2012年3月30日金曜日

読書(50/365)★★★★ 物は言いよう 斎藤美奈子著


【今日の出来事】
 本日3冊目のご紹介は、FCの話。

【本の紹介】
  (50/365) 物は言いよう 斎藤美奈子著 平凡社
 
物は言いよう物は言いよう
斎藤 美奈子

平凡社  2004-11-10
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 【本の構成】
  はじめに  FC的に世間を観察してみよう
  第1章   「女の涙には勝てん」問題
  第2章   「女は家にいろ」問題
  第3章   「女は女らしく」問題
  第4章   「男はスケベだ」問題
  第5章   「女だからこそ」問題
  第6章   「女に政治はわからん」問題
  第7章   「女はだまっとれ」問題
  付録  「ご主人と奥さん」問題
  あとがき

  という構成となっている。

 【キーワード】
  FCとは?   

 【くまの感想】
  著者のバサッとした感じの切り口の文章は大好きである。
  FCとは、Femi Code 言動がセクハラや性差別いならない
  かどうかを検討するための基準

  そして、色んな人の発言をFCチェックでぶったぎってくれる。

  なんとも爽快な本である。

  ■ 引用メモ ■
   性別によって人を規定する規範を「ジェンダー・バイアス」
   と呼ぶ。ジェンダーとは「生物学的な性(セックス)」に対する
   「社会的・文化的に規定される性」だと説明されるけれども
   後知恵で発明された「しつけられた性」だといってもいい。
   バイアスは「偏り」の意味だから、ジェンダーバイアスとは
   「性別にともなう偏見」のこと。

   ⇒ 大変参考になる。

  ■ 引用メモ ■
   「女はだまっとれ」。昔はこういうことをいう人が少なからず
   いた。それで「なにくそ、負けるもんか」と一部の女性が
   立ち上がった、それが今日のフェニミズムの起源である。

   ⇒ 私が小さい頃は、確かにそんな雰囲気を感じることが
    多々あった。子供であってもそう感じることがあった。
    今はどうなっているのだろうか?
    これからはどうなっていくのだろうか?
    興味深い。そして、日本以外の国はどうなのだろうか?

  ■ 引用メモ ■
   野暮を承知で、FCセンサーを向けてみよう。

   ⇒ そして、FCセンサーが働き、コメントがばっさりと重ね
    られていくのであるが、この「FCセンサー」という用語が
    気に入った。

  政治家の発言などとっても丁寧にチェックされ、バッサリと
  FCセンサーが作動しているこの本はとっても爽快だ。

  

 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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