2010年4月3日土曜日

読書(108) ☆☆☆ 服従の心理 スタンレー・ミルグラム著 山形浩生訳

【今日の出来事】
 皆さんこんばんは。
 大分 春らしくなってきたとはいうものの、寒い日があったりしますね。体調崩さないように
 したいですね。今週は長い一週間に感じました。充実している証拠なのかな?
 飲み会が多かったせいかな?

 本日ご紹介の本は、これはすごい、服従の心理を分析するために実験までするとは・・・

【本の紹介】
 (108) 服従の心理 スタンレー・ミルグラム著 山形浩生訳 河出書房新社
       

 【本の構成】
  序文
  謝辞
  第1章 服従のジレンマ
  第2章 検討方法
  第3章 予想される行動
  第4章 被害者との近接性
  第5章 権威に直面した個人
  第6章 さらなる変種やコントロール
  第7章 権威に直面した個人 その2
  第8章 役割の入れ替え
  第9章 集団効果
  第10章 なぜ服従するのかの分析
  第11章 服従のプロセス 分析を実験に適用する
  第12章 緊張と非服従
  第13章 別の理論 攻撃性がカギなのだろうか?
  第14章 手法上の問題
  第15章 エピローグ
  補遺
  補遺1 研究における倫理の問題
  補遺2 個人間のパターン
  原註
  参考文献
  序文
  訳者あとがき

  という構成でなっている。
 
 【キーワード】
  服従の心理、実験、分析

 【印象に残ったところ】
  この本すごすぎる。なんでかって? 服従の心理を分析するために、実際の人間を
  使って実験するんだから・・・。そこまでやるか?

  実験で観察されたことを理解すれば
  個人が権威の道具となるのがいかに簡単で、いったん道具になってしまったら
  そこから自分を解放するのがいかに困難か、ということを理解すれば十分に
  (実験は)役に立つという。

  研究の目的
  現象の慎重な観察を可能にするような形で、権威に対する服従と非服従を観察
  することだった。ある人物が実験者から、だんだん冷酷になる一連の命令に従う
  ように言われ、われわれの興味はどの時点でその人が服従をやめるかを調べる
  ことだった

  という。このような研究をするひたむきさに感心する。なぜ戦争をするのか?戦争に
  赴く軍人はどんな心理状態なのか?
  また一般に社会に発生する権威者と服従者の関係とは?

  確かに色んな疑問が渦巻いていることは確かだ。参考になるけれども、なんとも痛々しい。

 【くまのアクション】 
  自分は服従の態度をとるときはどんな時か?想像してみよう。
  また逆に服従させるようにしている場面がないかどうか?それも想像してみよう。

  出会えた本に感謝。

↓ブログランキングに登録してみました。1クリックご協力お願いします。目指せ25位以内。

人気ブログランキングへ

いつも閲覧いただき、ありがとうございます。感謝! 見ていただいて私は、ツイてます。

0 件のコメント: