2011年3月16日水曜日

読書(65)★★★ 葬式にお坊さんは要らない 田代尚嗣著

【今日の出来事】
 みなさんこんばんは。今日から再び中国(深セン)に来ております。
 今TVで静岡でも地震があったと聞きました。大きな被害はなさそうな
 ものの、日本はやく平和になってほしいです。

『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 無事に中国に着けて「よかった」

【本の紹介】

  (65) 葬式にお坊さんは要らない 田代尚嗣著 日文新書


 【本の構成】
  はじめに
  第一章  変わりゆく葬儀
  第二章  直葬の拡大は止まらない
  第三章  現代の葬儀、その内容と費用
  第四章  仏教の行事化と「偽の法度」
  第五章  葬儀はなんのため? 仏教の教えとは?
  第六章  お坊さんは本当に必要か

  という構成となっている。

 【キーワード】
  葬式
  お坊さん

 【くまの感想】
  小さい頃からの習慣。そして何度もない葬式という儀式。
  そこには、意外とお金が動いていることがわかる。

  日本人は、葬儀の時に、お金のことなんて・・・・という考え方を
  する人が多いので、なんとなくやっている葬儀。本当に必要
  なのだろうか?

  本書では、ばっさりとお坊さんの必要性を述べているのである。

  そして、いざ葬儀となると葬儀屋が主導権を握っている気配が
  あるのである。都市部の大きな病院の霊安室に待機している
  というのだからすごい。

  ひとつのビジネスモデルとなっているのである。

  全国のお坊さんの数、葬儀の数から出された試算を見ると
  とんでもない額になっているのに驚く。葬儀費用の合計額
  全国平均で231万円なのだ。

  ■引用メモ■
   かつての住職は村一番の知恵物であったり、博識でした。
   そして心(精神面)についてもその機微をわきまえ檀家の
   人々の相談相手だったり、救い主であったのでした。つまり
   かつては学者としての僧侶であり、祈祷師であり、伝道師
   であり、教養人、文化人でもあったのです。

  ⇒ 過去形になっているのが興味深いコメントなのである。
    きっと今現在もこのような活動をされているお坊さんがいる
    には違いないが、減ってきているのは確かである。

  ■引用メモ■
   しかし、葬儀の意味が「葬送」から「別れ」に変化しました。

  ⇒ 葬送には、霊の存在が必要となり、宗教的にそれらを
     説明するために僧侶が必要であった。しかし、別れには
     それらは必要とされないのだ。

  まさにこれからの時代 人も文化も変わってきている中で
  この儀式の形態も変化していくのであろう。結婚式のスタイルが
  変わってきているように・・・・  

 出会えた本に感謝。
 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!ツイてる!

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