2011年7月6日水曜日

読書(177)★★★ 年収崩壊 森永卓郎著

【今日の出来事】
 みなさん。こんにちは。暑い日が続きますが、がんばりましょー。
  夏を味わいたいものですね。

『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 暑いけれど、夏を味わえているので「よかった」


【本の紹介】
  (177) 年収崩壊 森永卓郎著 角川SSC新書
年収崩壊―格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」 (角川SSC新書)年収崩壊―格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」 (角川SSC新書)
森永 卓郎

角川SSコミュニケーションズ 2007-10
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 【本の構成】
  はじめに
  第1章  崩壊する日本人の年収 
  第2章  格差社会がライフスタイルを変えていく
  第3章  格差社会は広がっている
  第4章  あなたを守るための資産運用
  第5章  定年後、楽しく生きるための知恵と工夫
  おわりに

  という構成となっている。

 【キーワード】
  年収崩壊とは?   

 【くまの感想】
  この本は、2007年に書かれているものである。それから4年
  経っているわけだが、その観点から、森永さんの主張を見るのは
  とっても面白いのである。

  ■引用メモ■
   基本養育費(食費・医療費・小遣いなど)が1640万円となって
   います。これに学校養育費(学費、けいこごとなど)が1345万
   ~4424万円加わりますから、基本養育費と学校養育費を
   合わせた総費用は、すべて公立校に進学して最もお金のかから
   ないケースでも2985万円、私立の医歯系に進学する最もお金
   のかかるケースでは6064万円という結果になっています。
   このほかに、子ども部屋を作るコストや結納金、結婚披露宴の
   費用の援助などさまざまなコストがかかります。そのコストを
   1000万円とみても、子どもを一人持つことのコストは、最低でも
   4000万円かかるということになります。

   ⇒ 著者の色んな統計からみる考察・分析は興味深い。
      まさに「へぇー」なのだ。

  ■引用メモ■
   市場原理が貫徹している自由業の報酬の決まり方を私は
   「100倍の法則」と呼んでいます。自由に報酬が決まる市場
   原理の世界では、一流と二流の間に100倍の報酬格差が
   つくからです。

   ⇒ 著者はこのあと、自由業以外のサラリーマンにもこの影響が
      出てくるのでは?というコメントもありました。

   こうした世の中では、強者はますます強くなり、弱者はどんどん
   弱くなっていく。つまり、「勝ち組」と「負け組」に分かれていく。だから
   こそ、「これからは負け組みに転落しないように、勝ち組めざして
   がんばりましょう」という話が出てくるのです。

   ⇒ 中国は一歩早くこの減少が起こっているのかもしれない。

   そして、勝ち残ったとしても、幸せになれるとは限りません。お金を
   持てば持つほど失うのが怖くなるからです。私の知っている勝ち組
   の人たちは、おしなべて不安を抱え生きています。

   ⇒ なるほど。

   ■引用メモ■
    世間のトレンドとは違っても、自分なりの好きなものや、好きなこと
    を見つけ、その喜びを分かち合える仲間とコミュニケーションを楽しむ。
    それが、私はいちばん豊かな人生だと思っています。

   ⇒ これについては、大納得。共感する。

   その他、森永さん独特の節約、お得方法などが記載されており、その
   考え方が興味深い本でありました。


 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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