【今日の出来事】
本日2冊目のご紹介は、里山の本。
【本の紹介】
(222) いま里山が必要な理由 田中淳夫著 洋泉社
いま里山が必要な理由 田中 淳夫 洋泉社 2011-01-08 売り上げランキング : 198586 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
【本の構成】
はじめに 新しい里山を探して
旧版・はじめに 「里山」からのメッセージ
第一章 「里山の自然」はどこにある?
第二章 「里山の危機」の正体
第三章 里山を取り巻く”自然界の掟”
第四章 人が里山にできること
【増補】 里山は日々進化する
旧版・あとがき 日本最古の里山で考えたこと
あとがき 巨大な奥行きのある世界
参考文献
という構成となっている。
【キーワード】
里山とは? 里山が必要な理由。
【くまの感想】
里山とは、意外と新しい言葉であることを本書は最初に教えてくれている。
そこには、里山自身そして、それを構築するシステムが重要なのだ。
その利点、システムを作るにはどうしたらいいか?がよくわかった。
■引用メモ■
「里山」という言葉は、最近では誰でも知っている。しかしこの言葉は、
世間に広がってからまだそんなに時を経ていない。そもそも「里山」
という言葉自体が、最近になって広がったものなのである。信じられ
なければ、国語辞典でも漢和辞典でも引いてみるとよい。「さとやま」
という項目は、ほとんどの辞書にのっていないはずだ。
→ 興味深い。
■引用メモ■
もし人が里山に手を加えなかったら、どんどん自然は遷移して
現在の姿とは変わってしまう。するとそこに棲む生物も変わって
しまう。もしかしたら絶滅する種もあるかもしれない。もし多様性
豊かな自然を好ましい、残したいと感じるのなら、遷移を一定
期間ごとに後戻りさせないといけないことになる。
→ この事実を把握する必要がある。自然が弱くなっているの
だろうか?
■引用メモ■
現在の里山を現状のまま維持することは、ほとんど不可能で
ある、という前提に立たねばならない。人手の入らない雑木
林の大半は、昼なお暗い森に移行するだろう。棚田も徐々に
減少し、森や竹林へと変わっていくだろう。そうなれば、
消えていく文化も少なくない。「里山の危機」は、はっきりと
「里山文化の消失」につながっている。
→ これは少し悲しい。維持する力がないということなのだ。
しかし、これは人間のエゴなのかもしれない。
■引用メモ■
ここで改めて里山を捉え直してみよう。
本書では、「里山とはシステムである」と定義した。
一定の自然環境や人間の活動をクローズアップして
「これが里山だ」というのではなく、さまざまな自然と
人間の行為の関係性こそが里山ではないか、と考えたので
ある。
→ これは興味深い考え方だ。まさにシステムとして捉える
ことが重要なのだ。
出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!
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