2011年7月21日木曜日

読書(192)★★★★ 脳あるヒト心ある人 養老孟司・角田光代著

【今日の出来事】
 みなさん。こんばんは。
 今日は久しぶりの拠点(@国内)でのデスクワークでした。
 職場の人も久しぶりということで飲み会が開催されました。
 
 楽しかった。
 

『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 今日は久々の拠点での仕事、飲み会も実施しコミュニケーション
     が取れて「よかった」

【本の紹介】
  (192)  脳あるヒト心ある人 養老孟司・角田光代著 扶桑社新書
脳あるヒト 心ある人 (扶桑社新書 32)脳あるヒト 心ある人 (扶桑社新書 32)
角田 光代 養老 孟司

扶桑社 2008-08-29
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 【本の構成】
  まえがき
  その後、数々の表題で、養老さんと角田さんの文章での
  やりとり

  という構成となっている。

 【キーワード】
  今の社会・人ってどう?
   

 【くまの感想】
  とっても興味深い文章でのやりとり、いわゆる交換日記みたいな
  形で本が進んでいく。

  しかも、とっても正反対な畑のお二人だけにやりとりが面白い。
  
  まるで色の正反対のようだ。ゆえに、話題が尽きない。

  大先輩のお二人が感じている日本のこと。

  参考になる部分が多々あった。

  ■引用メモ■ 角田さんの文より
   私の場合、本によってもっともよく気づかされる。中学生のころ、
   川端康成の『伊豆の踊り子」を授業で読まされたのだが、おもし
   ろさがまったくわからなかった。感想文に、その通り書いた。
   「『いい人ね』『いい人はいいね』」なんてのんびりした会話、今の
   時代にはしない」などと。
    以来、川端康成をおもしろくない作家と分類して成長したのだ
   が、数年前、本当にそうなのだろうかと疑問を抱いて、読み返し
   てみた。びっくりした。おもしろいのである。時代が云々なんて
   関係なくおもしろい。

   ⇒ なるほど、これは参考になる。本の良さってのはその人の
     読むときによってその受け取り方が変わるのである。私も
     実は夏目漱石さんの作品は未だに理解できない。再度
     トライしてみたい。

  ■引用メモ■ 養老さんの文より
   妙な意見に思えるかもしれないが、文化とは人間の脳が持つ
   中毒性の所産である。純粋に動物的に生きていくには、文化
   は不要と言うしかない。
   
   ⇒ おもしろい言 考えである。参考となる。文化は中毒性の
      所産。

  ■引用メモ■ 養老さんの文より
   仕事というのは、社会の側にあるものなのである。そう思って
   みれば、そりゃそうだと思うはずである。だから仕事を「探す」。
   自分の方からするものであれば、探す必要なんかない。できる
   ことをすりゃいいのである。仕事には能力が必要である。だから
   逆に、重要な仕事をしている人は、自分に能力があるからだと
   思うようになる。でもその仕事は、実は世の中に必要だから
   存在している。そういう面がある。それを重視するなら、その
   仕事をするのはあなたでなくてもいい。

   ⇒ この意見は興味深い。仕事は社会の側にあるのだ。主観的
     には自分がいないとダメだと思う仕事と思えても、そうでない
     そこがなるほどと思うところである。

  ■引用メモ■ 角田さんの文より
   才能とは何だろうと考えると、苦にならないことだと思う。
   抜きん出た特殊な力のことではなくて、どれだけ長い時間
   そのことと向き合えるかということだと思う。

   ⇒ なるほど、自分にとって苦にならないことはなんだろうか?
      と考えることは重要である。それが才能であるからだ。

  大先輩のお二人の会話、考えから学ぶことは多い。
  興味深い意見が聞ける本であった。

   
 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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