【今日の出来事】
みなさん。こんにちは。今日はお客様トラブルがあり、急きょ
急ぎ中国(深圳)に向かうこととなりました。成田空港ラウンジから
書いてます。しばし旅を楽しみます。
『今日の(よかった)from 陽転思考』
■ 夏真っ盛りだけど、今日は涼しくて「よかった」
【本の紹介】
(196) なぜうつ病の人が増えたのか 冨高 辰一郎著 幻冬舎ルネッサンス新書
なぜうつ病の人が増えたのか (幻冬舎ルネッサンス新書) 冨高 辰一郎 幻冬舎ルネッサンス 2010-08-25 売り上げランキング : 12458 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
【本の構成】
はじめに
第一章 うつ病患者が増えている
1 うつ病診療の変化
2 うつ病の増加に悩む職場
3 抗うつ薬市場の拡大
第二章 なぜ1999年からうつ病患者が増えたのか
1 ストレス仮説と1999年
2 他の先進国はどうだったのか
3 SSRI導入の日本
第三章 なぜ「SSRI現象」は起きるのか
1 SSRIと薬価
2 うつ病と受診率
3 製薬会社が行う病気の啓発運動
4 SSRIの歴史
5 うつ病の啓発活動の実際
6 精神科バブル
7 国や学会が予期できなかったこと
8 病気の啓発活動の時代
第四章 「SSRI現象」によるうつ病診療への影響
1 受診率の向上と患者層の変化
2 啓発活動はうつ病を増やす?
3 日本のうつ病の状況
4 うつを病気と認識するメリット、デメリット
5 認知療法と自己治癒力
第五章 抗うつ薬の有効性について
1 アイスランドの憂うつ
2 抗うつ薬と偽薬の差はどれだけあるか
3 軽症うつ病には抗うつ薬は効果がない?
4 再発予防や中等度以上のうつ病には抗うつ薬が有効
5 抗うつ薬と自殺に因果関係はあるのか
6 SSRIVS従来の抗うつ薬
第六章 増え続けるメンタル休職への取り組み
1 メンタル休職者への対策
2 復職支援とリハビリ
3 うつ病患者の家族の方々へ
おわりに
新書版おわりに
注・参考文献
という構成となっている。
【キーワード】
うつ病 【くまの感想】
この本の話題は、意外と見かけることが多い。香山リカさんの著書も沢山出ている。
うつ病
私の職場でも、仕事が多忙となり、追い詰められた状況となり、普段の生活
ができなくなってしまう人を見かけることが多い。
今は、不自然ではない。
そして、重要なのは、周り・上司が的確に気付き、ケアをするということ。
会社でもそのような教育・アナウンスが行われている。
本書では、なぜうつ病の人が急に増え始めたという疑問から始まり、その分析
がなされていることは興味深い。
アジアの人よりも、欧米の人たちの方がなりやすいという統計もあるようだが、
本書でもかかれているとおり、国民性や文化、医療体制の影響が大きいという
ことに納得。
■引用メモ■
最近は、「現代うつ病」「非定型うつ病」「新型うつ病」「会社だけでのうつ病」
「自己愛型うつ病」といったネーミングの下に、論考されるようになった。
⇒ さらに細分化されているところが興味深い。
■引用メモ■
従来のうつの考え方は、下記のようにまとめられる。
1 うつは心の悩みである。
2 心の悩みは気持ちの整理が進むにつれ回復する。
3 ひどくならなければ、精神科受診は必要ない。
一方、最近日本社会に浸透しつつあるうつ病の考え方は、
次のようにまとめられる。
1 うつは病気である。
2 病気には治療が必要である。
3 したがって早期受診が必要である。
⇒ これは一般人の私でも聞くようになった。
この変化は興味深い。
■引用メモ■
なぜ私が本書を書こうと思ったかと言えば、非常にシンプル
である。自分が感じた驚きを世間に伝えたかったからである。
なぜ近年急激にうつ病はこんなに増えたのだろう。どうして
メンタル休職者が増えているのだろう。
⇒ 最後に著者が述べたところのコメントである。素朴な疑問
大事だ。
出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!
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