2012年9月10日月曜日

読書(160/365)★★★★ 科学的とはどういう意味か 森博嗣著

【今日の出来事】
 みなさん。こんにちは。先週の木曜日から仕事で中国シンセンに来ております。
 仕事場はホテル。昼休みの息抜きにブログを書いてみました。今回は一人で
 滞在しているのでしゃべる人がいなくて、そろそろ口がむずむずしてきました。

 かかってくる電話はついつい長電話になってしまいますね。笑。

 人っていうのは「つながり」が大切なことがよくわかります。

 『今日の(よかった)from 陽転思考』
■ 中国での出張 体調も崩さずに過ごせているので「よかった」


【本の紹介】
(160/365) 科学的とはどういう意味か 森博嗣著

科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)
森博嗣

幻冬舎  2011-06-29
売り上げランキング : 45854

Amazonで詳しく見る by G-Tools




【本の構成】
  まえがき
  第1章  何故、科学から逃げようとするのか
  第2章  科学的というのはどういう方法か
  第3章  科学的であるにはどうすれば良いのか
  第4章  科学とともにあるという認識の大切さ
  あとがき

  という構成となっている。

【キーワード】
  科学的とは?

【くまの感想】
  科学的とは? この問いに明確に答えられる理系の人はどれだけ
  いるだろうか? 意外と盲点なのだ。

  この本は、そんな素朴な疑問、そして科学とはどうあるべきか?
  を森博嗣さんが教えてくれる。

  私は、森博嗣さんのミステリーが大好きである。理系チックな
  ストーリーが好きなのだ。
  それでいて非科学的なこともあるような殺人。

  なんともこの矛盾が好きなのだ。

  さて話を戻すと、最近著者が、親書を書くようになった理由もあり、
  とても興味深い。

  できれば名古屋大学で講義も受けたい思いである。

  ■引用メモ■
   小説家になったとき、僕は「理系作家」などと呼ばれた。

   ⇒ 理系作家 面白い。このポジショニングは面白い。
     著者いわく 森鴎外がいるではないか?という。笑。

  ■引用メモ■
   時代を遡ってみても、今ほど科学が浸透した時代はない。
   どんどん科学的になっているし、非科学的なものは排除される。
   それは、もちろん教育の賜であるし、また情報が広く公開され
   法的にも規制されつつあるおかげである。

   ⇒ 今が最先端なのだ。確かに江戸時代の人たちの感覚に
    くらべるといや、明治時代、大正時代、昭和時代の感覚に
    比べると目覚ましい進歩と、その知識が共有化されている。

  ■引用メモ■
   科学と非科学の境界はどこにあるのだろう?
   ・・・略・・・
   答えをごく簡単にいえば、科学とは「誰にでも再現ができるもの」
   である。また、この誰にでも再現できるというステップを踏む
   システムこそが「科学的」という意味だ。

   ⇒ 明快な答えである。納得した。

  ■引用メモ■
   繰り返すが、実験によって確かめることが「科学的」なのではない。
   
   ⇒ むむ。これはそうだ。そうなのだ。と理系である人は思うのでは
    ないだろうか? 大半の人がこう思っているに違いない。

  ■引用メモ■
   このように、人間は大人になると(たとえ、科学者であっても)、自分
   が観察したものから、ついつい「勝手に」決めつけようとする。数々
   の疑問をスキップして、結論へジャンプしてしまうのだ。

   ⇒ 日常生活・仕事生活で垣間見るシーンだ。

  ■引用メモ■
   このように、多くの科学はまずは自然の観察から始まっている。
   実際にあるものを見て、その仕組みを理解する。そしてそこに
   法則性を見出す。すると、次はどうなるのか、という未来が予測
   できるようになり、また、そうした仕組みをいろいろなものに応用
   できるようになる。

   ⇒ これは本当に重要なことだ。今最先端の技術のヒントは自然
    から得られるものが多いという。やはり我々は自然の手の中に
    いるだけなのかもしれない。

  私の好きな理系のミステリー作家 森博嗣さんのお考えを聞くことが
  できて楽しい時間を過ごすことができた。

  逆に作品からも色々得られる考えがくみ取れるような気がする。本書にも
  そのことが少し記載されている。


出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

0 件のコメント: