2009年6月21日日曜日

読書⑧ ☆☆☆☆

今日は夏至。一年で一番昼の長い日ですね。これから夏到来ですね。

⑧ モモ  ミヒャエル・エンデ作 大島かおり訳 岩波書店

       

 この本、BOOKLOVERSで神田 昌典さんがお勧め本として紹介しておられました。
 前々から興味を持っていてやっと読みました。この本小学校5~6年以上向けと
 なっているのですが、とっても深い。時間の概念を物語として、語るところが
 難しい。

 時間を操る「マイスター・ホラ」が主人公「モモ」に出したなぞなぞ。P204から抜粋

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 3人のきょうだいが、ひとつの家に住んでいる。ほんとはまるでちがうきょうだい
 なのに、おまえが3人を見分けようとすると、それぞれたがいにうりふたつ。

 1番うえはいまいない、これからやっとあらわれる。
 2番目もいないが、こっちはもう家から出かけたあと。
 3番目のちびさんだけがここにいる。
 それというのも3番目がここにいないと、
 あとの2人は、なくなってしまうから。
 でもそのだいじな3番目がいられるのは、1番目が2番目のきょうだいに変身して
 くれるため。
 おまえが3番目をよくながめようとしても、
 そこに見えるのはいつもほかのきょうだいだけ!
 さあ、言ってごらん、
 3人はほんとはひとりかな?
 それともふたり?
 それとも・・・だれもいない?

 さあ、それぞれの名前をあてられるかな?
 それができれば、3人の偉大な支配者がわかったことになる。

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 とっても難しい。

 また人間の時間を奪っていく「灰色の男たち」の正体。
 まさにそれは人間自身が作り出しているもの。

 我々日々あくせく浪費していく時間・・・それは何のためにあるのか?
 考えさせられる深い一冊でした。

 

2 件のコメント:

えり さんのコメント...

私もモモ好きです!
小学生向け、ということで初めて読んだのは小学生のころなのですが、今でも好きで大切にしています。
そしてモモがお好きなら「数の悪魔」という本もおすすめですよ-(^^)
こちらも子供向けの本です。

読書のすばらしさを伝えたい。 さんのコメント...

えりさんコメントありがと。
「数の悪魔」
読んでみます。

小学生の頃読まれたなんてすごい。