本日2冊目のご紹介は、ワタミで有名な 渡邉美樹さんの著書。
「戦う組織」とは?とっても興味深い本でした。
【本の紹介】
(86/365) 「戦う組織」の作り方 渡邉美樹著 PHPビジネス新書
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【本の構成】
はじめに なぜワタミは「厳しい」組織であり続けるのか?
第1章 100年続く「強い組織」を作るために
第2章 成長を続ける「戦う組織」の作り方
第3章 組織を引っ張る「戦うリーダー」の条件
第4章 「戦う部下」を育てるリーダー力の磨き方
リーダーの資格とは?
リーダーに求められる仕事とは?
「叱れない」「嫌われたくない」では上司失格
厳しくも公正な部下を
リーダーが身につけておくべき「力」とは?
仕事をする上での「幸せ」とは何かを考える
エピローグ ワタミを支えるのは「人」である
という構成となっている。
【キーワード】
渡邉美樹さんの「戦う組織」とは?
【くまの感想】
とっても興味深い。いつも思うのであるが、スパッと名言して
くださるので読んでいて文章が気持ちがいいのである。
ワタミグループも今、組織をつくりかえ100年後も存続できる
企業を目指しているという。
ワンマン経営から組織経営へ
その想いを感じ取れる。
リーダーのあるべき姿とは?
とっても印象に残る数々のセンテンスがあった。
■ 引用メモ ■
「叱れない上司」が増えているのは、相手のことを考えず、
自分のことばかりを考えているからではないだろうか。
自分が嫌われたくないから、叱ることができない。つまり、
そのやさしさというのは実は自分を愛するがゆえのずるさ
であり、実は相手のことを思っていない薄情さなのだ。
⇒ 叱れない上司 = 自分のことばかり考えている。
この結びつきは新しい発見である。納得だ。これは
まさに上司を親に変換してもいいのではないだろうか?
■ 引用メモ ■
では、なぜ私はこれほどまでに、企業の存続にこだわる
のだろうか?その理由は、企業というものは大きくなると
ともに、その社会的責任が重くなってくるからだ。
⇒ これも企業を家という風に変換してみてもいい言葉
であると思う。社会的責任のために存続すべき企業
すばらしいではないか。
■ 引用メモ ■
「戦う組織」が作れるかどうかは、リーダーで99%が決まる
といっても過言ではない。リーダーが先頭に立って戦う
組織は部下も戦うし、リーダーが逃げてばかりの組織は
部下も逃げてばかりになる。
⇒ リーダーの心構え。重要なのである。その後、リーダーに
ついて興味深いコメントが続く。
■ 引用メモ ■
リーダーになれる人間の条件をもう1つ挙げるとしたら
私は「変わらないこと」だと思っている。今回、ワタミの
新社長を選ぶにあたっても「どんなときも変わらない」
人物かということが大きなポイントになった。
・・・略・・・
どんなときでも平常心で、ブレない判断ができる人が、
組織を引っ張るだけの器を持っている人間であると
私は思っている。
⇒ 興味深い。変わらないこと。平常心。ブレない判断。
とっても重要なキーワード。なろうと思って、得ようと思って
得られるものではない。
■ 引用メモ ■
ただし、気をつけなくてはならないことがある。それは、
リーダーは必ずしも部下よりも優秀である必要はない、
ということだ。
⇒ これは興味深い。この感覚を持って、リーダーに
なれる人は日本にいるのだろうか?引退するときでなく
日々そう思える人はすごい。
■ 引用メモ ■
私は、物事を深く考えなくてはいけない場面では、東洋
思想家の安岡正篤さんが説いた「思考の三原則」を
大切にしている。
・ 第一は、目先にとらわれないで、できるだけ長い目で見ること。
・ 第二は物事の一面にとらわれないで、できるだけ多面的に
でき得れば全面的に見ること。
・ 第三は何事によらず枝葉末節にとらわれず、根本的に
考えるということ。
⇒ とっても興味深い原則だ。おもわずメモった。
■ 引用メモ ■
ワタミが100年続く「戦い続ける組織」であろうとするならば、
それは「人」なくしてはあり得ないことだ。
「人」がワタミを支えているのである。
⇒ なんとすばらしい締めくくり。感動した。
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出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!
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