2010年3月7日日曜日

読書(78) ☆☆☆☆ リンゴが教えてくれたこと 木村秋則著

【今日の出来事】
 本日2冊目のご紹介は、リンゴを丹念に育てることができる人の話。

【本の紹介】
 (78) リンゴが教えてくれたこと 木村秋則著 日経プレミアシリーズ
    


 【本の構成】
  はじめに
  第一章  木村、やっと花が咲いだよ
  第二章  農薬はつらい  無農薬・無肥料への一念発起
  第三章  死を覚悟して見つけたこと
  第四章  米の自然栽培は難しくない
  第五章  全国、世界へと広がる輪
  第六章  すべて観察からはじまる
  貧乏にもぶれることがなかった木村さん 工藤憲雄

  という構成でなっている。

 【印象に残ったところ】
  この本、前から気になって気になっていて、ようやく読むことができた。表紙の著者の
  笑顔が印象的であった。なぜか・・・気になっていた。

  読んでみると直感はあたった。おもしろい。リンゴの木を無農薬で育てるために
  様々な試みを行っていく・・・もうだめだ・・・死の覚悟をしたときに、自然に育つ木々から
  ちょっとしたヒントをもらう著者。そこから大きな展開が始まっている。

  著者はこういう。
  リンゴと会話ができると。話かけることを彼ら・彼女らは聞いている。非科学的だが、
  なんとなくわかる気がする。
  
  そして、関心したのは、話かけながら、リンゴや栽培している米などに起こっていることを
  徹底的に観察し、仮説をたてて、必要ならばオフでも実験して、展開していくこのコツコツと
  粘り強い研究活動。自然の中に力強く生きている植物や木・・そして土・雑草からも色々なヒントが
  得られる。そして、人間から見ると一見邪魔だと思うものが実は自然のバランスとなっているという
  事実。そして一番大事なのは、リンゴや、栽培しているものの気持ちになるということ。
  すばらしい。

  著書の仮説⇒検証⇒アクション のバイタリティーはすごい。

  すごい説得力がある。だって自分でやっているから・・・

  著者が作られたリンゴ、いつかいただける日がくるといいな。

  そして、素人ながら昨年から庭で色々育ててみている。去年はピーマンが実った。
  そして今年は鷹のツメ。ささやきかけてみよう。立派な赤い美味しい、ピリッとしたのに
  なってねと。

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読書(77) ☆☆☆ 書いて稼ぐ技術 永江朗著

【今日の出来事】
 今日は、あいにくの雨でした。午前中は恒例のスイミング100m×10本 ゆっくり平泳ぎ
 25mを8カキくらいのペースで泳いでいます。

 そして、午後は、我が家にしては珍しく、家で過ごした1日でした。
 近所で気になっていたインドカレーの店に行ってきました。ネパール人のマスターが
 つくるカレー。おいしかったー。もう少し通ってみます。近所に美味しい店があると
 うれしいですよね。ツイてます!

 本日は、家で過ごしたこともあり、本を読めました。2冊の本のご紹介。1冊目は
 フリーランスの話。

【本の紹介】
 (77) 書いて稼ぐ技術 永江朗著 平凡社新書
    

 【本の構成】
  Part 1 書いて生きるということ
   1 不況だからこそフリーライター
   2 ライター業の手始め
   3 人生設計をどう立てるか
  Part 2 読み書きのしかた
   4 永江式発想術
   5 取材のABC
   6 ライターは読者の代行業である
  Part 3 世渡りのしかた
   7 業界を渡る、世間を渡る
   8 お金の話
   9 リスク管理術
  あとがき

 【印象に残ったところ】
   フリーランス ライターの著者。この職業は、やっぱりそんなに甘くはない。
   我々がテレビや雑誌・新聞でみかける人たちは、ものすごいピラミッドでいう頂点の
   人たちなのだろう。 そんな大変さが伝わってくる本だ。

   1990年代に全国に2万3000店くらいあった書店がいまは、1万6000店になっている
   という、今後電子書籍などが広まってくるとこの業界はどう変貌していくのだろうか?

   そしてこれまで働いていたライター。どうビジョンを組み立てていくべきなのか?

   ライターの職業を
   福岡伸一さんの著書『動的平衡』から引用しているところが興味深かった。
   生物は食べ物などの形でたえず外部を取り込み、自分の細胞をどんどん
   入れ替えています。それが生命という現象。まさにライターもそうだという。

   でもよく考えると人生ってどんなことも共通することなのかもしれませんね。
   好きな本からの引用だったのでうれしかった。

   先にも書いたが、電子書籍がこれから広まり、ここ5年随分ビジネススタイルが
   変わってくる。さぁ。どうかかわっていくか?



