本日2冊目のご紹介は、宮沢賢治の著書。
【本の紹介】
(139/365) 銀河鉄道の夜 宮沢賢治著
新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫) 宮沢 賢治 新潮社 1989-06 売り上げランキング : 920 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
【くまの感想】
なんといっても独特の喩えが面白くてたまらない。
この歳になって読み始めているから読書っていいなと思う。
■ 引用メモ ■
つまりは私どもも天の川の水の中に棲んでいるわけです。そして
その天の川の水のなかから四方を見ると、ちょうど水が深いほど
青く見えるように、天の川の底の深く遠いところほどたくさん集って
見えしたがって白くぼんやり見えるのです。この模型をごらんなさい」
→ この表現は興味深い。喩えが面白い。
■ 引用メモ ■
「あなた方は、どちらはいらっしゃるんですか。」
「どこまでも行くんです。」ショパンには、少し
きまり悪そうに答えました。
「それはいいね。この汽車は、じっさい、どこまででも
行きますぜ」
→ 無限の可能性を秘めた文章なのだ。不思議とそこから
くる不安も伝わってくるのだ・・・
■ 引用メモ ■
「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらい
ことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の
上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつです
から。」
→ この文章からは、人生観も伝わってくるから不思議だ。
なんとも不思議な世界に入り込んでいくのである。
出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!
0 件のコメント:
コメントを投稿