2011年12月31日土曜日

読書(311)★★★★★ 本田宗一郎からの手紙 片山修編


【今日の出来事】
 みなさん。こんばんは。今年もあと数時間となりました。
 
 日本は大きな災害にあい、今年はあまりいい年では
 ありませんでした。

 しかし、みな、がんばっている日本のよさが出てもいるのでは
 ないでしょうか?

 今年最後の書評です。
 

 『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 今年も1年無事にすごせて「よかった」

【本の紹介】
  (311) 本田宗一郎からの手紙 片山修編 文春文庫
 
本田宗一郎からの手紙―現代を生きるビジネスマンへ (文春文庫)本田宗一郎からの手紙―現代を生きるビジネスマンへ (文春文庫)
片山 修

文藝春秋  1998-03
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 【本の構成】
  はじめに
  第1章  失意のときへの手紙 
  第2章  驕りのときへの手紙
  第3章  自立のときへの手紙
  第4章  仕事のときへの手紙
  第5章  自由のときへの手紙
  第6章  若さへの手紙
  本田宗一郎氏の教え  解説にかえて
  本田宗一郎 略年譜

  という構成となっている。

 【キーワード】
  カリスマ経営者 本田宗一郎さんの言葉   

 【くまの感想】
  今の時代を本田宗一郎さんが見たらどう思われるだろうか?
  やっぱり、かつ、を入れられるのだろうか?

  日本のものづくりの原点

  そして、色んな立場で迷っている人たちへの
  メッセージが書かれている。

  書かれた時期はとっても古いにもかかわらず、
  その古さを感じないのは、

  やっぱり、「ほんものの」の証拠ではないだろうか?


  ■引用メモ■
   和気あいあいの中で「お前はいろいろ失敗もしたが、だけど、
   こんな大きな仕事もしたじゃないか」といってもらえるような
   生き方。これが、充実した人生だと思う。

   ⇒ 本田宗一郎さんは、失敗は大事だとおっしゃっている。
    その中から数少ない成功や、その人の良さができあがる
    とも言っておられる。最近こんなことを言ってくれる上司は
    いないのではないだろうか?

  ■引用メモ■
   忙しいからこそ、その忙しさから抜け出そうとして、苦しまぎれ
   の知恵が創意発見工夫で進歩するんですよ。だから、暇な
   人間は絶対に、ものを考えないね。忙しい人がだいたい発明
   しているんだよ。

   ⇒ この感覚は、わかる気がする。

  ■引用メモ■
   「惚れて通えば千里も一里」という諺がある。
   それくらい時間を超越し、自分の好きなものに打ちこめる
   ようになったら、こんな楽しい人生はないんじゃないかな。
   そうなるには、一人ひとりが、自分の得手不得手を包み
   隠さず、ハッキリ表明する。石は石でいいんですよ、ダイヤ
   はダイヤでいいんです。
   そして、監督者は部下の得意なものを早くつかんで、
   伸ばしてやる、適材適所を配慮してやる。そうなりゃ、
   石もダイヤもみんなほんとうの宝になるよ。

   ⇒ この言葉好きです。

  ■引用メモ■
   日本人の「根性」という意味の理解は、浪花節的な根性
   と解釈しているんじゃないかな。混同してるんだ。
   「根性」というのは、科学的な理論の上に成り立っているんだよ。
   どうしてもこうなるんだという一つの目的があり、それに
   向かって、全身全霊を注ぐというところに「根性」を
   もちたい。観念的なものじゃないんだ。やるといったら
   どこまでもやるぞというのは根性じゃない。

   ⇒ これは身にしみる言葉である。私自身このような
    「根性」のイメージを持ったことがなかったのが正直
    な感想である。


  この他、本田宗一郎さんは、自分だけではない、人とのつながり
  を大切にしないといけないということをしきりに主張しておられる。

  そこに感銘を受けた。

  今年最後の1冊にふさわしい本であった。ありがと。

   

 【著者からのおすすめ本 本つながり】
 

 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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