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2010年3月6日土曜日

読書(76) ☆☆☆ 『教え方』教えます 荒巻基文著

【今日の出来事】
 本日2冊目のご紹介。これも、職場の上司からお借りした本。教えるということの重要性。

【本の紹介】
 (76) 『教え方』教えます 荒巻 基文著 産業能率大学出版部
   


 【本の構成】
  はじめに
  第1章  上に立つ者の姿勢
  第2章  指導する人への具体的な関わり方
  第3章  心の通うコミュニケーションの取り方
  第4章  人を育てる喜び
  おわりに
  
  という構成でなっている。

 【印象に残ったところ】
  人に教えるということ。やっぱり難しい。先生から聞いたことは、その個人でまったく解釈が
  異なる。
  それは誤解ではない、著者は、2つの理解、複数の理解であるという。
  ⇒自然なことなのだ。

  それを理解してから、人に教えることができれば、その実りは大きい。そんなことを教えてくれる
  本だ。

  人を責めるのではなく、そこに潜んでいる問題を責める。
  ⇒確かにいえてる。

  二つ誉めてからアドバイスする

  なるほど、これは確かに参考になる。もし自分がそうされると確かになんとなく気持ちがいい。
  
  これまで、私の人生40年の中でも、素晴らしい先生に出会ってきた。確かにそんな先生の
  言動を振り返ると、そこに色々な経験や知見、そして配慮がなされていたのだと今思う。
  そして、それをこれから教える人にできれば最高だ!
  

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読書(75) ☆☆☆☆ プロジェクト摩擦 堀切川一男著

【今日の出来事】
 ここ数日多忙な日が続いています。これも、乗り越えればきっと光が見えてくることでしょう。
 合間の休日はリフレッシュ 癒されます。
 明日は、スイミング行ってきます。

 本日は2冊の本のご紹介。職場の上司からお借りした本です。意外とというと失礼ですが
 おもしろかった。ありがと!ツイてます。

【本の紹介】
 (75) プロジェクト摩擦 「米ぬか」でつくった驚異の新素材 堀切川一男著 講談社
    
      

 【本の構成】
  序章   摩擦研究者がオリンピックに挑戦!?
  第一章 ボブスレー「ナガノスペシャル」が生まれた日
  第二章 超摩擦材料”米ぬかセラミック”が世界を変える
  第三章 「常識」はしょせん他人が決めたものと知る
  第四章 新しいビジネスチャンスはトライボロジーにあり
  第五章 仲間といっしょに成功するのがジャパニーズドリームだ
  あとがき
  
  という構成でなっている。

 【印象に残ったところ】
  皆さん、トライボロジーってわかりますか? 私は大学生の頃機械工学科に所属
  していたので、実は知ってました。当時は歯車のところの磨耗の話があったと記憶
  しております。

  そのトライポロジーの権威がかたる著書。

  長野オリンピックで開発したボブスレー「ナガノスペシャル」の話。感動しました。
  オリンピックってアスリート達の極限の攻防に醍醐味があるけれど、裏方には
  技術者の汗があるのだ。

  特にオリンピックは、究極を求めるため、少しの差が大きな影響を生み出す。
  著者も参加されたプロジェクトの仮定などなど、おもしろい。

  コースに応じたランナーの刃先形状の最適化、直線コースと、カーブに関して
  その刃先の場所を使い分けることにより、効果が発揮するという。
  おもしろい。色んな現象を熟知した上での極限の戦いだ。しかも、最終的には
  人の手による研磨仕上げを行うようだ。機械ではその微妙な差は再現できないのだという。

  この他、米ぬかからセラミックの話や、夢をもつ事の重要性についてなど
  著者から伝わってくるものが多い1冊であった。

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2010年3月4日木曜日

読書(74) ☆☆☆ 一夢庵風流記 隆慶一郎著

【今日の出来事】
 今週はずっと出張に行ってました。久々に拠点での仕事です。先週のトラブル処理、調整作業
 が続いてますが、職場のフォロー、協力に感謝。大きな力を感じています。ツイてます。

 本日は、久々の歴史小説のご紹介。 隆慶一郎さんの著書。職場の先輩から進めてお借りした
 1冊でした。

【本の紹介】
 (74) 一夢庵風流記 隆慶一郎著 集英社文庫
     

 【印象に残ったところ】
  「かぶき者」前田慶次郎。人とは違った豪快さ、風流さを愛する存在はまさに物語に
  ふさわしい。豊臣時代・全盛期・唐入り・徳川時代、そして直江兼次が登場するこの
  話。歴史の好きな人にはきっとたまらないと思われる。

