2012年12月5日水曜日

読書(193/365)★★★★ この国を出よ 柳井正 大前研一著

【今日の出来事】
 みなさんこんばんは。
 とっても寒い日が続きますね。

 12月に入り、時間が経つのがとっても早く感じます。
 まさに
 師走
 ですね。

 今週は珍しく 日本での仕事 うれしく思っています。


 『今日の(よかった)from 陽転思考』
■ 今週は日本での仕事、それはそれで充実して過ごせているので
  「よかった」

【本の紹介】
(193/365) この国を出よ 柳井正 大前研一著

この国を出よこの国を出よ
大前 研一 柳井 正

小学館  2010-09-29
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【本の構成】
  プロローグ もう黙っていられない  柳井正

  第1章  <現状分析>
       絶望的状況なのに能天気な日本人

  第2章  <政治家と官僚の罪>
       誰がこの国をダメにしたのか?

  第3章  <企業と個人の”失敗”>
       変化を嫌う若者だらけの国を「日本病」と呼ぶ

  第4章  <ビジネスマンの「稼ぐ力」>
       「理想の仕事」探しより「自力で食える」人間に
       なれ

  第5章  <企業の「稼ぐ力」>
       21世紀のビジネスに「ホーム」も「アウェー」もない

  第6章  <国家の「稼ぐ力」>
       日本再生のための”経営改革案”を提示する

  エピローグ  日本を出よ! そして日本へ戻れ  大前研一

  という構成となっている。

【キーワード】
  柳井正さんと大前研一さん


【くまの感想】
  とっても興味深い本である。日本の政治家たちよりもよっぽど
  日本のことを考えてくれており、共感できる部分があるのだ。

  こんなにいい案があるのに、日本はなぜ突き進めないのか?
  何か原因があるのか?
  不思議でならない。

  お二人はまさに活躍している人たちだ。
  だから、提案も生きている。

  ■引用メモ■ 柳井正さん
   今や日本は、世界の荒波の中で、羅針盤も舵も失って
   ただ沈没を待つだけの難破船のように見えます。この
   まま行けば、日本という国は消えてなくなってしまうのでは
   ないか・・・ 僕は本気でそう心配しております。

   ⇒ この出だしとってもショッキング。でもどんどん先が
     読みたくなるのである。

  ■引用メモ■ 柳井正さん
   しかし、こうした状況にあることすら、日本人は気づいて
   いないように見えます。僕の目には、今の日本人は、
   自分に不都合な情報には耳をふさぎ、戦後日本が世界
   に躍り出て急成長した過去の栄光を飽きることなく
   リプレイして自己満足し、それがこれからも続いていく
   と勝手に思い込んでいる滑稽な国民としか映りません。

   ⇒ マスコミの影響も大きいのではないでしょうか?
     他人のせいにするのはよくないことですが、真実を
      知ることも重要だと感じた。

  ■引用メモ■ 柳井正さん
   商売の世界では、昨日言ったことと今日言ったことが
   違う人は、決して信用されません。言うこともやることも
   一貫していることが大事です。日本の政治家の場合は、
   なぜ発言がコロコロと変わることが許されるのか、本当に
   不思議です。彼らは、日本の政界では通用しても、それ
   以外の場所、とくにビジネスの世界では絶対に生きて
   いけないはずです。

   ⇒ まさにおっしゃるとおり。日本の政治家・そして政党
     のマニフェストに対する実績を顧みると憤りを感じる。

  ■引用メモ■ 柳井正さん
   ところで、僕は「サラリーマン」と「ビジネスマン」は違う
   と考えています。ビジネスマンは自ら考えて行動しますが
   サラリーマンは上司から指示された仕事をこなすだけ。

   ⇒ この言葉はドキッとします。自分もそのような
     サラリーマンの時を感じるからです。上に言うビジネス
     マン(ウーマン)になりたいものですね。

  ■引用メモ■ 柳井正さん
   要するに「企業側が何を売りたいか」ではなく、「顧客は
   何を求めているか」を追求するのがビジネスなのです。
   自分たちがどんなに良いと思える商品を作っても、それ
   が顧客の望むものでない限り、独りよがりに過ぎず、
   結果にも繋がらないのです。

   ⇒ これは、身に染みる言葉である。日本の企業では
    やはり顧客志向の観点に立っている企業はやはり
    強いのだ。ドラッカーも語っていることを忠実に柳井
    さんは、実践している。

  ■引用メモ■ 大前研一さん
   現代は手元のパソコンやスマートフォンなどでインター
   ネット検索すれば何でもすぐに調べられ、「知識」
   自体の価値が相対的に低下しているからです。その
   分、深い洞察から答えを導き出すスキルの価値は、
   間違いないく上昇しています。

   ⇒ まさにこれから求められる素養。

  はっきり言って、辛口ばかり、それは、日本の未来を
  思うからこその発言だからではないでしょうか?

  そして、次の世代に残したいメッセージなのだと感じた。


出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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