2011年4月4日月曜日

読書(78)★★★ ゾウの時間 ネズミの時間 本川達雄著

【今日の出来事】
 みなさん。こんばんは。今週も始まりました。珍しく国内にいる予定です。
 昨日あたりからまた寒くなっています。これを乗り越えると春がやって
 くるのかもしれませんね。

『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 昨日庭の土いじりをしてリフレッシュできて「よかった」春を感じる

【本の紹介】
  (78) ゾウの時間 ネズミの時間 本川達雄著 中公新書
      
ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)
本川 達雄

中央公論社 1992-08
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 【本の構成】
  第一章 動物のサイズと時間
  第二章 サイズと進化
  第三章 サイズとエネルギー消費量
  第四章 食事量・生息密度・行動圏
  第五章 走る・飛ぶ・泳ぐ
  第六章 なぜ車輪動物がいないのか
  第七章 小さな泳ぎ手
  第八章 呼吸系や循環系はなぜ必要か
  第九章 器官のサイズ
  第十章 時間と空間
  第十一章 細胞のサイズと生物の建築法
  第十二章 昆虫 小サイズの達人
  第十三章 動かない動物たち
  第十四章 棘皮(きょくひ)動物 ちょっとだけ動く動物
  あとがき
  付録

  という構成となっている。

 【キーワード】
  動物のサイズ効果を徹底的に考える。

 【くまの感想】
  まさにすごい。動物のサイズ効果を徹底的に考察しているのである。
  理系でない人が読むと数式が出てきて少し
  嫌悪感が出るかもしれませんが・・・・
  おもしろい観点で考察がなされている。

  動物のサイズと時間の関係

  時間 ∝ (体重)^(1/4)

  体重の1/4乗と時間が比例関係にあるというのだ。

  これは人間の子供と大人に当てはめてもおもしろい。

  こども:体重10kg
  おとな:体重60kg

  こどもの時間は、おとなの時間の(10/60)^(1/4)=0.64倍となるのだ。
 
  おとなの24時間は、こどもの15時間に相当するという計算になるのだ。

  なんだかイメージできそうだからおもしろい。

  
  そしてあとがきに書いてある著者の言葉が印象的であった。

  ■引用メモ■
   動物が変われば時間も変わるということを知ったときは、新鮮な
   ショックを感じたものだ。時間は唯一絶対不変のものだと、あたま
   から信じ込んできたのだから。時間がいろいろあると聞いて、何か
   一つ賢くなったような気がした。

   ⇒ 新鮮なショック。きっと心地よいものなのだろうと思う。


 出会えた本に感謝。
 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!ツイてる!

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