2012年5月5日土曜日

読書(86/365)★★★★ 「戦う組織」の作り方 渡邉美樹著

【今日の出来事】
 本日2冊目のご紹介は、ワタミで有名な 渡邉美樹さんの著書。
 「戦う組織」とは?とっても興味深い本でした。

【本の紹介】
(86/365) 「戦う組織」の作り方 渡邉美樹著 PHPビジネス新書


「戦う組織」の作り方 (PHPビジネス新書)「戦う組織」の作り方 (PHPビジネス新書)
渡邉 美樹

PHP研究所  2009-06-19
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【本の構成】
  はじめに なぜワタミは「厳しい」組織であり続けるのか?

  第1章  100年続く「強い組織」を作るために


  第2章  成長を続ける「戦う組織」の作り方


  第3章  組織を引っ張る「戦うリーダー」の条件


  第4章  「戦う部下」を育てるリーダー力の磨き方
         リーダーの資格とは?
         リーダーに求められる仕事とは?
         「叱れない」「嫌われたくない」では上司失格
         厳しくも公正な部下を
         リーダーが身につけておくべき「力」とは?
         仕事をする上での「幸せ」とは何かを考える


  エピローグ ワタミを支えるのは「人」である

  という構成となっている。

【キーワード】
  渡邉美樹さんの「戦う組織」とは?


【くまの感想】
  とっても興味深い。いつも思うのであるが、スパッと名言して
  くださるので読んでいて文章が気持ちがいいのである。
  ワタミグループも今、組織をつくりかえ100年後も存続できる
  企業を目指しているという。


  ワンマン経営から組織経営へ


  その想いを感じ取れる。


  リーダーのあるべき姿とは?


  とっても印象に残る数々のセンテンスがあった。


  ■ 引用メモ ■
   「叱れない上司」が増えているのは、相手のことを考えず、
   自分のことばかりを考えているからではないだろうか。
   自分が嫌われたくないから、叱ることができない。つまり、
   そのやさしさというのは実は自分を愛するがゆえのずるさ
   であり、実は相手のことを思っていない薄情さなのだ。


   ⇒ 叱れない上司 = 自分のことばかり考えている。
     この結びつきは新しい発見である。納得だ。これは
     まさに上司を親に変換してもいいのではないだろうか?


  ■ 引用メモ ■
   では、なぜ私はこれほどまでに、企業の存続にこだわる
   のだろうか?その理由は、企業というものは大きくなると
   ともに、その社会的責任が重くなってくるからだ。

   ⇒ これも企業を家という風に変換してみてもいい言葉
    であると思う。社会的責任のために存続すべき企業
    すばらしいではないか。

  ■ 引用メモ ■
   「戦う組織」が作れるかどうかは、リーダーで99%が決まる
   といっても過言ではない。リーダーが先頭に立って戦う
   組織は部下も戦うし、リーダーが逃げてばかりの組織は
   部下も逃げてばかりになる。

   ⇒ リーダーの心構え。重要なのである。その後、リーダーに
    ついて興味深いコメントが続く。

  ■ 引用メモ ■
   リーダーになれる人間の条件をもう1つ挙げるとしたら
   私は「変わらないこと」だと思っている。今回、ワタミの
   新社長を選ぶにあたっても「どんなときも変わらない」
   人物かということが大きなポイントになった。

   ・・・略・・・

   どんなときでも平常心で、ブレない判断ができる人が、
   組織を引っ張るだけの器を持っている人間であると
   私は思っている。

   ⇒ 興味深い。変わらないこと。平常心。ブレない判断。
    とっても重要なキーワード。なろうと思って、得ようと思って
    得られるものではない。

  ■ 引用メモ ■
   ただし、気をつけなくてはならないことがある。それは、
   リーダーは必ずしも部下よりも優秀である必要はない、
   ということだ。

   ⇒ これは興味深い。この感覚を持って、リーダーに
    なれる人は日本にいるのだろうか?引退するときでなく
    日々そう思える人はすごい。

  ■ 引用メモ ■
   私は、物事を深く考えなくてはいけない場面では、東洋
   思想家の安岡正篤さんが説いた「思考の三原則」を
   大切にしている。

   ・ 第一は、目先にとらわれないで、できるだけ長い目で見ること。

   ・ 第二は物事の一面にとらわれないで、できるだけ多面的に
      でき得れば全面的に見ること。

   ・ 第三は何事によらず枝葉末節にとらわれず、根本的に
      考えるということ。

   ⇒ とっても興味深い原則だ。おもわずメモった。

  ■ 引用メモ ■
   ワタミが100年続く「戦い続ける組織」であろうとするならば、
   それは「人」なくしてはあり得ないことだ。
   「人」がワタミを支えているのである。

   ⇒ なんとすばらしい締めくくり。感動した。

   

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出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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