2011年10月15日土曜日

読書(269)★★★★ 紛争屋の外交論 伊勢崎賢治著


【今日の出来事】
 みなさん。こんばんは。今週も日本での週末。秋を楽しんでいます。
 今日はのんびり過ごせました。

 次女(小1)のスイミングに付き添い、私も横で自由に泳いできました。
 考えてみると久々でした。

 9月は20日も中国シンセンに行ってました。

 200m平泳ぎ5本 計1km を泳ぎリフレッシュしました。

 ゆーっくりなので楽しめました。

 明日は家族でバーベキューに行く予定です。

 しばし 日本の秋を楽しみます。
 

 『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 日本の秋を存分に楽しめているので「よかった」

【本の紹介】
  (269) 紛争屋の外交論 伊勢崎賢治著 NHK出版新書
紛争屋の外交論―ニッポンの出口戦略 (NHK出版新書 344)紛争屋の外交論―ニッポンの出口戦略 (NHK出版新書 344)
伊勢崎 賢治

NHK出版  2011-03-08
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 【本の構成】
  はじめに インドから考えた
第一章  紛争屋が見た「戦争と平和」  
  第二章  拉致問題と北朝鮮 和解と人権のジレンマを乗り越える  
  第三章  沖縄「独立」論 差別を逆手にとり日米を動かせ  
  第四章  日米同盟vs九条と自衛隊 外交をダメにする思考停止  
特別対談 伊勢崎賢治vs宮台真司 
  おわりに
  伊勢崎 賢治 略年譜
 
  という構成となっている。

 【キーワード】
  紛争屋? 外交論

【くまの感想】
  え?著者はトラブルメーカーなのか?と思ったが全く違う。しっかりと
  紛争や外交のことを考えている人だったのだ。そして勉強になった。

  ■引用メモ■
  それぞれの活動の詳細については別の拙著に譲りますが、僕の
  半生において、常に紛争は飯のタネだったということです。紛争
  を生業(なりわい)とするから「紛争屋」

  → そうゆうことなのだ。大納得。

  ■引用メモ■
  まず外国企業やバイヤーが国を腐敗させる。結果、国家財政が
  破綻する。広範囲の貧困が生まれる。そこで国家の代わりに
  サービスを提供しますよと善意の仮面をかぶって国際援助業界
  が入っていく。同時に外国籍の民間会社がセキュリティまで提供
  する。
   こうゆうのを「マッチポンプ」(マッチで火をつけておいて、自ら
  ポンプで消化すること。つまり自分で起こした困った事態を収拾
  して利益を得ること)といいます。

  → これはある意味悲しいことだ。わかっていてやっているから
   なおさら悪い。

  ■引用メモ■
  沖縄の問題を考える上では、二つの対比的なコンテクストが
  あります。
   不謹慎な喩えかもしれませんが、米軍基地をゴミ処理場の
  ような迷惑施設と捉え、それが必要だとわかっていても、自分の
  家の近くに来ることには、みんな反対する。そうしたコンテクスト
  で沖縄の問題を考えるべきなのか。あるいは、そもそも各家庭
  がゴミそのものを出さないというライフスタイルの根本から見直す
  べきなのか。迷惑施設を押し付けられた沖縄の「差別問題」は
  この二つのコンテキストの間を彷徨います。

  → なるほど、うまい喩えである。まさにこのとおりなのだと思う
   考えれば考えるほど、うーん。なるほど、困ってしまう。
   まわりまわってしまうのである。

  他にも著者は色々な投げかけをしてくれる。とっても大事なこと
  なので大変参考になった。


 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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