【今日の出来事】
こんばんは。台風が遅々としてやってきてます。被害があったところも
あるようですので心配ですね。
唯一涼しくなっているのがいいくらいでしょうか?
『今日の(よかった)from 陽転思考』
■ 今週ももう終盤。いいペースを守れているので「よかった」
【本の紹介】
(190) 父として考える 東浩紀・宮台真司著 NHK出版 生活人新書
父として考える (生活人新書) 東 浩紀 宮台 真司 日本放送出版協会 2010-07-10 売り上げランキング : 34894 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
【本の構成】
まえがき 東 浩紀
第1章 親子コミュニケーションのゆくえ -家族を考える
第2章 子育てを支える環境 -社会を考える
第3章 均質化する学校空間 -教育を考える
第4章 コネ階級社会の登場 -民主主義を考える
あとがき 宮台真司
という構成となっている。
【キーワード】
父として考える とは?
【くまの感想】
私も2児の父であり、ついつい、この本の題名につられ手に
とってしまった。
特に興味深い点は、コミュニケーションのところで出てくる
「ツイッター」の登場による変化だ。
これまでにおこなわれてきたコミュニケーションの形態が
このツイッターというものの登場により変化する。
そのところは、興味を引くものがあった。
■引用メモ■
つけ加えれば、そもそも「公的」という言葉のイメージが
貧しすぎる。本当は子育てなんて、準公的どころか公的
活動そのものです。子どもがいなければ、そもそも社会
が存在しないのだから。それがなぜか、「お前が好き
勝手に子どもを育てているだけだろ」という歪(いびつ)な
感覚が、若い世代を中心に蔓延している。それは変えて
いかなければならない。
⇒ 子育て=公的活動 という感覚が斬新であった。
■引用メモ■
フィンランドは、人口が530万人ぐらいしかいませんから、
「できるひとたち」だけで国を回すことは、できません。
だから、総動員体制下で隣組のような班体制が活用された
名残りで、戦後教育においても班活動を重視したかつての
日本を見習うような形で、グループワークを積極的に
おこなっています。こうれが奏功したわけです。
⇒ なるほど。日本もその素質があるということだ。ただし、
人口が大きく異なっている。
■引用メモ■
いささか逆説的に言えば、ツイッターはむしろそのほうが
社会的効用を高めるメディアなのではないか。みな、本業
とは別に無駄話ばかりしていればいい。しかし、その総体
こそが、実は知の効率的な組織化に資することになる。
⇒ これ難しいことを言っているようであるが、イメージが
わく、得たいの知れない効果が出ているのだ。
続きがある。
どういうことかというと、その「無駄話」によって、本来は
開けるはずだったのに閉じてしまっているコミュニケーション
の回路が、再活性化されて動き出すからです。
⇒ 不思議な現象だ。その人たちはしかし、気づいて
いない可能性がある。
■引用メモ■
そこで再度ツイッターの例を出させてください。ツイッターを
使うメリットのひとつは、いろんな分野の専門家をフォロー
しておくと、その専門知識が勝手にアップデートされてくること
です。ユーザーにたいした知識がなくても、いまここが最先端
なんだとか、ここが優れているということを勝手に発言者が
教えてくれる。ここで重要なのは知識そのものではなく、
だれをフォローするかだけです。
⇒ なるほど。ツイッターをなにげなく使っていると分からない
分析がここには書いてある。その使い方には興味深い
ものがある。確かに最近はグーグルを使うよりも
ツイッターで情報を検索する場合がある。
■引用メモ■
ツイッターは、グーグルによって趣味の共同体の中に閉じ
篭もっていたひとを、思いがけない偶然でぽんぽんと
「外側」に連れ出してくれる。ネットワーク理論の言葉で
言い換えれば、グーグルは、情報のフィルタリングに
よって人間関係の「クラスター性」を強化するけれど、
ツイッターは、ユーザーの属人性を介して
「スモールワールド性」を強化してくれる。
⇒ おもしろい分析である。そして納得である。
父として考えるというテーマとは違ったところで面白い
テーマ(ツイッター)を勉強することができた。
出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!
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