2009年11月23日月曜日

読書⑪ ☆☆☆☆ -¥760

【今日の出来事】
 なんだか不思議な気分。どんどん読めるような気がします。
 恥ずかしながら、この歳になって初めて読みました。

【本の紹介】
 ⑪ 現代語訳 学問のすすめ 福澤諭吉著  齋藤 孝訳  ちくま新書
    


 【本の構成】
  はじめに 今、なぜ現代語訳か?
  初編   学問には目的がある
  第2編  人間の権利とは何か
  第3編  愛国心のあり方
  第4編  国民の気風が国を作る
  第5編  国をリードする人材とは
  第6編  文明社会と法の精神
  第7編  国民の二つの役目
  第8編  男女間の不合理、親子間の不条理
  第9編  よりレベルの高い学問
  第10編 学問にかかる期待
  第11編 美しいタテマエに潜む害悪
  第12編 品格を高める
  第13編 怨望は最大の悪徳
  第14編 人生設計の技術
  第15編 判断力の鍛え方
  第16編 正しい実行力をつける
  第17編 人望と人付き合い

  解説
  おわりに

  という構成でなっている。
 
 【印象に残ったところ】
  壱万円のお札に載ってる有名人。慶応義塾大学の創始者。の著書。お恥ずかしながら、学問のススメ初めて
  読みました。(はずかしー)
  
  有名な冒頭
  「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」 と言われている。から始まる文章。
  またその後に、
  「つまり、天が人を生み出すに当たっては、人はみな同じ権理(権利)を持ち、生まれによる
   身分の上下はなく、万物の霊長たる人としての身体と心を働かせて、この世界のいろいろなものを
   利用し、衣食住の必要を満たし、自由自在に、また互いに人の邪魔をしないで、それぞれが
   安楽にこの世をすごしていけるようにしてくれているということだ。」
  という説明をしてくれてる。

  P.57より抜粋
   民間こそが手本となる
   中略
   以上で論じたことは、要するに、今の世の中の学者が、日本の独立を助けようと思った場合、
   政府の所属となって官として事業を行うのと、政府の所属から離れて官に頼らずやっていく
   ことのメリット・デメリットを比較したものだ。そして、本論は官に頼らないやり方を支持する。
   とある。

   ⇒今の日本が独立するというところは少し違う状況にあるが、官に頼らず民間でやっていくべきだという
     考え方。斬新で今も共感を覚える。

  P.103より抜粋
   人間の性質より
   ・・・
   第1に、人間にはそれぞれに身体がある。・・・・・
   第2に、人間にはそれぞれに知恵がある。・・・・・
   第3に、人間にはそれぞれ欲がある。・・・・・
   第4に、人間にはそれぞれ良心がある。・・・・・
   第5に、任下にはそれぞれ意思がある。・・・・・
   以上5つのものは、人間に欠かせない性質であって、この性質を自由自在に操ることで個人の独立が
   達成できるとある。

   ⇒ なるほど。原理原則。

  P.125より抜粋
   われわれの仕事というのは、今日この世の中にいて、われわらの生きた証を残して、これを長く
   後世の子孫に伝えることにある。これは重大な任務である。

   ⇒まさにそうありたいですね。私の子供達にでもその証を伝えたいものです。

  P.153より抜粋
   したがって、学問本来の趣旨は、ただ読書にあるのではない。精神の働きにある。この働きを
   活用して実施に移すには、さまざまな工夫が必要になる。「ヲブセルウェーション」とは、物事を
   「観察」することである。「リーゾニング」とは、物事の道理を「推理」して、自分の意見を立てることである。
    もちろん、学問の手段はこの二つで尽くされている、というわけではない。なお、このほかに、
    本を読まなくてはならない。本を書かなくてはならない。これらの方法を使い尽くして、はじめて
    学問をやっている人といえるのだ。
   
   ⇒ 中々すばらしい哲学だと思い記載しました。

   まだまだ、記載したいことがいっぱいありますね。流石です。この歳で、もう学問はしなくてもいいかなー。
   なんて思ってましたが、少し考え改めなければ、・・・・と思わされる一冊!さすが名著ですね。

   これも図書館で出会った一冊!ありがと。


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