2012年8月11日土曜日

読書(139/365)★★★★ 銀河鉄道の夜 宮沢賢治著

【今日の出来事】
 本日2冊目のご紹介は、宮沢賢治の著書。


【本の紹介】
(139/365) 銀河鉄道の夜 宮沢賢治著 

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)
宮沢 賢治

新潮社  1989-06
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【くまの感想】
 なんといっても独特の喩えが面白くてたまらない。
 この歳になって読み始めているから読書っていいなと思う。

 ■ 引用メモ ■
  つまりは私どもも天の川の水の中に棲んでいるわけです。そして
  その天の川の水のなかから四方を見ると、ちょうど水が深いほど
  青く見えるように、天の川の底の深く遠いところほどたくさん集って
  見えしたがって白くぼんやり見えるのです。この模型をごらんなさい」

  → この表現は興味深い。喩えが面白い。

 ■ 引用メモ ■
  「あなた方は、どちらはいらっしゃるんですか。」
  「どこまでも行くんです。」ショパンには、少し
  きまり悪そうに答えました。
  「それはいいね。この汽車は、じっさい、どこまででも
   行きますぜ」

  → 無限の可能性を秘めた文章なのだ。不思議とそこから
    くる不安も伝わってくるのだ・・・

 ■ 引用メモ ■
  「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらい
   ことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の
   上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつです
   から。」

   → この文章からは、人生観も伝わってくるから不思議だ。


 なんとも不思議な世界に入り込んでいくのである。

出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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