年譜

  という構成となっている。

 【キーワード】
  登山家
 【くまの感想】
  決して真似できない。ここまで好きになれるということはある種
  うらやましい。しかも一歩間違えば命を失うこともある登山。
  普通の人には考えられない精神力が必要なのだろう。どうして
  そこまでとことんできるのか? 不思議な境地なのだ。

  ■引用メモ■
   「ただただ、手に力を入れ、足を踏ん張り岩を登りたい。
    高みに行きたい」
   それだけだった。

   → ほんとうに純粋な作者の気持ちが伝わってきた。命をかけて
    行うことが上記の理由だというのだ。
    伝えられない魔力がそこにあるのだ。

  ■引用メモ■
   その時その時、計画のなかで自分の技術と体力が、これから
   向かう山の難しさを突破できるのかいつも悩み、心から登りたい
   のか考え、実際の登中も山からの危険を読み取り、自分の能力
   を見つめ、そのなかで最高の決断をくだしてきたつもりである。

   → なんとも興味深い。このプロセスは楽しんでいるのか?そうで
    ないかはわからないが、非常に重要であることは確かだ。命を
    かけた真剣勝負故に。

  ■引用メモ■
   山で死んでもよい人間もいる。そのうちの一人が、多分、僕だと
   思う。これは僕に許された最高の贅沢かもしれない。

   → この感覚は今の私にはわからない。山で死ぬこと。最高の
    贅沢。そんな境地を言えるようになるのはすごいことなのだ。


  いろんな人が山にとりつかれているような気がする。そこには
  人間の本能をくすぐる何かがあるのかもしれない。

   
 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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