2011年10月17日月曜日

読書(272)★★★ 躍進する風力発電 瀬川久志著


【今日の出来事】
 みなさん。こんばんは。42週が始まりましたね。一年は52週
 カウントダウンといったところでしょうか?
 

 『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 今週も日本での仕事滑り出し、充実しているので「よかった」

【本の紹介】


  (272)  躍進する風力発電 瀬川久志著 大学教育出版
躍進する風力発電―その現状と課題―躍進する風力発電―その現状と課題―
瀬川久志

大学教育出版  2011-07-20
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 【本の構成】
  はしがき
  第1章  風力発電所建設の動向と研究課題 
  第2章  自治体所有の大型風力発電所の経営状態
  第3章  日本の再生可能エネルギー促進策と風力発電の動向
  第4章  ツーリズム資源としての風力発電
  第5章  風力発電と電力の供給
  第6章  導入期・静岡の風力発電
  第7章  分析結果の総合化と展望
  補論   風力発電の社会科学的研究の背景
  あとがき
  参考文献・論文

  という構成となっている。

 【キーワード】
  風力発電の存在  
  風力発電の研究
   

 【くまの感想】
  今、原子力発電の存在が危うい今、色んなエネルギー発電方法に
  注目が寄せられている。その1つ風力発電とは? とっても印象的な
  のは、芸術性・癒しの効果がある風力発電、その良さを見直す人は
  多いのではないだろうか?

  風力発電は、はっきりいってメジャーではない。

  しかし、この発電方法には魅力がある。

  なんといっても自然の恩恵を借りているからだ・・・

  自然と人工 相反するこの要素が今発電方法にも見直されようと
  している。

  ■引用メモ■
  1980年代に、すでに、アメリカ・カリフォルニア州で本格的な
  導入が始まったが、1990年代に入り、世界規模で急速にその
  導入が進められ、1996年定格出力で6,100MW(メガワット)だった
  ものが、2004年には7.8倍の4万7,620MWに増大した。2008年末
  で12万0,791MWの導入容量に達したから、この12年間に、実に
  20倍増大したことになる。この導入量は、風力発電の設備利用
  率を25%とすると、30GW(ギガワット)、つまり1GW原子力発電所
  (平均設備稼働率65%)46か所に相当する。

  → これは驚きの事実である。残念ながら、世界規模で46か所の
   原子力発電所はまだまだ小規模なのかもしれないが、その価値
   はあるのではないだろうか?原子力が見直されつつある今、その
   存在価値はさらに高まっていくことだろう。

  ■引用メモ■
  風力発電と「ゆらぎ」から

  「1/fゆらぎ」は、武者利光によれば、「ものの空間的、時間的変化
  や動きが、部分的に不規則な様子」で、その発生機構は未だに
  解明されていないが、「ろうそくの炎、そよ風小川のせせらぎなど
  の様々な自然現象の中に発見され」「人の心拍の間隔、クラシック
  音楽、手作りのものなども1/fゆらぎになっている」とされている。
  以下、風力発電は、「周辺の美しい環境と一体となって、独特な
  景観を形成することにより1/fゆらぎを生じ、見るものを和ませる」
  との仮説をたてて、しばらく考察を加える。

  → 人と人工物の調和、これはすばらしいことなのではないだろうか?
   人間でいうと愛嬌があるのである。本書では、一部分ではあるが
   風力発電から湧き出す、文化や芸術性についても考察がなされて
   いるのには興味深い。


  その他、この発電方法のFSなどがなされていて、専門的な言及に
  入っていく。(私には100%は理解できなかった) 

  風力発電だけではダメかもしれないが、色んな自然の恵みから
  エネルギーを作らせてもらうという着眼点はすばらしいのでは
  ないだろうか?そんなことを気づかせてくれる本であった。

 
 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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