2012年9月12日水曜日

読書(161/365)★★★ ブラック・スワン 下 ナシーム・ニコラス・タレブ著

【今日の出来事】
 みなさん。おはようございます。中国シンセン滞在中です。
 今回は割と、ホテルで一人で待機時間が長くて、色々なことができました。

 仕事(詳細にメール添付などチェック、計画の作成など)
 読書
 食事(少しさびしいですが・・)

 充実した時間だと思っています。明日は、香港経由で韓国に向かい、
 金曜日 帰国予定です。

 『今日の(よかった)from 陽転思考』
■ 中国での滞在 色々な時間を過ごすことができて「よかった」


【本の紹介】
(161/365) ブラック・スワン 下 ナシーム・ニコラス・タレブ著
           望月 衛訳

ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質
ナシーム・ニコラス・タレブ 望月 衛

ダイヤモンド社  2009-06-19
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【本の構成】
  
  (上)からの続き   
   第11章  鳥のフンを探して
   第12章  夢の認識主義社会
   第13章  画家のアペレス、あるいは予測が無理ならどうする?

  第3部 果ての国に棲む灰色の白鳥
   
   第14章 月並みの国から果ての国、また月並みの国へ
   第15章 ベル・カーブ、この壮大な知的サギ
   第16章 まぐれの美学
   第17章 ロックの狂える人、あるいはいけない所にベル型カーブ
   第18章 まやかしの不確実性

  第4部 おしまい
 
   第19章 半分ずつ、あるいは黒い白鳥に立ち向かうには

  エピローグ
  謝辞
  訳者あとがき
  参考文献
  注解
  用語集
  索引

  という構成となっている。

【キーワード】
  ブラック・スワンとは?

【くまの感想】
  上では少し吸い込みにくかったことが、少し 下になると吸収できる
  部分が出てきた。なるほど、なんとなくわかってきた。

  しかし、まだまだ難解。

  テーマがブラック・スワンだけに、推定できない域で何かを考察する
  そんな考えが根底になっているからかもしれない。

  ドイツマルク紙幣に登場する 「ガウス」 そして、そこになんとなく
  記載されている「ベル型カーブ」 

  ここから話が進んでいくのだ。

  そんな流れはとても楽しめる。

  ■引用メモ■
   これまで見てきたことは次の二つだ。(a)私たちはトンネル化を
   起こし、同時に「狭く」考える傾向がある。(知識に関するうぬぼれ)
   そして、(b)私たちの予想の成績はものすごく過大評価されていて、
   自分では予想できているつもりの人たちもだいたい、実際には予想
   なんてできていない。

   ⇒ 本書の独特の主張なのだ。ポイントだと思う。そして、私自身
    納得できる。

  ■引用メモ■
   今ある発明はほとんど全部、セレンディピティ(ふとした偶然の
   たまものでいい目に合える能力)のおかげでできたものだ。
   「セレンディピティ」というのは、作家のヒュー・ウォルポールが
   おとぎ話の『セレンディップの三人の王子』からとってつくった
   言葉だ。三人の王子は、「いつも偶然とか機転とかのおかげで
   もともと探していたわけではないものを発見する」。

   ⇒ セレンディピティという言葉は前から知っていた。大切な要素
    である。そして、この言葉の生い立ちは初めて知った。

  ■引用メモ■
   エンジニアが道具をつくるのは、自然の秘密を暴くためよりも、
   楽しみのためであることが多い。そうやってできた道具には、
   私たちに知識を与えてくれるものがときどきある。

   ⇒ 興味深いコメントである。ときどきある。というところが面白い。
     すべてではないのだ。

  ■引用メモ■
   頭の中で予測をもてあそべる能力のおかげで、私たちは進化の
   法則から逃れられるのだが、それ自体もまた、進化の産物の
   ようだ。進化が私たちについないだ鎖は長く、一方ほかの動物に
   つないだ鎖はとても短くて、環境に即座に左右される、そんな
   感じである。

   ⇒ これはイメージするのはとっても難しい。でも面白いコメント
    だ。動物と人間の比較。人間は自然界の手の中にあるという
    理解をした。

  ■引用メモ■
   私は、あるときはものすごく懐疑的で、そうでないときは確実な
   ものにこだわり、ものすごく頑固で決して妥協しない。もちろん、
   私がとても懐疑的になるのは、ほかの人が信じやすいところである。

   ⇒ 著者の考え方、信念がとってもよくわかる一文である。

  実はブラックスワン(上)(下) 2回目のトライである。とり置いて
  いた、少しだけ吸いこめたような気がする。自己満足かもしれないが。

出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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