2011年8月2日火曜日

読書(202)★★★ 乳房 伊集院静著

【今日の出来事】
 本日3冊目のご紹介は、伊集院静さんのデビュー作。

【本の紹介】
  (202) 乳房 伊集院静著 講談社
乳房 (講談社文庫)乳房 (講談社文庫)
伊集院 静 久世 光彦

講談社 1993-09-03
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 【本の構成】
  くらげ
  乳房
  残塁
  桃の宵橋
  クレープ

  前略N君 あとがき
  不良の文学、または作家の死 伊集院静と松井邦雄 久世光彦

  という構成となっている。

 【キーワード】
  伊集院静さんの作品   

 【くまの感想】
  久々に小説を読んだ。

  物語は、フィクションかノンフィクションなのか?それはあまり
  関係のないことである。

  その人が、どう感じるか、どう入っていくか?

  そこに小説の面白さがあるのではないだろうか?

  読みながらふとそんなことを考えてみた。

  ■引用メモ■
   私は弟の面影が見える海月はありはしないかと、
   ひとつひとつを観察した。
   波が出て来たのか、ぺちゃぺちゃと船べりを叩く
   水の音が聞え出した。
   ボートと小屋の見える浜との間に、月が帯のように
   水面に落ちて、湾を横切っていた。海月たちは、
   その月明りをめざして泳いでいるように見えた。

   ⇒ 作品のストーリとは関係のないかのような描写
      にふと心がいってしまう。小説とはこのような
      面白さがある。
      そして、著者の文章のうまさを感じる。

   出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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