2013年1月11日金曜日

読書(10/365)★★★ 30代が覇権を握る!日本経済 冨山和彦著

【今日の出来事】
 みなさん。こんばんは。2013年第1週から忙しく働いております。
 ありがたいことだと思うことにしております。


 『今日の(よかった)from 陽転思考』
■ 今年も忙しいことをありがたいと思えるので「よかった」


【本の紹介】
(10/365) 30代が覇権を握る!日本経済 冨山和彦著

30代が覇権を握る! 日本経済 (PHPビジネス新書)30代が覇権を握る! 日本経済 (PHPビジネス新書)
冨山 和彦

PHP研究所  2012-06-19
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【本の構成】
  はじめに  30代よ、立ち上がれ!団塊世代よ、品格を見せてみろ!

  第一章  若い世代の活力を甦らせるために
         -団塊世代よ「悠久の日本国民」の声を聞け!

  第二章  塩漬け預金を社会に還元する方法
         -年金と医療の見直しで上の世代のストックを吐き出させる

  第三章  日本人に合った税体系と働き方
         -労働市場改革で若年層へ雇用と所得を移転する

  第四章  グローバル時代の人材育成
         -大学再生と格差解消のために教育システム

  第五章  日本の強みを生かした成長戦略
         -医療とエネルギー分野でイノベーションを

  第六章  リアル革命のススメ
         -近未来、いまの30代がこの国の覇権を握るために

  おわりに すべては「子供のために」


  という構成となっている。


【キーワード】
  30代
  

【くまの感想】
  30代がこれからの時代を創成していくのは間違いない。
  ただ、責任を押し付けたくはないとも思える。

  これからの日本を支えるのは30代で間違いない。
  これまでとは違った日本のシステムを創っていくのも間違いなく
  30代の若者たちである。

  でも今まで積み残したことを全部30代の優秀な若者に託す
  ことは傲慢以外の何事でもない。

  日本の資産の大半は、60代以上の先輩たちが保有している。
  それらをいかに若者に還元することができるのか?

  といったテーマについては、興味深い点であるが、なかなか
  難しいということも一方で感じるのである。

  ■引用メモ■
   団塊の世代がこれから大量に下山してくる。若い人たちは
   これから山に登っていく。すると、登山道の途中で出会うこと
   になる。そこで上の人たちが何を言い出すかというと、
   「下りるのが大変だから、君たち、ちょっとおんぶして一緒に
    下りてくれ」である。上の世代は自力で下りるのではない。
   ずうずうしくお若い人たちにおんぶしてもらって、背負って
   麓まで下ろしてもらおうとする。いまの日本の制度はそう
   なっているのだ。

   ⇒ きっと団塊の世代の人たちは怒るであろう。元気な人  
     達だからだ。でも知らぬうちに、このようなシステムに
     なっているということがよくわかる。

  ■引用メモ■
   要は、時代の空気の変化の予感を背景に、ある種の
   代表戦を行って、それで雌雄が決すると、そこで空気が
   一変する。あとはその空気にしたがって、シーソーが
   倒れるように1つの方向へ改革が加速するというのが
   日本的革命のパターンのように思う。

   ⇒ これは本質をついているように思える。日本の政治家も
    この流れを作るのがポイントなのではないだろうか?
    小泉劇場のように・・・

  そう、読むとわかるのであるが、30代の若者が活躍しやすい
  場をそれ以上の先輩たちが盛り上げていくシステムを構築
  する必要があるのではないか?ということがわかってくる。


出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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