2011年10月2日日曜日

読書(258)★★★★ 「激安」のからくり 金子哲雄著


【今日の出来事】
 本日2冊目のご紹介は、「激安」のからくり という本。

【本の紹介】
  (258)  「激安」のからくり 金子哲雄著 中公新書ラクレ
「激安」のからくり (中公新書ラクレ)「激安」のからくり (中公新書ラクレ)
金子 哲雄

中央公論新社  2010-05
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 【本の構成】
  はじめに
  第1章 「激安」の現場
     激安ジーンズのからくり
     百円バーガーのからくり
     低価格スーツのからくり
     2万9800円パソコンのからくり
     取り残される日本
     自動車からペットボトル飲料まで
     魚の値段のからくり
     プライベートブランドのお話
     おしゃれな服も安売りで買う時代
     百貨店が凋落した理由

  第2章 「激安」の人物史
     フロントランナー 中内 功 
     欧米型リーダー 鈴木敏文
     地方からの発信 柳井 正
     ドン・キホーテ 絶対的な安さへ 安田隆夫
  
  第3章 「激安」のこれから
     ナショナルブランドからプライベートブランドへ
     「ブランド」という付加価値
     激安の裏側にあるもの
     激安はいつまで続くのか
     消費者が賢くなるために

  あとがきに代えて 「激安」は真に消費者のためになっているのか
  
  参考図書一覧
 
  という構成となっている。

 【キーワード】
  激安

 【くまの感想】
  デフレ時代は続いている。その中で闘っている企業。それは徹底的な
  コストダウンができているところ。どうやってそのコストダウンを達成し
  激安製品を出しているのか?そんな内容を知ることができる本であった。

  ■引用メモ■
  アジアの人件費の安いところで、いかにしていい工場を見つけられるか。
  それによって、競争に勝ち残れるかが決まる。そういっても過言では
  なくなってきました。

  → まさに私も仕事で中国に行っているのでよくわかる。これだけは
    行ってみて体験することにまさるものはない。

  ■引用メモ■
   日本の携帯マーケットは、すべての人が持ってもせいぜい1億
   4000万台です。それに比べて、世界中では80億のマーケット
   があります。こちらを相手に標準化しされた商品を売っている
   メーカーは、日本で積極展開したとしてもスケールメリットを得にくい
   わけです。

   → ガラパゴスといわれるゆえんがそこにある。日本だけに通用
     する標準規格。世界共通とするにはどうしたらいいか?そこに
     生き残りの価値があるのだ。

  第2章に登場する激安の人物史となっているキーマンのお話は
  とっても興味深いものであった。

 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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