2010年10月8日金曜日

読書(314)★★★★ なぜうつ病の人が増えたのか 冨高 辰一郎著

【今日の出来事】
 みなさん4時起き実践中の「くま」です。おはようございます。
 最近、仕事の関係、特に人間関係でイライラしている自分をなんとか抑えています。
 みなさんなら、そんな時どうしますか?

 私のやることなすことに細かく文句を言ってくる。
 正しいことを言われているので、それはありがたいが、いちいち言われると
 息がつまり、イライラします。

 今は、遠い将来を見て、あの時指摘を受けてもらって「よかった」ときっと思える
 と思うことにしてます。

 そして、ある程度 距離を置くようにしてます。

『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 仕事の人間関係で少しイライラしてしまうけれど、考え方をかえて、ある程度
     抑制することができているので「よかった」

【本の紹介】
 コミュニティ「本が好き!」からの献本御礼!!

 (314) なぜうつ病の人が増えたのか 冨高 辰一郎著 幻冬舎ルネッサンス新書
      
なぜうつ病の人が増えたのか

なぜうつ病の人が増えたのか

価格:900円(税込、送料別)


↑これは楽天だよ。

 【本の構成】
 はじめに
  第一章 うつ病患者が増えている
  第二章 なぜ1999年からうつ病患者が増えたのか
  第三章 なぜ「SSRI現象」は起きるのか
  第四章 「SSRI現象」によるうつ病診療への影響
  第五章 抗うつ薬の有効性について
  第六章 増え続けるメンタル休職への取り組み
  おわりに
  新書版おわりに
  注・参考文献

  という構成となっている。

 【キーワード】
  うつ病  
  抗うつ薬

 【くまの感想】
  私の周りにも、うつ病となり会社を休んでいる仲間がいる。最近は、そんなに
  不思議に思うことが少なくなった。
  会社にもカウンセラーが定期的に常駐して、心のケアを実施してくれる。大変デリケートな問題だ。

  なぜうつ病の人が増えたのか?

  そんな疑問に答えてくれる。

  厚生省の統計によると、
  1999年までには、気分障害患者数は44万1千人であるのに対し、2002年には71万人、
  2005年には92万4千人と驚異的に増えていることがわかる。チッピングポイントが1999年頃
  にあるのだ。

  その要因として、中高年から若年層へと広がりを見せていること
  軽症のうつ病というケースが増えているとのことだ。

  1999年はまさに不況 負担を受ける状況が多くなるのと、

  SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の導入がこの時期に行われているという。
  
  実はSSRIが市場導入されると、うつ病患者やメンタル休職者が爆発的に増加する
  という現象は、日本以外の先進国で繰り返されてきた社会現象なのである。

  P52の図 英国のSSRI導入後の抗うつ薬の処方量の変化の図はまさに衝撃的で
  説得力がある。

  ■引用メモ■
  SSRIが登場するまで、製薬会社にとって抗うつ薬市場はそれほど魅力あるものでは
  なかった。抗うつ薬の薬価はかなり低く、うつ病通院患者数も現在ほど多くはなかった。
  ・・・・略・・・・
  しかし新薬の薬価が従来薬よりも高くなれば状況は一変する。製薬会社にとって抗うつ薬
  市場は魅力的な市場となった。

  ⇒ 価格が高くなると需要が落ちるのでは? と思うのであるが著者はこう指摘する。
 
  ■引用メモ■
  しかし処方薬の場合は薬価が高い程売れる。処方薬は健康保険制度や助成制度が
  あるため自己負担が少ないし、人命にかかわるものなので、価格競争力はそれほど
  影響ない。むしろ製薬会社は薬価の高い新薬を積極的に営業し、販売活動をつぎ込む
  ので、高い薬の方がよく売れるのである。

  ⇒ なるほど。納得。そして、ビジネス戦略に絡んでいることが明白となった。

  著者はSSRIにより、患者数が増える社会現象が起きていると言っており、SSRI自体の
  害により、増えているのではないということは指摘している。

  
  ■引用メモ■
  抗うつ薬は非常に効果がある薬であると信じていた人にとっては少しショックかもしれない。
  しかし、だから「うつ病は治らない」ということではない。うつ病は治るのだが、抗うつ薬の
  効果の果たす役割はそれほど大きくない、ということなのである。むしろうつ病は自力で
  回復する傾向が大きい病気と言うこともできる。悲観的になる必要はない。

  ⇒ なるほど、納得。少しでもと薬にたよるが、やはり、焦らずじっくり治す病気であるという
     ことを認識せねばならない。参考になる。

  この本には、うつ病のリハビリの方法(段階に分けて行う)なども詳細にあり、大変参考に
  なる。

  うつ病患者が増える要因として、意外な薬の存在があったとは、驚きである。


 【くまのアクション もしくは 想い】 
  楽しく読ませていただいた。周りに増える心の病、本書は大変参考となった。

 出会えた本に感謝。

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1 件のコメント:

良記 さんのコメント...

私も一度、読んでみます。