2010年10月23日土曜日

読書(332)★★★★ 民の見えざる手 大前研一著

【今日の出来事】
 みなさん。こんにちは。
 今日も「秋晴れ」 気持ちがいいですね。

 腰痛はまだ芳しくなく、少し歩いたりしながら様子を見ている「くま」です。
 子供たちの運動会も終わったので、のんびりした週末を過ごせそうです。


『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 「秋晴れ」気分もすっかりリフレッシュできて「よかった」

【本の紹介】
 (332) 民の見えざる手 デフレ不況時代の新・国富論 大前研一著
       小学館
       
民の見えざる手 デフレ不況時代の新・国富論民の見えざる手 デフレ不況時代の新・国富論
大前 研一

小学館 2010-07-14
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 【本の構成】
  プロローグ 経済学は、もう未来を語れない
  第1章 (現状認識)
      ”縮み志向”ニッポンと「心理経済学」
  第2章 (目前にある鉱脈)
      拡大する「単身世帯」需要を狙え
  第3章 (外なる鉱脈)
      「新興国&途上国」市場に打って出る
  第4章 (規制撤廃が生む鉱脈)
      真の埋蔵金=潜在需要はここにある
  第5章 (20年後のグランドデザイン)
      「人材力」と「地方分権」で国が変わる
  エピローグ(発想の転換)
      そして個人は「グッドライフ」を求めよ

  という構成となっている。

 【キーワード】
  大前研一
  新・国富論とは?

 【くまの感想】
  おもしろく読ませていただきました。
  第5章の世界で活躍中の韓国 なぜこうも差が出たのか?というところは
  「大納得」である。

  というのも、私の会社にも韓国工場があり、韓国人と接する機会があるからだ。
  彼らは、英語のみならず、日本語も余裕で習得してしまう。
  そして、礼儀正しい。そして、謙虚なのである。

  やはり人間謙虚さがあれば、発展と向かう。ただし、今の韓国の企業のリーダー
  は謙虚かどうかは知らないが・・・・

  さて日本はどう歩んでいくべきか?

  著者大前研一さんは独特の見解を少し教えてくれる。

  他の本でもそうであったら、ロシアとの関係を重要視されている点は
  興味深い。

  ■引用メモ■
  需要が不足している中で、対処療法的にデフレを処理しようとすると、
  どうしてもオーバーキル(行き過ぎ)になってしまい、結局は金利をゼロ
  にするか、お金をジャブジャブにせざるをえなくなる。それで効果はどう
  なのかといえば、かろうじて人々の間に安堵感が広がるとか、パニック
  を抑えられるといった程度のことでしかない。

  ⇒ 大納得である。私がひっかかっていたのはこの点だ。

  ■引用メモ■
  これまで日本企業は高品質・高価格・高利益率にこだわり、
  先進国か、新興国では主として富裕層をターゲットにビジネス
  を展開してきた。しかし、世界の所得別人口構成を見ると、
  年間所得2万ドル以上の富裕層は1億7500万人にもすぎない。
  それに対し、年間所得3000ドル以上の中間所得以上の
  中間所得層は14億人もいる。そのうち中国は4億人、インドが
  2億人、インドネシアが8000万人。アジアの3カ国だけで日本の
  全人口の5倍に達するのである。

  ⇒ イメージはあったが、数字にしてみるとやはりすごいのだ。

  ■引用メモ■
  増税せず、税金も使わず、日本の民間のお金だけで日本経済を
  たてなおす- そんな手品のようなことができるのか?答えは
  「YES」である。だが、それを自民党政権はやってこなかった。
  なぜなら、自民党を裏で支え続けてきた官僚組織の権益を奪う
  ことになるからだ。逆にいえば、そこに踏み込めるかどうかが、
  民主党の政権担当能力を問う最大の試金石となる。

  ⇒ こういわれてみると、納得するから不思議だ。さて民主党は
     上記については、まだ手付かずだ。つまらないことにこだわ
     らず、舵を切って実施してみてはどうだろうか?



  そして、韓国がなぜ今こんなに活躍できているのか?

  そこには、20年前からのグランドデザインとそれについていく国民があったからだ。
  日本も負けてられない。今から10年・20年後のためのとびきりのグランドデザインを
  つくり上げたいものだ。

  私の子どもは9歳と5歳である。20年後は彼女達が活躍できる時代となるよう
  後押しをしたいものである。

 出会えた本に感謝。
 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!ツイてる!

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