2012年2月5日日曜日

読書(20/365)★★★★ 敵は我に在り 上巻 野村克也著



【今日の出来事】
 本日2冊目のご紹介は、名将 野村克也さんの著書から。

【本の紹介】
  (20/365)  敵は我に在り 上巻 野村克也著 KKベストセラーズ

<新装版>敵は我に在り 上巻 (ワニ文庫)<新装版>敵は我に在り 上巻 (ワニ文庫)
野村 克也

ベストセラーズ  2008-02-20
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 【本の構成】
  <新装版>に寄せて
  第1章  歩いた跡が道になる
  第2章  情報を活かす
  第3章  「守り」とは何か
  第4章  リーダーの条件
  第5章  敵は我に在り
  第6章  生涯一捕手
  あとがき

  という構成となっている。

 【キーワード】
  野村克也さん 
  野球   

 【くまの感想】
  名将 野村克也さんが語っている野球を題材とした手法。様々な
  データ、確率、そして人間の心理を洞察、敏感な分析力
  その研ぎ澄まされた感覚を少し教えてもらい面白い。

  でも通常の人は、そこまでやると疲れるのだと思う。

  それができる人とできない人。

  そこには大きな「差」が生まれるのだろう。

  まさに哲学なのだ。

  ■ 引用メモ ■
   私は、平均して70~80パーセントの確率で、投手の球種を
   予測できます。

   ⇒ このあとメジャーリーグの投手のクセはみあたらない話と
    日本人の投手はクセが多い話がある。まさに神技だ。そこには
    いろんなデータや一瞬で見極める分析観察力がないとできない。

  ■ 引用メモ ■
   私もよくボヤキが出る。あとで反省することばかりです。ボヤク
   のは理想と現実のギャップが大きいからです。つまり、希望が
   あるからボヤクのだと思うのです。人間には理想があり、欲望
   がある。しかし、現実はうまくゆかない。だから、歯がゆいのです。
   ボヤキは、高いところへ登ろうとする意欲の変型でもあります。

   ⇒ これは面白いコメントだと思う。ボヤキには、負のイメージしか
    正直なかった。理想と現実のギャップから現れるその要素。
    おもしろい表現である。

  ■ 引用メモ ■
   人それぞれが持っている長所は、ときとして短所にもなります。
   たとえば、積極的に行動するタイプは猪突してしまう場合がある。
   あれこれと周囲に気を配るタイプが優柔不断で失敗することも
   珍しくありません。

   ⇒ このあと、野球での例が述べられているのですが、あー。
    なるほど。と思ってしまう。長所と短所の相関関係 面白い
    ものである。

  ■ 引用メモ ■
   ただし、最後の勝負というようなときに使うのが「ツボ」の近く
   にある「泣きどころ」です。
  
   ⇒ 打者の得意なコースのすぐ周囲のどこかに弱いところが
    あるというのである。これは科学的には想像つかない。
    ふぐの肝がおいしいのに似ているのか?面白いのだ。

  また驚いたのは、野村さんはかなり本を読まれており、本から
  いろんな感銘を受け、人生の経験と照らしあわせ、言葉にしている
  ところだ。関心する。

 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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