2011年5月28日土曜日

読書(137)★★★ 幕末 司馬遼太郎著

【今日の出来事】 
 みなさんこんばんは。

 5/20~5/27の長い海外出張を終え、先ほど自宅に戻りました。
 なんやかんやいっても疲れました。

 明日・明後日はゆっくり休みたいと思っています。

『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 海外出張、今回も色々な経験ができて「よかった」


【本の紹介】
  (137) 幕末 司馬遼太郎著 文春文庫






幕末 (文春文庫)幕末 (文春文庫)
司馬 遼太郎

文藝春秋 2001-09
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 【本の構成】

  桜田門外の変
  奇妙なり八郎
  花屋町の襲撃
  猿ヶ辻の血闘
  冷泉斬り
  祇園噺子
  土佐の夜雨
  逃げの小五郎
  死んでも死なぬ
  彰義隊胸算用
  浪華城焼打
  最後の攘夷志士
  あとがき
  解説 桶谷秀昭
  

  という構成となっている。

 【キーワード】   
  幕末

  暗殺

 【くまの感想】   
  司馬遼太郎さんだから書けるこの作品。

  いろんな暗殺の現場を小説風に描ける。このような文章を書ける人は
  今いるのだろうか?

  少しさびしい気もする。

  ■引用メモ■
  とにかく井伊の弾圧には、政見というものはない。多少根拠のある妄想
  からきている。かれは水戸斉昭の政治的容喙(ようかい)をきらい、憎悪し、
  ついには斉昭に幕政乗取りの大陰謀ありと見、水戸支持の公卿、諸侯、
  志士をその陰謀加担者とみて弾圧した。いわば一徳川家の家政の私的な
  問題を、国家の問題として、これだけの大事をひきおこし、なおおこしつつ
  ある人物である。

  → そのあとのコメントとして、もはやその人物を殺す以外に彼の暴走を
     停止させる手がないであろう。

  そして、著者 司馬遼太郎さんのあとがきのコメントが印象的であった。

  ■引用メモ■
   暗殺だけは、きらいだ。
   と云い云い、ちょうど一年、数百枚にわたって書いてしまった。

  ⇒ やっぱり偉大な人なのである。

 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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