2012年7月15日日曜日

読書(124/365)★★★ 空海の風景 上 司馬遼太郎著

【今日の出来事】
 本日2冊目のご紹介は、久々の司馬遼太郎さんの著書から。


【本の紹介】
(124/365) 空海の風景 上 司馬遼太郎著 中公文庫


空海の風景〈上〉 (中公文庫)空海の風景〈上〉 (中公文庫)
司馬 遼太郎

中央公論社  1994-03-10
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【くまの感想】
 空海。超有名なお坊様。では、詳細を知っている人ってあまりいないのでは
ないだだろうか? 

私だけかな?

司馬遼太郎さんはどうやってこの物語を書いたのだろうか?

いろんな資料をもとにイメージし、物語としていく作業。

やっぱりすごいのだ。

■ 引用メモ ■
この人物(空海)を肉眼で見たいという自分の願望が、わずかながらも
そらおそらしくおもえたりする。しかしこの世にナマ身で存在した人間が
その死後千数百年を経てもなお半神としてあがめつづけられるという
つらさ、もしくは空海の場合、それが自然以上の自然さをもつというのは
どういう機微によるものであろう。

→ 物語を作っていくうえでの大変さ、作品に対する心構えが伝わって
くる。

■ 引用メモ ■
最澄は空海の七つ年上であった。

→ これから始まる最澄と空海の境遇の違いについては、初めて知った。
歴史ではセットで覚える最澄と空海。全然その生い立ちは異なるのだ。

■ 引用メモ ■
空海と最澄とは、いつどこで対面するのか。空海が難波ノ津で乗船した
ときは、むろん最澄はそこにいない。それ以前にも会った形跡がなく、
結局、かれらがはじめて顔を合わすのは大宰府においてではないかと
思える。しかし双方の資料はそれをつたえていない。

→ とっても興味深い箇所である。


下巻へと続いていく

やっぱり、あるとき、ふと、司馬遼太郎さんの作品を読みたくなるから不思議だ。


出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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