2012年6月17日日曜日

読書(106/365)★★★★ 「美しい」ってなんだろう? 森村泰昌著

【今日の出来事】
本日2冊目のご紹介は、「美しい」を考える本。



【本の紹介】
(106/365) 「美しい」ってなんだろう? 森村泰昌著 rironsha
  
「美しい」ってなんだろう?―美術のすすめ (よりみちパン!セ 26)「美しい」ってなんだろう?―美術のすすめ (よりみちパン!セ 26)
森村 泰昌

理論社 2007-03-23
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【本の構成】
  1時間目 私は美術家です
  2時間目 モリムラ美術館
  3時間目 ふしぎ美術館


  ブレイクタイム


  4時間目 ものまね美術館
  5時間目 芸術vs芸能美術館
  6時間目 しあわせvsふしあわせ美術館


  ブレイクタイム2


  7時間目 ほねぐみ美術館
  8時間目 おおきさ美術館
  9時間目 「地球美術史」美術館


  ブレイクタイム3


 10時間目 いつでもどこでも美術館


  あとがき

  という構成となっている。





【キーワード】
  「美しい」って何?
  
【くまの感想】
  なるほど、美しいって考えたことがありますか?
著者の芸術活動は面白い、そしてこの書では色んな作品に 
こめられている解釈をしてくれる。

なるほど。

それぞれ有名な芸術家の作品がなぜ有名なのか?
そこに込められた思いはなんなのか?

そして、著者はみずから、その作品を実物作品として
創り上げている。

そこからわかることがあるという。

■ 引用メモ ■
もちろんじっさいにゴッホがクギつきの粘土帽子を
かぶっていたわけではありません。そうではなく、
やわらかい羽毛もとげとげしく描いてしまうという、そんな
痛々しく悲しい気持ちが絵にはこめられている。

⇒ このようなことを教えてもらうと芸術作品には
いろいろな思いがあることがわかる。なんだか、
知らずに見ていた今がもったいない気がするのは
私だけだろうか?

■ 引用メモ ■
「絵の前でうでぐみをしているほとんどのひとは、絵の
ことがなにもわかっていない」

⇒ 面白い。さらに著者は、笑ってもいいのだという。
美術館で絵を観て、笑う? 面白い。

■ 引用メモ ■
このように美術の世界というのは、ホントは笑えることが
じつにおおい。美術作品を見るときは、まず、すなおな
気持ちでふしぎを発見し、そしてこのふしぎを笑うべきです。
そう私は提案してみたいのです。

⇒ なるほどなのだ。笑うためには、その作品を知る必要も
ある、一方、著者は頭の中を真っ白にして作品に接する
べきだとも言っている。まさに感性のぶつかり合いなのだ。

■ 引用メモ ■
「まなぶ」ことは「まねる」ことである

⇒ これはいろんな人から聞いたことがある。そう、まねる
ことでいろいろなこと経験しわかることがあるのである。
なるほど大納得である。

■ 引用メモ ■
もしほんとうに好きなら我慢することはない、ともかく
やってみることだと私には思えます。やってみること
で、それがホントに自分の進むべき道かどうかも、実感
としてわかってくるはずです。

⇒ 著者は実行してそれを証明してくれているような気がします。
だから説得力がある。

まだまだ、知らないことが沢山ある。だから面白いんだな。


出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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