MerryXmas
日本人は不思議ですね。クリスチャンでもないのにクリスマスで
お祝いをする。
お祭りが好きなのでしょうかね?
我が家も、ケーキ、夜は鳥の手羽を食べました。
今年もあと少しになりました。
『今日の(よかった)from 陽転思考』
■ 日本での家族とのクリスマスが過ごせて「よかった」
【本の紹介】
(205/365) 希望格差社会 山田昌弘著
希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫) 山田 昌弘 筑摩書房 2007-03 売り上げランキング : 9607 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
【本の構成】
はしがき 先が見えない時代に
1 不安定化する社会の中で
2 リスク化する日本社会 現代のリスクの特徴
3 二極化する日本社会 引き裂かれる社会
4 戦後安定社会の構造 安心社会の形成と条件
5 職業の不安定化 ニューエコノミーのもたらすもの
6 家族の不安定化 ライフコースが予測不可能となる
7 教育の不安定化 パイプラインの機能不全
8 希望の喪失 リスクからの逃走
9 いま何ができるのか、すべきなのか
文献目録
あとがき
解題にかえて 文庫本あとがき
という構成となっている。
【キーワード】
希望格差社会とは?
リスク化と二極化
【くまの感想】
この本は2004年に書かれている。今その状況は継続している
ように思う。希望格差社会、それは次の世代を担う日本の若者
にとって乗り越えないといけないことなのかもしれない。
著者は大きく2つに要因分析を行う。
そう、
リスク化
と
二極化
これに尽きる。今起こっている現象が日本にとっていいことなのか?
変革が起こる前の初期症状なのか? それは誰にもわからない。
でも今起こっていることは確かなのである。
それを知ることは重要でこの本はそれを教えてくれるのである。
■引用メモ■
若者へのインタビュー調査を行っている時、国民年金の掛け金を
払っていないフリーター(30代前半、男性)に出会った。そこで、
老後の生活はどうするつもりかと聞いたら
「5年後の生活の見通しも立たないのに、50年後の生活の心配
ができますか」と言われてしまった。
⇒ この言葉が非常に印象的なのだ。実際の声なのだ。
■引用メモ■
日本社会は、将来に希望がもてる人と将来に絶望している人に
分裂していくプロセスに入っているではないか。これを私は
「希望格差社会」と名付けたい
⇒ まさに今も起こっている実感がある。
■引用メモ■
現代日本社会では、生活に対する「保証」が急速に失われ
つつある。学歴をつければ大丈夫、大企業に入れば大丈夫、
結婚すれば大丈夫とは言えなくなっている。生活のあらゆる
領域にリスクが広がる状況、これをリスク化と呼ぶことにする。
それは、戦後日本が築いてきた安心社会の終焉でもある。
⇒ 少し怖くなってくるがこれは、事実。受け止めねばならない。
■引用メモ■
現在、もっともリスクが高い労働者である「フリーター」や
失業者は、まとまって行動することはできない。なぜなら、
前述したように、現代の普遍化したリスクは、特定の人々
に集中的に生じるのではなく、確率的に「ふりかかる」もの
だからである。
⇒ なるほど。確率的に「ふりかかる」リスク。考えると
これほど恐ろしいものはない。
■引用メモ■
うまく行かないのは、本人たちの責任とはいえない。本書
で論じたように、リスク化、二極化しているなかでの社会
変化に制度がなかなか追いつかない。その結果、やる気
が失われる若者が増え、希望格差が発生している。
⇒ あとがきより、抜粋。本書の肝とも言えるセンテンス
である。
私は、この本を読んで、今もなお継続してこの現象が加速している
ことを実感するとともに、10年後には日本の社会が大きく変貌する
危機を感じ、不安となる。古い体質の日本企業。今、色んな企業が
窮地に追い込まれている。どのように乗り越えるか?ぜひとも考え
ともに歩んでいきたい。
出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!
0 件のコメント:
コメントを投稿