2009年11月24日火曜日

読書⑭ ☆☆☆☆

【今日の出来事】
 3連休明けの仕事は、リズムが重要ですね。日頃とは違ったことをしたり、机周りを整理整頓したり
 して整えるようにしております。皆さんはどんな工夫をしておられますか?

【本の紹介】
 ⑭ わかったつもり 読解力がつかない本当の原因  西林克彦著 光文社新書
    


 【本の構成】
  
  はじめに
  第1章 「読み」が深まらないのはなぜか?
  第2章 「読み」における文脈のはたらき
  第3章 これが「わかったつもり」だ
  第4章 さまざまな「わかったつもり」
  第5章 「わかったつもり」の壊し方
  
  という構成でなっている。
 
 【印象に残ったところ】
  なるほど、と思わせる一冊である。人間の思考として「わかったつもりになる」=「わからない部分が 
  みつからない」という状況になったとき、人間はその先を求めなくなる。そりゃそうだ。
  
  著書では簡単な文章から類推できることを例に取り上げ、「わかったつもり」の状態がどうゆうことで
  あるのかを順番に示してくれる。

  P.35より抜粋
  「わからない」「わかる」「よりわかる」に関する知見のまとめ
  ① 文章や文において、その部分間に関連がつかないと、「わからない」という状態を生じます。
  ② 部分間に関連がつくと、「わかった」という状態を生じます。
  ③ 部分間の関連が、以前より、より緊密なものになると、「よりわかった」「よりよく読めた」という
     状態になります。
  ④ 部分間の関連をつけるために、必ずしも文中に記述のないことがらに関する知識を、また読み手
    が作り上げた想定・仮定を私たちは持ち出して使っています。
  
  ⇒ これは、プレゼンテーション資料を作るうえでも訳に立ちますよね。私は日頃資料を作成しますが、つながりを
    大切にしてます。簡単なようで難しいですよね。

  P.40より抜粋
  「読む」という行為の障害となるもの
   ・・・・この「わかったつもり」の状態も、ひとつの「わかった」状態ですから、「わからない部分がみつからない」
   という意味で安定しているのです。わからない場合には、すぐその先の探索にかかるのでしょうが、
   「わからない部分がみつからない」ので、そうしようとしないことがほとんどです。
   ・・・・・「わかったつもり」が、そこから先の探索活動を妨害するからです。
  
  ⇒ なるほど、私は日々技術開発の仕事をしておりますが、この「わかったつもり」はいい面と悪い面があると
    思っています。「わかったつもり」ですばやくある程度仕上げることも大切なものがある反面、本質がおろそかに
    なることがあります。

  P.169より抜粋
   自分は「わかっている」と思っているけれど、「わかったつもり」の状態にあるのだ、と明確に認識しておく
   ことが必要です。

  ⇒ これはわかるような気がします。さらなる先を目指すワンステップと思い取り組むということ重要ですね。
    参考になります。

  この著書は読解力について、明確に分析を進めていますが、それは技術開発やステップを踏んでつみあげていく
  ことには共通すると痛感しました。

  ありがと。

↓ブログランキングに登録してみました。1クリックご協力お願いします。目指せ25位以内。

人気ブログランキングへ

いつも閲覧いただき、ありがとうございます。感謝!

 

0 件のコメント: