2012年9月17日月曜日

読書(163/365)★★★★ 日本大沈没 藤巻健史著

【今日の出来事】
 みなさん。こんばんは。3連休最終日になりました。
 今日は家でのんびり過ごすことができました。
 明日から仕事がんばるぞ。

 中国の暴動が過激になり、出張規制が出始めています。
 大変です。

 
 『今日の(よかった)from 陽転思考』
■ 3連休 満喫できて「よかった」


【本の紹介】

 本が好き!からの抽選献本に御礼!!

(163/365) 日本大沈没 藤巻健史著 幻冬舎

日本大沈没日本大沈没
藤巻 健史

幻冬舎  2012-08-24
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【本の構成】
  「はじめ」に
  Chapter1  日本沈没の経緯

   Section1 ユーロ危機はいつまで続くか   
   Section2 日本とギリシャ、どちらが危機的状況か
   Section3 日本の財政赤字はなぜ欧州ほどに騒がれないのか
   Section4 なぜ日本の長期金利は上がらなくなったのか
   Section5 日本経済の恐ろしい実態
   Section6 ばらまき財政と日銀への過度の期待が日本を
           ここまで堕落させた!
   Section7 景気回復と真逆のことをする国、日本

  Chapter2  明るい未来を迎えるための資産防衛術

   Section1 大増税時代は始まったばかりだ!
   Section2 日本でどのようにハイパーインフレが起きるのか
   Section3 円資産しか持たない日本人はどうなるか
   Section4 財政破綻に備えて、日本を脱出する必要はあるのか
   Section5 ハイパーインフレに備えるべき、外貨資産以外の
           商品は何か

  Chapter3 さらば社会主義国家・日本

   Section1 日本が立ち直る処方箋はあるのか
   Section2 私が「日本は社会主義国家」と主張する理由
   Section3 格差議論とは何か
   Section4 日本に格差は存在するか
   Section5 所得再配分は政府の仕事ではない

  おわりに

  という構成となっている。

【キーワード】
   日本大沈没って?本当?

【くまの感想】
   この本を読むと将来が超不安になる。でも立ち向かうしか
   ないのだ。マスコミ・TVに出てくる人たち、政治家はこのこと
   を知っているのだと思う。国民が混乱を招くことにケアしている
   のかもしれない。

   でも、その時になるとやっぱり教えてほしかったとなるだろう。

   近い将来 「ハイパーインフレ」が来ると宣言している人は
   いるだろうか?

   いいのだ。

   ハイパーインフレが来た場合に、我々日本の国民がどんな
   備えをしておくのか?それをそれぞれが考えておくことが
   重要なのだ。

   そんなことを著者の藤巻さんは教えてくれている。

   怒らなかったら、そうか、よかった

   とすればいい。こんなことを書いていると地震の備えと
   全く同じなのだ。十分な知識と備えがあれば、対処の仕方も
   変わってくる。

   まず、興味深いのは「ユーロの話」 当たり前の話であるが、
   これは固定相場なってしまう。このことがギリシャの動きが
   できなくなったとも教えてくれている。

   ■引用メモ■
    ユーロとは、「ユーロ圏という一つの地域内の同一通貨」
    です。それは、まさにその地域が「通貨の固定相場制」を
    採用しているのと同じことです。

    ⇒ そうなのだ。固定相場制になることによって、国の政策に
      対する市場の反応がなくなるとも著者はいう。

   ■引用メモ■
    変動為替相場制には「景気の自動安定装置」という偉大なる
    メリットがあるのです。ユーロ圏はその偉大なるメリットを放棄
    してしまいました。

    ⇒ なるほど。これはとってもわかりやすい。

   ■引用メモ■
    円高とは「外国人が円を買っている」せいではなくて、「日本人
    が円を売って外国に投資しない」方が主原因だと思います。

    ⇒ 今後の課題 円安に向けて何をすればいいのか?ひとつの
      ヒントだ。日本の国債は91.7% 日本人が所有している
      という。これもすごいことだ。

   ■引用メモ■
    「消費税を1%上げるごとに、国の歳入増加は2兆円と考えて
     よいかと思います。2011年度の赤字は44兆円。2012年度の
     赤字も予算段階で44兆円ですから、それを黒字化するためには
     44兆円÷2兆円で22%の消費税増税が必要になります。

    ⇒ この数字はよく頭にたたきつけておきたいと思う。足りないのだ。
     我々の子孫への負担となっていくわけである。

   ■引用メモ■
    日本人は外からの圧力がないと変われない国民だと思います。
    明治維新しかり、第2次大戦後の改革しかり。

    ⇒ なるほど。残念ながら納得。

   ■引用メモ■
    日本では「消費税を上げる、上げない」で民主党内でもめて、
    なかなか結論が出ませんでしたが、欧米で同じようなことが
    起きたら、長期金利が急騰したでしょう。そこで政治家は
    即断を迫られるんです。

    ⇒ 著者いわく、市場が敏感に反応しているのだそうだ。
     イメージは全くつかない。そう日本ではそんな現象が
     起きていないからだそうだ。これは興味深い。

   そして、とっても印象的だったのは、日本は実質 社会主義の
   国となってしまっているということだ。

   知らず知らずにそうなっているのか?知っててなっているのか?
   日本の未来は「暗い」、でもそれを乗り越え明るい未来を迎えたい
   ものである。

   そんなヒントを教えてくれた藤巻さんの本書に感謝!
   

出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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