  私は今まで、司馬遼太郎しかよまなかったので、斬新な感じがする。

  今このような「かぶき者」がいると面白い。見かけないような気がする。

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2010年3月3日水曜日

読書(73) ☆☆☆ 落語家はなぜ噺を忘れないのか 柳家花緑著

【今日の出来事】
 本日二冊目のご紹介は、落語家 柳家花緑さんの著書から。

【本の紹介】
 (73) 落語家はなぜ噺を忘れないのか 柳家花緑著 角川SSC新書
    


 【本の構成】
  はじめに
  第一章  落語家はなぜ噺を忘れないのか
  第二章  いかにして噺に命を吹き込むか
  第三章  落語家にとっての噺の種類
  第四章  自分のネタを作る 『笠碁』への挑戦
  第五章  伝承芸としての落語
  巻末    柳家花緑版『笠碁』 全文収録
  おわりに

  という構成でなっている。


 【印象に残ったところ】
  著者は、五代目柳家小さんの孫になる方。そして弟子入りしている。
  15歳から37歳までに145本のネタを覚えているという。
  なぜこんなに話を覚えられるのか?

  著者は、ネタを披露した記録を随時とっておられ、また覚える場合にも詳細にノート記載
  している。とっても豆だ。また人それぞれ覚え方も異なるという。
  
  145本のネタは次の3つに分類されるという

  ① いつでも高座にかけられるネタ              24本
  ② 二~五回さらえば高座にかけられるネタ        72本
  ③ 高座にかけたことはあるが作り直す必要があるネタ 49本

  これを把握できているのがすごい。

  落語は、ただコピーして噺を覚えればいいわけではない。自分なりに咀嚼して、自分なりの
  演出をしてこそ、本当にその噺をつけたことになる

  と著者はいう。それが江戸時代から、今も存在することは驚きだ。昨今伝言ゲームをすると
  話は大きく変わるのに・・・・

  でも実は進化をとげているのだろうか? おもしろい落語の進化。

  また印象に残った一言
  祖父の小さん師匠のお言葉だという

  武道の言葉 守・破・離 

  守:噺をコピーする時代
  破:出稽古で様々な落語家の考えや芸を取り込んでいく
  離:自分だけの芸に仕上げる

  この言葉 勝間和代さんの著書にもあったような記憶がかすかにある。

  何事にも通ずるような気がする。
 
  まだまだ奥深い落語。おもしろい研究対象です。   

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読書(72) ☆☆☆ 日本はなぜ貧しい人が多いのか 原田 泰著

【今日の出来事】
 今日は出張で横浜に来ています。会社の宿泊施設からブログを書いています。
 夜は職場の先輩と中華街に食事に行きました。久々の横浜。リフレッシュできました。

 本日は2冊の本のご紹介。一冊目はデフレにも関係する著書のご紹介。

【本の紹介】
 (72) 日本はなぜ貧しい人が多いのか 「意外な事実」の経済学 原田泰著
    新潮選書
    


 【本の構成】
  はじめに
  第1章  日本は大丈夫なのか
  第2章  格差の何が問題なのか
  第3章  人口減少は恐いのか
  第4章  世界に開かれることは厄介なのか
  第5章  経済の現状をどう見れば良いのか
  第6章  政府と中央銀行は何をしたら良いのか
  おわりに
  
  という構成でなっている。

 【印象に残ったところ】
  一般的にマスコミで言われていることなどから、思い込みがあるのではないか?
  ということをこの本は教えてくれる。

  データをもとにその先入観を解き明かしてくれる。例えば、
  ・古い世代は貯蓄好きで新しい世代は消費好き ⇒ これ違うようだ。
  などなど

  ・日本の人口の推移
   2009年:1億2740万人 ⇒ 2050年:9515万人 ⇒ 2105年:4459万人
   この減少率を延ばしていくと
   なんと
   2975年:1人 ⇒これは疑わしい。 これは極論であるが、今のシステムを維持していった
   場合に未来の日本人は、いろいろ負担するものが増えてくるのは明らかだ。
   国債しかり。

  ・デフレについて
   この著書にもこう触れている
   デフレ⇒名目賃金:年功で上がっているシステム ⇒ 売上低下 ⇒ 利潤分配率低下
   ⇒ 雇用がなくなる(企業のリストラが始まる)
   まさにデフレスパイラル しかもボディーブローのように効いてくる
   日本は「失われた十年」を経験

  最後に著者はこう述べている

  中央銀行の役割は、物価の安定を通じて、経済を安定させることだが、日本の中央銀行は
  実際上、物価が少しでも上がれば金融を引き締めるというゼロ%物価目標を維持している
  ことからも明らかなようにデフレ的バイアスを持っている。

  と。

  だいぶ勉強となってきた。

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