2011年12月7日水曜日

読書(300)★★★★ 日本の問題 ピオ・デミリア著



【今日の出来事】
 みなさん。こんにちは。月曜日の夜から中国の深圳に来ております。
 久々に中国にきた感じがします。

 今回もいろんな体験ができればいいなと思っています。そして今年は
 少しペースが遅めですが。

 祝300冊達成!

 です。
 

 『今日の(よかった)from 陽転思考』
  ■ 今回も中国の体験ができているので「よかった」

【本の紹介】


  (300)  日本の問題 ピオ・デミリア著 幻冬舎
 
日本の問題日本の問題
ピオ・デミリア

幻冬舎  2011-10-26
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 【本の構成】
  この本には目次がないのには、少し驚いた。ある意味切迫感がある。

  はじめに
  
  3/11依頼起こっていること/筆者の思いが生々しくつづられている


  あとがき

  謝辞

  
  という構成となっている。

 【キーワード】
  3/11
  客観的に見た日本。
   

 【くまの感想】
  著者はイタリア人。3/11に起こった震災以降起こったことを、客観的に
  見て、実情をレポートしている。

  目次もなく

  切迫感を感じるのは私だけであろうか?

  ■引用メモ■
  ここで強調しておきたいのは、今回の災害では、政府から発表される情報
  を手に入れること自体はさほど問題とはならなかったのだが、その情報が
  果たしてどれほど信頼でき、全容を正確に把握したものなのかを見極める
  のが非常に困難だったということだ。というのも、事故直後から、東電の
  発表は効率や透明性からはほど遠いものだったのだ。

  → この部分はするどい。ご指摘だと感じる。日本人の特徴でもあるあまり
   さわぎになるといけないから、言えない、上へと丸投げして責任を逃れる
   そして、情報の受け手は、その責任者にとことん追求する。辞任に追い込み
   それで満足する。首相に対しても同じことを繰り返している。はたしてこの
   ことがよいのか?悪いのか? 少なくとも災害直後の対応は私もよくないと
   感じる。

  ■引用メモ■
   伸子さん(菅元首相夫人)は、先ほどとは打って変わって真剣な口調で
   答えた。
   「私は首相の妻ですから、万が一、深刻な事態になったとしても、国民の
    皆さんとまったく同じ状況に身を置くのが、私たちの義務です。でも、
    あなたがた外国人はそうではないでしょう。日本を出国し、避難していく
    方たちの気持ちはわかります。私だって、もし自分が外国人だったら
    逃げ出したかもしれません。でも私は日本人です。ここが私の家。
    ほかにどこにも行くところはありません」

   → 菅夫妻と親交のある著者ならではの記載だ。この部分のコメントは
    私は好きだ。毅然として日本人らしく。いいと思う。

  ■引用メモ■
   大阪の空港も成田空港も一刻も早く日本を脱出しようとする外国人で
   ごった返すなか、より混乱を来して当然のはずの東北地方の空港では
   整然と秩序が保たれ、被災を免れた空港は通常の業務を続けていた。

   → 客観的な著者ならではの観察ではないだろうか?想像しやすい。
    そして、東北地方の空港の対処に少し感動した。

  ここでは、明記しないが、日本で騒がれている放射線量の話などの裏話
  があり、今敏感に騒いでいる客観的な様子を感じ取ることができる。

  こういったたぐいのレポートは飯のタネにされていて心地よいものでは
  正直ないが、内容に接してみると興味深いコメントが多かったのでよかった。
 

 出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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