2012年10月30日火曜日

読書(185/365)★★★ 「当事者」の時代 佐々木俊尚著

【今日の出来事】
 みなさん。おはようございます。昨日10/29~中国シンセンに入っています。
 今回は少し長めの出張となり、11/9までいる予定です。

 いつもは、短い出張の中で、窮屈に計画していたのですが、先が長いので
 マイペースでじっくり行こうと思っています。

 体調と安全重視で楽しみたいと思っています。

 『今日の(よかった)from 陽転思考』
■ 中国に入りました。仕事での出張とはいえ、異文化に浸れるので「よかった」


【本の紹介】
(185/365) 「当事者」の時代 佐々木俊尚著

「当事者」の時代 (光文社新書)「当事者」の時代 (光文社新書)
佐々木 俊尚

光文社  2012-03-16
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【本の構成】
  プロローグ 三つの物語
  第一章  夜回りと記者会見 二重の共同体
  第二章  幻想の「市民」はどこからやってきたのか
  第三章  1970年夏のパラダイムシフト
  第四章  異邦人に憑依する
  第五章  「穢れ」からの退避
  第六章  総中流社会を「憑依」が支えた
  終章   当事者の時代に
  あとがき
  参考文献  

  という構成となっている。

【キーワード】
  「当事者」の時代とは?

【くまの感想】
  佐々木俊尚さんの「仕事をするのにオフィスはいらない」とは少し
  見方が違ったテーマ。しかし、テーマは違うが、著者らしい文章
  が面白い。

  テーマは割と重い。私にとっては難しいと思う。
  ただし、実社会で起こっているコミュニティーの現象と

  今、SNSなどで起こっている現象が一致しているところが
  興味深い。

  そう、ネットの仮想的な空間と実空間で起こっているコミュニティー
  が類似しているという点を指摘しているのが興味深い。

  ■引用メモ■
   新聞記者はたいてい、みずからをアウトサイダーだと思っている。
   
   ⇒ ご出身だけに説得力がある。

  ■引用メモ■
   ソーシャルメディアのコミュニティーには二種類ある。ひとつは
   サークルや同業者の寄り合い。趣味の集まりなど、実社会でも
   行われている活動を、そのままネットにも転写したものだ。
   集まる目的を皆が明確に共有していて、そこにはなにがしか
   の「友愛」のようなものがある。

   ⇒ 興味深い着眼点・言い回しだ。友愛。もう1つは、「友愛」
      が全く存在しない、情報のみのものだという。
      ツイッターやブログのコメントでのやり取りだという。

  ■引用メモ■
   これをフィード型ソーシャルメディアと私は呼んでいる。
   フィードというのは「配信」「流通」というような意味だ。
   フェイスブックなどのソーシャルメディアで、参加者から
   参加者へと流れる情報を「ソーシャルフィード」「ニュースフィード」
   と呼ぶ。個人間でやりとりされる情報がフィードなのだ。
   参加者はどこかの掲示板に情報を見に行く必要はなく、
   そのソーシャルメディアに参加しているだけで、自分がつながって
   いるフレンドから情報がフィードされてくる。そのフィードが
   ソーシャルメディアの関係性のなかにおける情報の軸
   となっているのである。

   ⇒ なるほど。大納得である。ツイッターやフェースブック
      で体験していることの一部なのだ。

   今後どんどん情報に埋もれていく中、私たちが取るべき
   行動がどうあるべきか?そんなことのヒントを与えてくれる
   書であるといつも思っている。次の書も楽しみだ。



出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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