2011年3月18日金曜日

読書(67)★★★★ サイコシンセシスとは何か 平松園枝著

【今日の出来事】
 みなさん。こんばんは。震災・津波の影響を受けています。
 復興に向けてコツコツ積み上げていきたいものです。節電など。

『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 中国出張無事終えて「よかった」

【本の紹介】
 

  (67) サイコシンセシスとは何か 平松園枝著 トランスビュー
     
サイコシンセシスとは何か 自己実現とつながりの心理学サイコシンセシスとは何か 自己実現とつながりの心理学
平松 園枝

トランスビュー 2011-03-02
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 【本の構成】
  はじめに
  第1章  アサジオリのサイコシンセシスとはどういうものか
  第2章  「卵形図形」で人間と世界を見る
  第3章  スターダイアグラムで気づく心の動き
  第4章  パーソナリティという乗り物
  第5章  サブパーソナリティとどう向きあうか
  第6章  統合をめざすプロセス
  第7章  成長曲線で人生のプロセスをとらえる
  第8章  多彩な技法の意味と使い方
  おわりに
  サイコシンセシスを知るための本

  という構成となっている。

 【キーワード】
  サイコシンセシスとは?

 【くまの感想】
  難しい用語である。「サイコシンセシス」とは?
  冒頭にこう説明がある

  「愛と魂と意志を持った心理学」
  
  個人を超えた領域や、超越的なもの、まさ霊性なども対象とする
  心理学(=トランスパーソナル心理学)の最初の枠組みを
  作ったといわれている。

  すごい専門的である。でもなんだかかっこいい心理学だ。

  著書には、いろいろな手法があり、興味深い。たとえば

  ■引用メモ■
   スターティング・フロム・ウィズイン(自分の中に答えを探す)
   自分自身の生き方を自己実現に向かうものとするために、
   サイコシンセシスでは、「自分の内的世界を知ろうとする」
   「内的力を喚起する」という態度が重要となります。
   ・・・略・・・この言葉はまた、「自分から始める」と
   いう意味でも使っています。

   ⇒ 不思議な感覚だ。自分の中に答えを出すこと。自分から
     始めるということ。

   文明レベルの大きな問題でも、解決の可能性を外の世界に
   探るのではなく、その世界の一部である自分の中に探す、
   問題を「わがこと」としてとらえるという視点です。これは、
   どんな時にも事実をそのまま受け止め、その上で自分が
   できることは何かを探ろうとする主体的な態度です。

   → これはすばらしい行動であると思う。なかなかできない。

  ■引用メモ■
   アサジオリは、「私たちは、自分が同一化しているものに振り
   回される。私たちがそれ(同一化しているもの)から脱同一化
   できれば、それをコントロールできる」と述べています。

   → とっても理解が難しいが、例を見るとわかってくるから
     不思議だ。

   私たちは、例えば怒りを感じると、自分が怒りそのものと
   なってしまうことがあります。そのような時、怒りに自分を
   「同一化」している。「怒り=自分」の状態になっています。
   これが怒りに振り回される状態です。

   → なるほど。
  
   ・・・・略・・・・・

   「脱同一化」は、アサジオリがインド哲学から取り入れた考え方
   だといわれ、サイコシンセシスでは非常に重要です。「脱同一化」
   とは、「同一化」しているものから離れる、という意味です。何か
   自分の中の要素に気づいたら、そこから離れて、自分の中の
   ひとつの事実として、それを客観的にとらえるようにするこという
   ことです。

   ⇒ 興味深い考え方だ。

   ■引用メモ■
   アサジオリは、「我々は体が1つであるために、人格も一つ
   として確立しているように錯覚するが、じつは我々の中は
   多様で混沌としている」、「指揮者のいないオーケストラ」
   のようなものだと言います。すなわち、一人の人の中には
   小さな人格ともいえる「いろいろな自分」が、たくさんいると
   考えられるのです。これがサブパーソナリティです。

   ⇒ これまた興味深い。納得する部分がある。このことを
     知ることにより、それらをコントロールできるとすごい
     武器になるのだ。

  少し専門的で抽象的な部分が多いが、人間の心理学という
  ところからその性質を知ることは興味深いものがあった。

 出会えた本に感謝。
 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!ツイてる!

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